★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK105 > 257.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
検察の暴走を許した第一級の戦犯はマスメディアである (誰も通らない裏道)
http://www.asyura2.com/11/senkyo105/msg/257.html
投稿者 pochi 日時 2011 年 1 月 22 日 01:22:11: gS5.4Dk4S0rxA
 


誰も通らない裏道
2011/01/21

検察の暴走を許した第一級の戦犯はマスメディアである


2月7日から始まる小沢一郎元秘書3人の裁判の公判前手続きで動きがあった。
以下は本日の日経社会面の記事。

******
陸山会事件 大久保元秘書の調書撤回
検察側 前田元検事が作成

 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、虚偽記入罪に問われた元秘書の3人の公判前整理手続きで、元秘書、大久保隆規被告(49)が虚偽記入を認めた捜査段階の供述調書すべてを、証拠請求していた検察側が撤回したことが20日、関係者の話で分かった。同日の東京地裁(登石郁朗裁判長)での公判前整理手続きで取り下げたという。(以上リード)

 大久保元秘書は公判で無罪主張の方針。法曹関係者によると、否認している被告の調書撤回は異例。供述調書は大久保元秘書の関与を示す数少ない証拠の一つとされ、公判で検察側は難しい立証を迫られそうだ。
 関係者によると、大久保元秘書の調書は、大阪地検特捜部の捜査資料改ざん事件で、証拠隠滅罪で起訴された元主任検事、前田恒彦被告(43)が作成していた。大久保元秘書は「虚偽記入を認める供述調書に、無理やりサインさせられた」などと主張している。
 大久保元秘書は昨年9月の第1回公判前整理手続きで、起訴内容を争う姿勢を示し、弁護側も数通の調書の任意性を争っていた。
 弁護側が供述調書の証拠採用に同意せず検察側が撤回しなかった場合、公判で前田元検事が証人として出廷し、取り調べの実態を証言する可能性があった。このため今回の撤回について、「検察側には証人尋問を避ける狙いがあった」との指摘もある。
 大久保元秘書や元秘書で衆院議員、石川知裕被告(37)の初公判は2月7日の予定。7月まで月4回のペースで審理を進めていく。公判での争点は、大久保元秘書の供述調書の任意性や、小沢氏に虚偽記入を報告し、了承を得たとする石川議員の供述調書の信用性となる見通し。
 起訴内容によると、石川議員らは、陸山会が2004年10月に購入した東京都世田谷区の土地代金に充てた小沢元代表からの借入金4億円を、同年の収支報告書に記載していなかったなどとされる。
******

******
石川議員の録音 証拠採用

 陸山会事件で、東京地裁は20日、元秘書で衆院議員、石川知裕被告(37)が東京地検特捜部の再聴取の様子を録音した記録や、勾留中に取り調べの様子を記した弁護士宛の手紙数通の証拠採用を決めた。石川議員を取り調べた検事の証人尋問も決定した。
 関係者によると、公判では、石川議員側は録音記録や手紙をもとに、小沢氏に虚偽記入を報告・了承したとする捜査段階の供述調書の任意性も争う。これに対して検察側は取り調べ検事の証人尋問で反証するとみられる。
 録音記録は、昨年5月17日に石川議員の約5時間の再聴取でのやり取りを書面化。1月7日に証拠申請した。「今回の再聴取で供述をひっくり返せば、小沢氏の圧力があったという印象を検察審査会に与え、議決に影響が出る」など誘導を疑わせる発言があったという。
******


まずは大久保元秘書について。
そもそも大久保氏は一昨年3月、まだ小沢一郎が民主党代表の時代(総選挙前の野党時代)に、西松建設からの違法献金があったということで逮捕・起訴された。したがって、当時、この事件は「西松事件」と呼ばれていたわけである。
公判のポイントは献金をした政治団体に実態があったかどうかで、検察は大久保氏が西松建設のダミー団体であることを認識したうえで献金を受け取ったと主張したが、よりによってその検察側の証人が「実態はあった」と証言してしまった。これにより、検察が描いた事件の構図そのものが崩壊してしまい「西松事件」なるものは雲散霧消してしまった。

******
2政治団体「ダミーと思わず」西松元幹部が証言(2010年1月13日21時23分 読売新聞)

 準大手ゼネコン「西松建設」から小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」などへの違法献金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入など)に問われた小沢氏の公設第1秘書で同会の元会計責任者・大久保隆規被告(48)の第2回公判は13日午後も、岡崎彰文・元同社取締役総務部長(68)の証人尋問が行われた。
 岡崎元部長は、同社OBを代表とした二つの政治団体について、「西松建設のダミーだとは思っていなかった」と証言した。
 公判では、大久保被告が両団体を同社のダミーと認識していたかどうかが争点で、審理に影響が出そうだ。
 岡崎元部長は、裁判官の尋問に対し、「二つの団体については、対外的に『西松建設の友好団体』と言っていた。事務所も会社とは別で、家賃や職員への給料も団体側が支払っていた」と説明。前任者に引き継ぎを受けた際にも、「ちゃんとした団体で、問題はないと言われていた」と答えた。
 昨年12月の初公判で、検察側は、同社が信用できる社員を政治団体の会員に選び、会員から集めた会費を献金の原資にしていたと指摘したが、岡崎元部長は「入会は自分の意志だと思う。私自身は、社員に入会を強要したことはない」と述べた。
******


しかし、そもそもこの「西松事件」こそが、小沢一郎が民主党が代表辞任するきっかけとなったのであって、当時、マスメディアは、これをきっけかけに小沢に対して代表辞任を迫った。
たとえば↓のような調子で。

・岸井成格 「小沢秘書逮捕と見るに堪えない政局」

その「事件」そのものがなくなってしまったのだから、これはもう大変なことである。
だから当時、私も↓のようなエントリーを書いた。

・西松事件の訴因変更こそ大事件ではないのか?



