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国民新党の亀井静香代表が菅再改造内閣にいら立ちを募らせている。亀井氏は消費増税や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に反対しており、政策面で政権と路線の違いが表面化。政権運営を巡っても、亀井氏が与党だった社民党との連携強化を主張するのに対し、菅直人首相は自民、公明両党の協力に期待している。
亀井氏は26日の会見で、TPPについて「日本だけが丸裸になれない。のぼせるなと言いたい」と不快感を表明。民主党の岡田克也幹事長らが予算案の修正に言及していることに対しても「最初から修正、修正というのはおかしな話」とかみついた。
連立の枠組み論でも思惑は食い違う。亀井氏は先月15日、菅首相との会談で、たちあがれ日本への連立打診を事前に伝えられた。亀井氏は「社民党が逃げる。(衆院で再可決できる)3分の2に届かなくなる」と反対したが、首相は聞き入れず結局、たちあがれとの連立にも失敗した。改造の目玉人事となった与謝野馨経済財政担当相は自民党当時、郵政民営化論者で、亀井氏と対立。改造前日の13日夜、亀井氏は与謝野氏とマージャンに興じ、「入閣できることになって良かったねえ」と語りかけたが、心中は複雑だ。
いら立つ亀井氏は20日、施政方針演説の事前説明に「格下」の福山哲郎官房副長官が来たことに怒り、枝野幸男官房長官を呼び、「民主党には心が足りない」と苦言を呈した。【朝日弘行】
http://mainichi.jp/select/today/news/20110127k0000m010125000c.html
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