http://www.asyura2.com/11/senkyo105/msg/594.html
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※投稿者より
数日前、上杉隆さんのツイートがTwitterのタイムラインに現われたのがきっかけで、
普段はまず見ることがない「チャンネル桜」のYouTube動画、
『討論!どうなる!?大連立と日本の行方』を視聴しました。
失礼ながら、チャンネル桜(正式名称・日本文化チャンネル桜)は、
「ネトウヨ培養器」とも言うべきメディア、という印象があります。
自民党の中でも、特に右派と言われる人々の言論を代表しており、
反中国、反小沢、反民主党etc……であると思いますので、
阿修羅の読者の多くも、あまり触れることがないと思います。
けれども、上杉隆氏・筆坂秀世氏ほか出演のこの番組には、いくつかの注目すべき発言がありましたので、
投稿者にとって印象深い部分を書き起こしました。
(この動画は1〜5まであります。1〜4はすでにこちらに投稿されていますが、
http://www.asyura2.com/11/senkyo105/msg/347.html
YouTubeには新しく、5までがアップされていますので、文章末尾にURLを記しておきます)。
(以下 抜粋)
・3/5 討論!どうなる!?大連立と日本の行方[桜H23/1/25] より抜粋
司会(水島聡)
ついこの間までは、小沢一郎さんが議員を百何十人連れて中国・北京へ詣でて、
いよいよ中国か、というふうにやって、(アメリカに)脅かされたら、
急に今度はTPPと言ってね、アメリカ、アメリカって言って、べったりになってると。菅政権がですね。
あっち行ったりこっち行ったり、やじろべえみたいにフラフラ…。
アメリカは今、来年の選挙のためにも、実績上げなきゃいけない。
今実績を上げるとしたら、日本ですよね、農産品やなんかで。
TPPは死活問題として強引に押し付けてくるのは、アメリカの国益としては当然だと思ってるんです。
筆坂秀世(元参議院議員)
左翼の連中っていうのは反米を売り物にしてきたでしょ、大体がね。
それが与党になっちゃうでしょ。今までは野党だから良かったんだけど。
これはね、アメリカに一番、脅かされてね、一番、シッポを振るようになるんですよ(笑)
両極に行くんですよ。
だから、民主党政権って凄いですよ、そういう意味じゃ。
自民党だってもちろんね、アメリカに対して別にそんなに強い立場で臨んできたわけじゃないけれどもね、
しかし、自民党はそれでもね、そこで熟慮して国益考えて、となったけど、
今の民主党政権は一歩立ち止まって考える、ということがないでしょ。言われたら、「ハイッ!」。
(アメリカが)言う前から、下手をすると返事してるようなところがあるんですよ。
だからね、この怖さをね、僕はね…。
保守の人は保守なりに、自分たちの建前だとか心だとか持ってますからね、
たとえ相手がアメリカだろうと一歩立ち止まって考えるんです。
今の民主党政権見てると、立ち止まらないんですよ。そのままスルスルッと行っちゃうんです。
宇田川敬介(国会新聞社編集次長)
国家観が、アイデンティティがないんですよ。自分がない(後略)
上杉隆(ジャーナリスト)
小沢さんは、自民党幹事長の時代に、牛肉・オレンジ交渉の話をしてましたよね。
あの時に席立って、途中で帰ろうとしているわけですよ。
あと携帯電話の(聞き取れず)の部分ですよね
それをアメリカが寄こせと言ったと、その話を詳しく聞いたんですね。
そしたらそこについては「とんでもない」と言って、(アメリカと)大喧嘩になるわけですね。
まあちゃんと、ある意味やってると。
でもおっしゃるように、菅さんはアメリカと接触したことがないから嬉しくなっちゃって、
もうホントに、シッポを振るどころじゃないと。
筆坂
舞い上がってますよね。いや、ほんとにそう思う。
上杉
舞い上がってるんですよ。
言いたかったのは、九月の代表選の時に、私自身はよりマシな選択としては、小沢のほうがいいんじゃないかと。
というのも菅さんというのは、こういう政権になると、最初からずっと言ってたわけですね。
でもその時にメディアが、結果として菅さんを応援した形になったわけですよ。
まあ朝日新聞はいいとしても、産経新聞まで菅を応援するとは何を考えてるんだろうと、正直思ったんです。
・4/5 討論!どうなる!?大連立と日本の行方[桜H23/1/25] より抜粋
水島
アメリカの味方をすることになったから、産経新聞は菅を応援するようになったと思うんですよ。
