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民主党の小沢元代表は、衆議院政治倫理審査会への出席について、通常国会冒頭の出席には、事実上、応じられないとする考えを、審査会の土肥会長に伝えました。これに対して岡田幹事長は、20日夜、記者団に対し「議決しても出席しないのが明らかで、意味がない」などと述べ、審査会の議決を断念する意向を示したうえで、証人喚問や党としての処分を検討せざるをえないという考えを示しました。
小沢元代表の衆議院政治倫理審査会への対応を巡って、審査会の土肥会長は、小沢氏に対し、来週28日までの出席を要請し、20日正午までに回答するよう求めていました。これに対し、小沢氏は、みずからに近い審査会の川内幹事を通じて、「平成23年度予算案の成立を最優先させ、国会の状況を見ながら判断させてもらいたい」などとして、通常国会冒頭の出席には、事実上、応じられないとする考えを土肥会長に伝えました。このあと、川内氏は記者団に対し、「きのう小沢氏と会った際に、出席要請への回答を承ったので、土肥会長に報告した。小沢氏は、どんなに遅くとも予算成立後に審査会に出席するという意思を明確にしているので、本人の意思に任せればいい」と述べました。一方、土肥会長は、記者会見で「日程を指定して出席を求めたが、一切答えておらず無回答に近い。審査会会長としては承服できない」と述べたうえで、今後の対応は党執行部の判断に従いたいという考えを示しました。これを受けて、岡田幹事長は20日夜、愛知県豊橋市で記者団に対し「事実上ゼロ回答で、非常に残念だ。そのことを前提に今後のことを考えていかなければならない。議決するのが目的ではなく、審査会できちんと説明してもらうことが目的なので、議決しても出てこないことは明らかで、意味がない」と述べ、審査会の議決を断念する意向を示しました。そのうえで、岡田氏は「国会での説明は、審査会か証人喚問の2つしかない。だからこそ審査会で説明してほしいと粘り強く求めてきたが、それがノーとなれば、野党の声が力を得てしまうということがあると思う。みずから1つを封じてしまえば、残された1つになるので、まずいことだと思っている。今後のことはそうした状況を踏まえ、党の中で議論が必要だと思う」と述べ、小沢氏の証人喚問を検討せざるをえないという考えを示しました。また、記者団が「小沢氏への離党勧告も検討するのか」と質問したのに対し、岡田氏は、「先取りは避けたいが、代表、幹事長が粘り強く説得して、受け入れられなかったことは事実だ」と述べ、党としての処分についても検討せざるをえないという考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110120/t10013535271000.html
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