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【第4回】石川知裕議員激白 検察調書のいかがわしさ [国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構]
(日刊ゲンダイ2011/1/24) :「日々坦々」の資料ブログ
http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10778541926.html
検察審査会の強制起訴議決を受けて、今月中にも起訴される小沢一郎・民主党元代表。シロウト集団の検察審査会が強制起訴議決の「決め手」としたのは、小沢の元秘書で、政治資金収支報告書の虚偽記載で逮捕された石川知裕衆院議員の供述調書だ。逮捕・勾留中のものと、保釈後のものと2種類あり、いずれも問題となった4億円の不動産取引について、小沢に「報告、了承を受けた」ことになっている。検審は保釈後も石川が供述を変えなかったことを重視。「決定打」としたのだが、その後、2度目の供述については検事が「供述を変えないほうがいい」と“誘導”していた事実が発覚した。石川は聴取内容をICレコーダーに録音しており、そのデータは来月7日から始まる石川の裁判で証拠採用される。初公判を前に石川氏が語る“事件の真相”――。
◆「言ってもいないことが書かれ、消してくれない」
不動産取引について、私が小沢先生に報告、了承を受けたという話は当初、検察リークで出てきたのでしょう。私も弁護士もどういうことを報告、了承を受けたのかについて、何も発していないのに、これがドンドン、ねじ曲げられ、曲解されていったのです。全体の企業献金がいくらで、個人献金はどれくらいでした、とこういう報告はしますよ。しかし、問題の不動産取引について、収支報告書への記載は来年に回しますから、みたいな報告は一切、やっていないのです。
それではあの不動産取引について、どんな報告をしたのか。これらは裁判で明らかにしますが、5、6年前のことで記憶があいまいな部分もある。簡単に報告、了承といいますが、ものすごい量があるわけです。私も小沢先生も覚えていないこともあるし、私が報告しても小沢先生が覚えてないこと、私が報告したと思っても実際は報告していなかったことなどもあるでしょう。
だから、取り調べの中では「言ったかもしれないし、言わなかったかもしれない」と言いました。でも、調書では「よくわからない」というのは通用しない。そう言われたのです。せめて「記憶は定かではないが」という一文を入れてくれと頼みましたが、それも却下されました。それでいて検事は「わざと」とか「執拗に」という表現は勝手に調書に付け加えてしまう。「わざと、なんて言っていないでしょう。消してください」と言っても消してくれない。もちろん、逮捕・勾留中の取り調べには当然、誘導がありました。そうやって出来上がった調書だけを検察審査会の方が読んだ。私も小沢先生も呼ばれず、検察官だけの話を聞いて、小沢強制起訴の議決を下したのです。
私は逮捕後、昨年5月に再度の聴取を受けた際、その内容を録音しました。そのことは昨年12月まで弁護士さんにも言わずに隠していました。なんか、イヤでね。隠しどりというのは。しかし、検察だって、外に出さないと言う調書をリークしている。このやりとりを明らかにすることによって、検察審査会が問題視した私の調書の信憑(しんぴょう)性について、きちんと主張していこうと。少なくとも、小沢先生の罪を晴らすという意味で頑張らないといけないなと思ったのです。
◆なぜ、関係ない自分の名前が出てくるのか
裁判では無罪を主張しますが、ポイントは汚い金を隠すために故意に収支報告書の虚偽記載を行ったのかどうかになるでしょう。
結局、水谷建設からの裏金をもらったかどうか、なのですよ。勾留されて10日目以降は副部長が出てきた。聞かれたのは水谷建設のことだけです。彼らはとにかく、裏金をもらったことを前提にしている。そうでなければ、なぜ、(期ズレをやって)隠すのか。こういう見方で迫ってくる。それが本当ならば4億円全部が汚い金でないとおかしいのですが、少なくとも、(水谷建設が私に渡したと言う)5000万円は汚い金だと。そうしたかったのでしょう。
私はなぜ、水谷建設がウソを言うのかがわからないので、保釈後、関係者や新聞記者の方にずいぶん、話を聞きました。なぜ、関係ない私の名前が出てきたのか。私はほとんどゼネコンとは付き合いがないのです。担当は経理で、入出金の記録、コンピューター操作が主な仕事でした。ただ、私の目の前を通過せずに小沢事務所の金庫に金が入ることはありえない。大久保隆規秘書は金庫のありかも知らないのです。そういう意味で、私の関与が必要だった。それに私は衆院議員です。小沢先生を貶(おとし)めるには元秘書で議員の私を貶めることが有効だった。小沢事務所の構造をよく知る人が「石川を絡めろ」と進言したのかもしれない。大物の元衆院議員の影もチラつきました。
◆私と小沢先生の罪は決定的に違う
いずれにしても、4億円が汚い金であることが立証できなければ、何が問題なのか、という裁判になると思います。不動産取得の時期をズラしたことがさも重大でいかがわしいように報じられていますが、その理由がわからない。取得時期をズラすと裏金を隠せるのでしょうか。
さらに会計責任者として虚偽記載の事務的な部分で責任を問われている私の罪と、そこに責任がない小沢先生の罪はまったく違う。小沢先生は無罪だと思っているし、早くカムバックして欲しいと思っています。
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