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アメリカの行くところ死屍累累 − 日本近現代史の３つの嘘と３つの真実
第１
幕末維新を日本の夜明けという嘘。
真実は米欧とくにアメリカ（ペリー艦隊）という強盗による脅迫（＝開国）と、
強盗に息の根を止められ（完全植民地化され）ないための自国近代化、
強盗に差し出した分を取り返すべく朝鮮侵略、中国アジア進出へ向かうことである。
その後、江華島事件、日清戦争、日露戦争、朝鮮併合、２１カ条要求と続く。
この嘘の責めを負う者
たとえば福沢諭吉。迷著「商売のススメ」を書き根強い人気。
坂本龍馬も同類だが、これはただの武器商人。あたかも英雄のごとく持ち上げた後世が悪い。
第２
戦争（中日戦争、大東亜戦争、太平洋戦争）はすべて軍部が悪かった、という嘘。
真実。まずは、これまた米欧強盗団の脅迫。
およびこの脅迫を免れこの損を転嫁、補填するため、はたまた分け前に遅れぬための中国・アジア進出支配。
それはまた同時に、強盗団に対抗してアジアを解放しつつこれを我が同胞にして我がものとするためのものでもあった。
もうひとつついでに中国を国際共産主義からまもるという重要な役割もあった。
そのうちでも、中日戦争はより侵略的、太平洋戦争はほとんど自衛的な戦い（南西諸島の侵略的統治支配はある）。
両戦争を含む大東亜戦争はきわめて複雑。これを軍国主義と一括りにいうは余りにも単純かつインチキであろう。
それなのに、この嘘つきどもは何をいうか。
戦争はゼッタイに悪い。しかし自分たちは悪くない、少しも悪くない。反対だったがドウシヨウモナカッタという。
反対だろうが賛成だろうが、あなたたちがいかに「思おう」がそんなことはどうでもよい。あなたたちの行動はどうだったのか。
さらにひどいことにこの連中は、自らはまったく責任を取ろうとしないまま、「軍国主義者」たちを打ちすえ叩きのめす。
あなたたちがこれでもかと棒で叩いた「軍国主義者」の多くは責任を取った。
（もっとも取らなかった者も多い。マッカーサーに命乞いしたのもいた。）
しかし、にわか反軍国主義者のあなたたちのうちには、自ら責任を取った者はじつに少ない。
この嘘の責めを負う者
いくらでもいるが、朝日新聞あたりを代表として挙げておく。
ほかにも、大学人、文化人というあたりに数限りない。
第３
戦後日本は憲法９条により平和。代わりにアメリカが守ってくれる。
だから憲法も、日米安保もとっても大事。民主主義バンザイという嘘。
この第３とさきの第２の嘘との複合パターンとして、アメリカが日本軍国主義の復活を阻止すべく９条を定めた、という亜種もある。軍事的に完勝した占領軍が被占領地の「軍国主義の復活」を心配することなどありえない。
この嘘の責めを負う者
これも、朝日新聞その他数多い。
しかもこれまたひどいことに、そのうちのほとんどの者は今や悪質にも、民主主義バンザイをアメリカ万歳にかえ、日米安保をいつのまにか日米同盟とすりかえてしまった。官僚、新聞、大学人がこの連中。
そんなことならいっそ、始めから「押しつけ憲法反対、9条反対、反共のため日米安保必須」、と唱えた勢力のほうがまだしもましでした。はるかに正直ですから。
この嘘はもう見破られているので多くを述べる必要はありません。
ただ、「戦後65年、日本は平和だ。憲法９条のおかげだ（あるいは人によっては、日米安保のおかげだ）」、とあまりにしばしばいわれているので、ひとつだけ書きます。
つまりその真実は−
ローマ帝国の昔から、外に向かって独自に戦争をした植民地はない、ということ。
理由は簡単。国家主権がないから。
軍隊をもった植民地は多い。本国の軍の一部として。そして本国軍隊とともに戦争をした。
併合下の韓国もそうだった。日本統治下の朝鮮人軍人軍属24万人。アメリカ統治下で自衛隊も現在約24万人です。
第４ 最後に。
以上のウソのすべてに、アメリカがもっとも大きく関わっていることに注意しましょう。
（付録）
アングロ・サクソンの西進について。（ただしカッコ内はスペイン関連）。
1492 （コロンブスによる西インド諸島発見。）
1497 ヘンリー7世の特許状を受けたジョン・カボットによるニューファンドランド島などの発見。
1513 （バスコ・デ・バルボアがパナマ地峡を経由して西海岸に海路到達。）
（中央アメリカ・南アメリカでの大虐殺、奴隷化の開始。）
西インド諸島への黒人奴隷輸入の開始−アフリカ大陸での奴隷狩り。
1537 （教皇が勅書をもって、先住民族が魂を持っていることを認め、その奴隷化を禁止。）
1572 （最後の王トゥパク・アマル処刑。インカ帝国の滅亡。）
1587 ウォルター・ローリーによるロアノーク島への植民の試み。未婚の女王エリザベス1世から与えられた土地をバージニアと命名したが、殖民は失敗。
1606 ロンドンの商人トマス・スミスが、国王ジェームズ１世の勅許を得て最初の殖民事業に成功。104人の入植したその土地をジェームズタウンと命名した。
北アメリカ・インディアンからの土地掠奪、その追放、虐殺の開始。
1778 クックがサンドウィッチ諸島（ハワイ）上陸。
1783 合衆国の独立革命（独立戦争）。
1840 ハワイ王国で憲法公布。1845 議会、行政庁の整備。多くの白人が要職につく。
1841 初めて組織的な遠征隊が陸路により大陸を横断、カリフォルニアへ移民（カリフォルニア・トレイル）
1848 ゴールド・ラッシュ
1853 5月 ペリーが琉球へ侵攻、強制上陸。7月、浦賀へ来襲。
1861〜1865 南北戦争。1863 奴隷解放宣言。
1875 米ハワイ互恵条約。
1893 ハワイ王国転覆され、ハワイ共和国。1898 米に主権移譲。1900 ハワイ領土併合法、ハワイ領政府設立。1959 ハワイ州。
1898 米西戦争によりフィリピン、グァムを奪取。グァムは現在、準州（国家元首は米大統領だが、大統領選投票権はない）。
1941 ダグラス・マッカーサーがフィリピンより撤退。
1944 6月〜７月、日本の信託統治領であったテニアン、サイパンに上陸。7月〜8月、グァムを奪還。
1944 10月23日、マッカーサーがフィリピン・レイテ島に再上陸。1945年2月、マニラを制圧。9月3日、日本軍降伏。
1945 2月〜3月、日本領であった硫黄島を制圧。3月〜6月、沖縄戦。9月、マッカーサーが厚木に侵出。
彼らのなしたこと−
テニアン島での日本側死者8千人、サイパン3万人、グァム1万8千人、ペリリュー島（パラオ）1万人、硫黄島2万人、沖縄18万人、東京大空襲10万人、広島1945年末までに9万人ないし12万人（後遺症による死亡とも24万人）、長崎24万人の人口のうち14万9千人。
中央アメリカ・南アメリカでの大殺戮の被害、土地を奪われ虐殺されたネイティブ・アメリカン（インディアン）のいのち、故郷で人狩りされ、家畜以下のように奴隷船に詰め込まれ運ばれ、農場で酷使されて命を落としたアフリカの人たちの数はまた、これとは別に数えなければなりません。
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