(中略)
鳩山内閣の時は、アメリカは、「あれ、これ反米政権ができたんじゃないか」と思ったですね。
それがゴロンと変わって、今度は親米。
自民党時代の親米政権以上ですよ、今は。すごいですよ。
筆坂
そこは民主党の政権批判で、うんと大事なところなんですよ。
共産党から見れば、自民党なんていうのはみな対米隷属政権だと、こう言ってきたわけだけれども、
しかしね、やっぱりそれ以上なんだという、この怖さですよ。
やっぱりこれはね、もっと強調しないと、あるいはマスコミももっとそこのところは突かないとね、
菅政権を見誤りますよ。
上杉
見誤ったと思うんですよね、正直な話。この数ヶ月間は。
福冨健一(自由民主党政務調査会事務副部長)
菅政権をどう見るかということですが、新左翼政権、一言で言えば。
(この後、新左翼系統図を示しながらの説明が続く)
根っこにあったものは先ほど筆坂先生がおっしゃった反米であったり、
皇室に反対であったり、自由主義に反対であったり、
あと毛沢東礼賛とかあったわけですが、
政権浮揚のためには何でもありということになってしまった。
(この後、新左翼系統図なるものを見ながら、参加者同士の噂話が続く)
筆坂
これ見るとさ、この人たちは実に要領よく生きたんだなあ、と思う(笑)
司会
いつのまにか権力に辿り着いちゃった。
(中略)
イタリア共産党のトリアッチの書いた白い革命論がこの人たちの基本になってる。
人の色んな組織に潜り込んで、ヘゲモニー取って最後はトップまで攻め上るみたいな。
(中略)
筆坂
でもね、やっぱりね、鳩山さんが一緒に加わった意味って大きいと思うんですよ。
あれが、菅さん・仙谷さん・枝野さんだけの民主党だったら、
果たして政権取るほど大きくなれたかというと…。
保守本流でしょ、言ってみれば鳩山家は。そこに小沢さんまで加わったと。
これは国民に対してものすごく安心感を与えるし、左翼じゃない、もっと広がりのある政党だというイメージ与えるし、
まあ事実、中にはそういう人もいるわけですから、だから結果的にはすごくうまい組み合わせになった。
(中略)
司会
今回、鳩山や小沢が排除されるってことは、新左翼政権が純化された。
いま四人組って言われてるのは、我々は表面的には政治家同士の権力争いと見るけれども、左翼政権として純化されますよね。
上杉
民主党が象徴的なのは、本当に、乗っ取るのがうまいな、と。
僕は秘書時代に、96年の結党の時の、旧民主党の時に、
(鳩山兄弟と、菅さんと仙谷さんと、横路さんなんですけど)
そのときに、議員は結構、さきがけとか日本新党とか、モザイクなんです。
ところが党職員が、社会党の書記局ばっかりなんですよ、これが見事に。
それがもうほんと、九割位。
で、しかもいつのまにか完全に、ポジションいいとこ全部、取っちゃったんですよ。
その後、98年の合併、新民主党ですね。
そして、2003年の民由合併、そこまで権力闘争の中で
社民党の、当時の書記局上がりの事務方、そして政調も含めて、
完全に牛耳ってるのは、いまだ薄まったけど続いている。
これはある意味、振り返ってみるとすごい見事だなあ、と。
(中略)
筆坂
保守はかなわないですよ。
新左翼、いわゆる左翼っていうのは、書記局ですよ。
労働組合にしたって政党にしたって、書記局が力を持つわけでしょ。
書記局政治なんですよ。
偉いのは俺たちなんだと。実権握ってるのは俺たちだと。
これ慣れてるわけですよ、左翼の連中、社会党の連中は。
上杉
ほんとに筆坂さんがおっしゃるように、
96年の合併の時に鳩山代議士と一緒にビックリしたのは、
書記局の党職員のほうが呼び捨てにしてるんですよ、議員を。
そんなのは、自民党文化じゃないわけですよね。
僕が例えば、鳩山さんのことを呼び捨てにできないわけですよ(笑)
もう圧倒的な上下関係が逆で、なんで議員よりみんな偉いんだろうと思ったんですね。
しかも、金も持ってんですよ、権限とか。変わった文化だなーと思って。
筆坂
保守ではありえないですよね
司会
それだけ書記局が強いってことはね、誰がいま日本を支配してるのか。
菅さんなのかというと、そうは思えないですよね。
上杉
公人だから名前出していいと思うんですけど、
96年の合併から、この十五年間、鳩山さん、菅さん、小沢さんとか、
前原さん岡田さんとか、民主党は代表がいっぱい変わってるんですよ。
唯一、変わってないのが、事実上のトップである平塚さんという事務の方。
前は次長…、事務局次長でいる時間が長いんですね、ずっと。
でも、一貫して絶対的な権限があって いまだにまだある。
