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民主党執行部が、親小沢派議員に対して非情な“粛清”人事を行った。小沢一郎元代表の証人喚問が実現した場合、舞台となる衆院予算委員会に所属する理事、委員31人のうち、小沢氏に近い議員の大半に当たる12人を21日、差し替えた。予算委理事から引きずり下ろされた川内博史衆院議員(49)は「権限を持つ側に踏みつぶされた。不条理です」と悔しさをにじませた。川内氏らは逆に、執行部に「24の質問状」を提出。党内は、一触即発の状態だ。
小沢氏の政倫審招致を断念した民主党執行部が、証人喚問実施も決まっていないうちから、第1幕を開けた。中井洽委員長を除く予算委の民主党議員31人のうち、小沢氏に近い議員12人を差し替えた。事前に残留希望の文書に署名した議員が「クビ」の対象で、親小沢派で残った議員は5〜6人。理事9人のうち、小沢氏側近の川内氏、岡島一正氏、小林興起氏の3人が代わり、三宅雪子氏ら新人6人も切られた。
小泉純一郎元首相が05年の郵政選挙で、民営化反対議員を「抵抗勢力」に見立てて離党を迫り、選挙区に刺客を擁立したのに似た戦法。「批判を恐れ、全員差し替えは見送った」(関係者)との見方もあるが、委員会メンバーがここまで一気に代わるのは異例だ。
念には念を入れたのか、予算委理事だけでなく衆院政治倫理審査会の幹事まで外されたのが、川内氏。21日午後、執行部に提出する質問状について会見中、報道陣から委員差し替えを指摘され、天を仰いだ。「党人として、執行部がこうだと言えば従わざるを得ない。残念だ。私に発言する権利はあっても、権限はない。権限を持つ側に踏みつぶされた。寂しい気持ちだ」と口にした。
川内氏はこの後、党本部で会った岡田氏に「(質問状に)署名がない。有志一同とは誰か名前を明かしてほしい」と迫られた。同行した森裕子参院議員は「名前を書くと委員を辞めさせられる。2人の名前だけ書いた」と述べた。川内氏は「不条理ですね…」。海江田万里経産相が、選挙区で競合する与謝野馨氏の入閣に対する感想として漏らした文言を繰り返した。
「血で血を洗う」(小沢派議員)手法で、本丸・小沢氏切りへとまい進する執行部。しかし、党役員会や常任幹事会には、親小沢議員が残留しており、全会一致が原則の証人喚問も国民新党が反対し、実現はまだ不透明だ。そんな中での、小沢派切り。挙党一致どころか、民主党内は「開戦前夜」だ。【中山知子】
[2011年1月22日8時21分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20110122-727498.html
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