ところが、検察はその後どうしたかと言えば、今度は「陸山会の虚偽記載事件」なるものをでっち上げ、石川知裕議員と一緒に大久保氏を再び逮捕し、ぬけぬけと訴因変更をしたのである。
そして、マスメディアは「西松事件」のことなどなかったことにして、引き続き小沢一郎に対して「政治とカネの問題」を突きつけた。
ちなみに↓は大久保氏逮捕時の読売新聞だ。

******
大久保秘書も逮捕、石川議員は容疑認める

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京地検特捜部は16日午前、同会の元会計責任者で小沢氏の公設第1秘書・大久保隆規被告(48)(西松建設の違法献金事件で公判中)を政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で逮捕した。
 特捜部は15日夜、同会の事務担当者だった石川知裕・衆院議員(36)(民主)と、石川容疑者の後任の事務担当者だった池田光智・元私設秘書(32)も同法違反容疑で逮捕しており、この事件の逮捕者は計3人になった。
 関係者によると、石川容疑者は特捜部の調べに対し、土地代金に充てた4億円の収入などについて、「あえて政治資金収支報告書に記載しなかった」と容疑を全面的に認めている。
 大久保被告は16日朝、岩手県釜石市の自宅から東京地検の係官に任意同行され、新幹線で上京後、東京地検で逮捕状を執行された。
 発表などによると、大久保被告の逮捕容疑は、池田容疑者と共謀し、2007年5月頃に同会から出金した4億円の支出を07年分の収支報告書に記載しなかった疑い。このほか、同会が04年10月29日に購入した土地の代金に充てた4億円の収入などを、04年分の収支報告書に記載せず、土地代金など約3億5200万円の支出を05年分の収支報告書に計上した疑いも持たれている。
 関係者によると、大久保被告はこれまでの任意の事情聴取で、「土地を購入することは聞いていたが、資金のことはわからない」などと容疑を否認している。
 事件を巡っては、中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県)の元幹部らが、国土交通省発注の胆沢ダムの工事を下請け受注した謝礼として、04年10月には石川容疑者に、05年4月には大久保被告に、それぞれ現金5000万円を渡したと特捜部に供述。石川容疑者と大久保被告は全面否定しているが、水谷建設側は「大久保被告から要求された」としており、特捜部はこの資金提供についても大久保被告を追及する。

Yomiuri_online

******


ここで興味深いのは以下の部分。

関係者によると、石川容疑者は特捜部の調べに対し、土地代金に充てた4億円の収入などについて、「あえて政治資金収支報告書に記載しなかった」と容疑を全面的に認めている。


この記事は1月16日に書かれたものだが、石川議員が逮捕されたのは前日の15日。これから本格的な取り調べを受けるという段階である。つまり、この記事は単に検察の描いたストーリー(というか願望)をただそのまま垂れ流して書いているに過ぎない。そうして、「大久保被告を追及」したのが、あの前田恒彦だったわけだ。今回、検察はその前田が作成した供述調書を自ら撤回せざるを得なかった。

かくして、大久保氏に対する検察の謀略・捏造は再び失敗に終わった。もちろん石川議員についても同じことで、となれば、当然のごとく小沢一郎の強制起訴もまた無意味なものになる。
まことにもって、この国の権力の横暴ぶりというのは凄まじい。
にもかかわらず、日頃、「権力をチェックするのがジャーナリズムの仕事だ」などと嘯いているマスメディアは、チェックどころか検察と一体となって小沢を叩きまくっている。
私は思うのだが、もしジャーナリズムがまともに機能していれば、検察もここまでメチャクチャかつデタラメなことはできなかっただろう。その意味で、権力と同等以上にマスメディアの責任は大きい。
今日、twitterを見ていたら、「週刊朝日」編集長の山口一臣が「検察が国民に与えた損害ははかりしれない。」とつぶやいていた。思わず私は「検察と一体化したマスメディアが国民に与えた損害もはかりしれないと思いますけどね。とくに朝日新聞」とリツイートしてしまったのだが、権力の暴走を許した第一級の戦犯は間違いなくマスメディアである。


http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2011/01/27-b12d.html
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年1月22日 07:18:44: SAzUG6v4rw
検察もマスコミも「巨大犯罪者」である。糾弾を続ける。

最近、あまりいいことではないかもしれないが、周囲で検察やマスコミを信じている人間に対しては最初から鼻で笑ってやることにしている。

反発する相手もいるが論争に負けることはない。

・事実を見よ
・自分の頭で考えよ


02. 2011年1月22日 11:22:38: sWi8uwI9EA
NHKスペシャル
2月27日(日) 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第3回 “空気”に動かされた国家(仮)

新聞の戦争責任を問う放送をするようだ。

この時期に放送するのは、何か意味があるのだろうか?


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK105掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK105掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