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【第5回】水谷建設元会長の国会喚問を要求すればいいじゃないか [国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構]
(日刊ゲンダイ2011/1/25) :「日々坦々」の資料ブログ
http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10779400708.html
小沢事件とは、突き詰めれば、水谷建設(三重県桑名市)から小沢サイドにウラ献金1億円が渡ったかどうかに尽きる。
第一報を報じた09年11月中旬の共同通信の記事は生々しかった。
「関係者によると、現金提供は04年10月と、05年春ごろの2回。授受に立ち会ったのは、小沢氏の公設第1秘書で資金管理団体『陸山会』の元会計責任者大久保隆規被告と、当時秘書だった石川知裕衆院議員で、この2人から要請されたという。別の関係者は、提供額は1回当たり5000万円だったとしている」
他紙も一斉に後追い報道したものだ。これが本当なら、悪質な汚職事件であり、小沢元代表が「政治とカネ」で叩かれるのは当然。秘書たちが逮捕・起訴されたのも仕方ない。
では結局どうだったのか。ウラ金疑惑は途中で完全に消えてしまった。東京地検特捜部はこの問題で小沢本人はもちろん、元秘書も起訴できなかった。問えたのは、資金報告書の「虚偽記載」という形式犯的なミス記載にすぎなかった。検察審査会の議決の中にも「土地購入の4億円の出どころ」という言葉があるだけで、あれだけ大騒ぎした水谷建設1億円の文字はない。
どういうことか。検察に詳しいジャーナリストの魚住昭氏は、「検察の小沢捜査は、生きるか死ぬかの戦い。1億円疑惑で証拠をつかんでいれば、本人を起訴した。それができなかったということは、何もなかったということ。見込み捜査の失敗、検察の完敗です」と語った。そういうことなのだ。
与党の大物幹事長を相手に、あれだけリーク情報を流し、大マスコミを踊らせ、期待させた以上、1億円疑惑が事実なら、当然、逮捕・起訴に踏み切っている。それができなかったのだから、どんな言い訳も通用しない。特捜部が一杯食わされたか、ガセネタに踊らされたのである。そう考えるしかない。しかし、検察がヨタ話に引っかかって、当時の与党幹事長を血祭りに上げたとなれば、検事総長以下のクビが飛ぶ大問題。検察の「正義」は地に落ち、一転、袋叩きにされる。そこで無理やり「期ズレ」という記載ミス問題をこじつけ、小沢の秘書3人を「虚偽記載」容疑で起訴し、メンツを保とうとしたのが小沢事件のウラ側である。
大新聞テレビの司法記者たちも同じだ。「ヨタ話にだまされました」とは口が裂けても言えない。そこで「政治とカネ」というあいまいな言葉で、さも小沢疑惑が続いているかのように装い、自分たちの失態を糊塗しているのだ。「違う」と言うのなら、大新聞テレビは自分たちの正しさを証明すればいいではないか。
1億円ウラ献金の情報源である水谷建設の水谷功元会長は、幸い、脱税による刑務所服役が終わり、昨年3月に出所し、シャバにいる
菅民主党や自民党に働きかけて、国会で喚問したらいい。小沢喚問の要求よりも、よっぽど合理的だ。なぜ、しないのか。できないのか。
(つづく)
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