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第177通常国会が24日召集され、与謝野馨経済財政担当相(72)が、衆参本会議で『民主党政権の閣僚』として初めて経済演説を行った。
政治家の原点として「次世代への責任を最も重視する政治だ」と財政再建への決意を示すなど、経済演説では異例ともいえる政治信条を訴え、「与謝野カラー」を演出しようとしたが、野党だけでなく与党も与謝野氏に激しいヤジが飛び、菅内閣の厳しい国会運営を早くも予感させる状況となった。
与謝野氏は、直面している課題として〔1〕景気回復と雇用環境の改善〔2〕経済活性化〔3〕社会保障改革と財政健全化−を挙げた。その上で「私の政治家としての原点は『日本の豊かさを失いたくない』というものだ。勇気を振り絞って、微力だが全身全霊を傾ける」と社会保障改革や財政健全化の実現が使命であるとし、低姿勢で協力を呼びかけた。
しかし、野党の攻撃は菅首相よりも激しく、自民党席からは「平成の議席泥棒!!」との怒号に似たヤジが相次ぎ、与謝野氏の声がかき消されるほど。さらに“味方”のはずの民主党からも「ヨソの大臣」との痛烈なヤジが飛び出し、本会議後、民主党の黄門さまこと、渡部恒三最高顧問(78)も「あんまり愉快でないな。与謝野氏でなくても民主党には人材がたくさんいる」と菅首相の人事を批判した。
“味方”でこれだから、敵はもっと辛らつ。「与謝野氏? 何も聞こえませんでしたね。心に届かない」と自民党の谷垣禎一総裁(65)がいえば、“みんなのヨッシー”こと、みんなの党の渡辺喜美代表(58)も「かつての自民党政権の演説かと思った」と皮肉たっぷりだった。
http://www.sanspo.com/shakai/news/110125/sha1101250504007-n1.htm
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