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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110120/plt1101201628003-n1.htm
菅直人首相による内閣再改造のあおりを受け、肺がん治療薬「イレッサ」の損害賠償訴訟の原告らが政府に不信感を募らせている。28日に東京・大阪両地裁の和解勧告に対する回答期限が迫る中、人事のゴタゴタで菅内閣の担当閣僚が一向に決まらないからだ。勧告では国の責任も認める内容になっており、原告からは「菅首相の都合で時間切れに追い込まれたらたまらない」と悲鳴をあげている。
「イレッサ」は2002年7月に日本で承認されて以来、重い間質性肺炎などの副作用報告が続出。国は同年10月15日に「緊急安全性情報」を出したが、承認から情報発表まででも180人が死亡した。厚生労働省には、昨年9月までに800人以上の死者が報告されている。
両地裁は今月7日、「国が緊急安全性情報を出すまで、薬の添付文書に副作用に関する十分な記載がなく被告は患者の救済を図る責任がある」と和解勧告し、原告は和解受け入れを決めた。
にもかかわらず、菅内閣の腰は重たいまま。政府の交渉窓口が改造の余波で定まらないからだ。
通常、政府では複数の省庁にまたがる行政訴訟は官房長官が調整役にあたる。今月14日に「和解勧告を前向きに検討する」という政府見解をまとめた薬害B型肝炎訴訟では、仙谷由人前官房長官が関係4閣僚間を調整した。しかし今回のイレッサ訴訟では、「14日に内閣改造をした影響で閣僚間の役割分担決定が遅れ、担当者の調整にてこずっている」(首相官邸関係者)という。
焦った原告団は19日、国会内で緊急集会を開催。出席した40代の遺族女性は「過去の薬害訴訟で、政府が和解のテーブルに乗らなかった例はない。菅内閣の都合で『時間切れ』に追いやられてはかなわない」と政府の姿勢を批判した。
集会には「薬害イレッサ問題の解決をめざす民主党議員の会」会長の川内博史衆院議員らも参加したが、小沢一郎元代表に近い川内氏は「私は民主党のBチームなので(和解協議の)話は…」と口ごもるのみ。
同席した薬害HIV訴訟原告の川田龍平参院議員(みんなの党)は「僕の事件当時は菅直人首相が厚相、枝野幸男官房長官も解決に尽力した。2人が政権にいる今しか和解できない」と政府の尻をたたいたが、見通しは不透明なままだ。
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