そうすると、平塚さんの個人政党かなと 個人的には思う。
司会
それは大事なことで、意外と知られてないんですよね。
(中略)
上杉
民主党は、唯一変わってないのが事務局の平塚さん。
そうすると平塚さんの個人政党なのかなと。
(全体主義の匂いを民主党に感じている、しかし事務局に権限があるなどということは
意外と国民に知られていない、実際に民主党を差配しているのは誰なんだ、等の話が続く)
上杉
怖いから言わないですし、政治部の記者なんかみんな知ってるわけですよ。
書かないんですね。
(鳩山政権から菅政権に変わったとたん、大臣が全員、記者会見を閉じたり、
会見の時間を短くしたこと、政治家は入れと言っているのに事務局が勝手に判断して
ジャーナリストを追い出している等の話が続く)。
・5/5 討論!どうなる!?大連立と日本の行方[桜H23/1/25]
書き起こしていませんが、5/5の冒頭で、
片桐勇治(元国民新党広報部長・政治アナリスト)氏が
「郵政民営化見直し法案が消えてしまったような現状」について質問され、
「多分、見直し法案は無理だろう。TPPは、郵政民営化推進と抱き合わせだから」と語っている部分は重要です。
(抜粋終了)
1/5 討論!どうなる!?大連立と日本の行方[桜H23/1/22]
http://www.youtube.com/watch?v=k8JdwPDcpWs&feature=channel
2/5 討論!どうなる!?大連立と日本の行方[桜H23/1/22]
http://www.youtube.com/watch?v=IXfbhBsTzRI&feature=channel
3/5 討論!どうなる!?大連立と日本の行方[桜H23/1/22]
http://www.youtube.com/watch?v=MhH6zwNa9zA&feature=channel
4/5 討論!どうなる!?大連立と日本の行方[桜H23/1/22]
http://www.youtube.com/watch?v=ILGa0Bkt8p4&feature=channel
5/5 討論!どうなる!?大連立と日本の行方[桜H23/1/25]
http://www.youtube.com/watch?v=yntLQfdu_28
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※投稿者注
ウィキペディアによれば、
・日本文化チャンネル桜(にっぽんぶんかチャンネルさくら)とは日本のテレビ番組制作・動画配信サイト運営会社、
または同社がかつてスカパー!において放送を行っていた専門チャンネルおよび現在他のチャンネルで放送中の番組群の総称。
・開局以来、保守の立場を堅持しているとされ、保守派とされる人物が多数出演しているほか、保守系シンポジウムや講演会、市民運動を多く取り上げており、
社長の水島総が幹事長を務める頑張れ日本!全国行動委員会の市民集会やデモ行進を取り上げることも多い。
・社長の水島 総(みずしま さとる、1949年(昭和24年)6月18日 - )とは、日本の映画監督、脚本家、プロデューサー、
頑張れ日本!全国行動委員会幹事長。
・頑張れ日本!全国行動委員会の代表 は 田母神俊雄。
「保守の立場に立った政治勢力の結集を見据え、機動的な国民運動を展開する」ために結成された国民運動体として
2010年(平成22年)2月2日に結成された。結成式では安倍晋三、平沼赳夫、下村博文、高市早苗、山谷えり子、稲田朋美、城内実、中山成彬、
西村眞悟などの政治家や、すぎやまこういち、潮匡人等の文化人が登壇して結成に対する応援演説を行っている。
(頑張れ日本!全国行動委員会は日の丸デモを主宰するなど、投稿者の感性とはかけ離れた団体・運動であることを明記しておきます)。
※上杉 隆(うえすぎ たかし、1968年(昭和43年)5月3日 〜 )氏は、日本のジャーナリスト。
大学卒業後、NHK報道局勤務。26歳から鳩山邦夫の公設第一秘書を5年間務め、退職。ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者になる。
2000年、『石原慎太郎と五人の参謀』を執筆。その後、『文藝春秋』誌上で外務大臣就任前の田中真紀子批判キャンペーンを行う。
退職後の2002年、フリーランスジャーナリストとして活動を開始。雑誌や書籍などで主に政治記事を執筆。
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