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(01/22)
記者クラブメディアの主な仕事は、事実を伝えることだと思っていたが、この一年、その認識は大きく変わった。
最近、わかってきたのは、彼らの本当の仕事は、「物語をつくる」ということだ。
事実とか現象というものは、実はかなり複雑かつ多面的なものであって、ひとつの事件にも、当事者それぞれの主観で、幾通りもの様相が現じてくる。
映画「羅生門」の原作となった、芥川龍之介の小説「藪の中」は、そのことを描いた傑作だ。
しかし、記者クラブメディアは、速報性を重視するからか、事実を表面だけなぞり、単純化したあげく、ステロタイプな「物語」として仕上げ、読者(視聴者)の前に差し出してきた。
先日、小沢一郎氏とフリー記者との懇談会が、都内の料理屋で開かれたというニュースに接した。
同席した二人のジャーナリストの報告記事を読んで思ったのは、この世には、どうやらふたりの小沢一郎がいるらしいということだ。
フリージャーナリストらによる「小沢一郎懇談会」開催の意図と経緯を語ろう(週刊 上杉隆) http://diamond.jp/articles/-/10824
「ちょうちん記事を書いてくれとは言わない。批判してもらってもかまわない。フェアにやろうといってきたんだ」
こう語る小沢氏だが、記者会見のオープン化に関して、ひとつだけ気に掛かっていた発言があった。
それは1993年、小沢氏が語ったとされ、新聞やテレビなどで再三報じられることになった「記者会見はサービスだ」という発言である。
偶然にも記者会見をオープンにした年の発言である。となると小沢氏は矛盾していないだろうか。
その点を質すと、小沢氏はこう返した。
「僕は記者会見は公共サービスだと言ったんです。政府や政党の会見は公のものでしょう。だから、新聞やテレビの記者諸君で独占するのはおかしい。公財である記者会見を公共サービスであり、公平に雑誌や海外メディアの諸君にも参加してもらおうといったわけだ。それがまったく逆の意味で使われたわけなんです」
懇談内容は、それぞれの記者たちがそれぞれの方法で報じるかもしれない。それに対しても、小沢氏は事前のチェックを入れないという。
果たして、この四半世紀、記者クラブメディアの報じてきた「小沢一郎」とは何者だったのか。
小沢元代表「僕の支持者は微動だにしない」(田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/181309068.html
小沢一郎元民主党代表が17日、都内の料理屋でフリー記者らと懇談した。記者クラブメディアや菅執行部が「離党」「議員辞職」と喧しいなか、小沢氏は政治や人生を縦横に語った。
筆者は懇談会・開始時刻の夕方6時より数分前に会場の料理屋に着いた。小沢氏はすでに来ていて、先着のフリー記者らと冗談を言い合っていた。
マスコミが喧伝する倣岸不遜さはかけらもない。
ふたりのうち、ひとりの小沢一郎は、「倣岸不遜」「権力主義者」「金権政治家」「壊し屋」という、実にわかりやすい悪役の典型だ。
たしかに「コワモテ」のする面相が、そういうイメージを裏付けやすくしてなくもないだろう。
記者クラブメディアは、長い時間をかけて、「悪役小沢一郎」というキャラクターを、自らが紡ぎだす「物語」の主要な登場人物として、塑像を造型するような丁寧さでつくりあげてきた。
もうひとりは、「この国に真の民主主義を根付かせる」ために、刻苦奮励してたたかう、強靭な意志を持った、力ある政治家だ。他者はともかく、僕は彼を「革命家」だと思っている。 この小沢一郎こそ、本物である。
マス・メディアが虚構のキャラクターとしての小沢一郎をつくりあげるのに血道をあげてきた直接の因は、上杉氏の書いているとおり、政界の実力者のなかで唯一、政府、政党の記者会見から、「記者クラブ」という、有害無益なフィルターを取り除こうとしたことにあるだろう。
最近、総務省で、幾度かフリーランスの記者と記者クラブの幹事が小さな衝突をしている。
以下の岩上安身氏のUst動画には、現在の記者クラブの排他主義、権威主義、管理主義が凝縮された形で顕現していると思うので、是非、視ていただきたい。
カメラマンふたりを記者クラブ幹事によって排除されそうになった「岩上氏が猛抗議」をしている。(7分30秒あたりから)
【重要】http://www.ustream.tv/recorded/12143806
インターネットの動画中継はテレビ局が目の仇にする。テレビ局より先に流し、しかも全部伝える。脅威なのである。記者クラブがフリーランスによるネットの動画中継を認めない理由がここにある。岩上事務所のスタッフに退出を迫った幹事社のうちの1社が「テレビ朝日」だったことは象徴的だ。
ついに激突! 記者クラブVSフリージャーナリスト(田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/181861714.html
まさに、そのとおり。
しかし、税金で建てられた庁舎の一角を占有して、自分たちで勝手にルールをつくり、他を威圧する。
ジャーナリストという職業に抱きがちな「自由」のイメージは、ここにはカケラもなく、あるのは唾棄すべき「役人根性」そのものだ。
外見は記者、中身は役人、こんな妖怪どもが、このニッポン国の報道を牛耳っているのだ。
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