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※写真は本日の東京新聞朝刊・特報ページ(24〜25頁)
(投稿者コメント)
本日の東京新聞朝刊、「こちら特報部」がネットで話題になっているので、
投稿者に可能な範囲で記事を抜粋・要約してみました。
東京新聞 2011年1月20日朝刊・こちら特報部「米が望んだ菅首相?」「鳩山-小沢に不信感」
(以下、抜粋・要約)
「米が望んだ菅首相?」
「戦後最も親米的」とさえいわれる菅政権は、どのように誕生したのか。
経緯は、昨年末に内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」が公開した米外交公文書に垣間見ることができる。
昨年二月三日、ソウルでキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は
韓国青瓦台(大統領府)の金星煥(キム・ソンファン)外交安保首席秘書官(現外交通商相)と面会した。
その会談内容について要約し、在韓米大使館から本国へ送られた公電に、こんな記載がある。
「両者(キャンベル、金)は、民主党と自民党は『全く異なる』という認識で一致。
北朝鮮との交渉で民主党が米韓と強調する重要性も確認した。
また、金氏が北朝鮮が『複数のチャンネル』で民主党と接触していることは明らかと説明。
キャンベル氏は、岡田克也外相と菅直人財務相と直接、話し合うことの重要性を指摘した」
この公電の意味を読み解くポイントは、米国は交渉相手として当時の鳩山首相ではなく、岡田・菅両氏を名指ししたことにある。
鳩山氏は09年の総選挙前に普天間飛行場を「最低でも県外」と主張、政権交代後の交渉で米政府が猛反発、鳩山政権は迷走を始める。
公電が打たれたのはそんな時期と重なる。
沖縄では「県外移転」への期待は高まるばかり、一方で米側の鳩山氏への不信感は深まっていった。
ソウルでの会談から二ヵ月後には、米紙ワシントン・ポストのコラムで鳩山氏が「ルーピー(現実離れした人)」と呼ばれ、
笑いものにされる。 同じ頃、民主党・渡部恒三氏は、
「普天間問題を解決できずに鳩山君が責任を取ったら、おそらく菅直人君が首相になるでしょう」と発言した。
その言葉通り、鳩山氏は急転直下、移転を断念し、六月に首相を辞任。
後継首相になった菅氏は、
「普天間飛行場を名護市辺野古沖に移転する」
という日米共同声明を尊重する意向を示した。
その後もロシアのメドベージェフ大統領の北方領土訪問や、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件が発生すると、
「日米関係の冷却が周辺事情に影響した」という脅威論が幅をきかせるようになり、
結果として、鳩山氏が打ち出した「東アジア共同体構想」は忘れ去られた。これは偶然の結末か?
「鳩山-小沢に不信感」
元外務省国際情報局長で元防衛大学校教授の孫崎享さんは、
ウィキリークス公電が意味するのは、米国が鳩山首相(当時)と距離を置き、岡田、菅両氏を対話すべき相手と判断したこととする。
「米国が同意したその後の、鳩山降ろし、菅首相誕生のシナリオにつながった」とみる。
キャンベル氏は、金氏との会談前日、小沢一郎民主党幹事長(当時)と日本で会談した。
「キャンベル氏は、小沢-鳩山ラインは米国の防衛戦略に乗ってこないと判断した。
一つは在日米軍基について米国の意向に合わない考え方をしていること、
もう一つは対中政策について、融和外交を進めようとしていたことだった」
と指摘する。
代わった菅政権。孫崎さんは、「米国にすべて丸投げしている」と批判。
「普天間飛行場の辺野古移転方針、日米共同統合演習の実施、在日米軍駐留経費(思いやり予算)の維持など、
米国側の意向通りの施策を進めている」
だが、こうした米国追従は必ずしも安全保障につながらないというのが孫崎さんの意見だ。
「中国の軍事力は増大しており、もはや軍事力に軍事力に対抗しようとしても効果はない。
中国とは激しく対立するのではなく融和する道を模索するのが現実的だ」
東京財団上席研究員の渡部恒雄さんは、
「鳩山氏の方針がぶれたことが米国の不信を招いた」とみる。
(鳩山氏ははっきりしなかったため、米国は疑心暗鬼になったのではないか)。
岡田氏への米国の信頼は厚い。
「岡田さんは米国に言いたいことはいうが、日米同盟を損なうようなことは言わない。
米は現実的な話ができる相手だと思っている」
「菅首相の周辺には米との関係で現実主義を取るスタッフが多い」
「今後とも日米関係を重視していくほかない」
(抜粋・要約終了)
※投稿者より
この後、渡部恒雄氏による、日米関係重視を正当化するための米国礼賛と、
TPP参加は米国主導ではない、というろくでもない説教が続くのですが、
これを要約して書き写そうとすると、拒否反応が出て「ゲー!」となるので(冗談ではなく)省略します。
「東南アジアは鍵だ、東南アジアとも中国ともうまくやれ」
「TPPはアジア全体の経済発展という視点からも見る必要がある」
とか、言っています。
以上でおわかりの通り、投稿者は全然中立ではなく、偏見に満ちた立場からの発信ですので、
もし、渡部(水戸黄門)恒三氏のご長男・渡部恒雄氏の意見を正確に知りたい場合は、
明日にでも販売所に電話してみて下さい。
残っているものがあれば一部だけでも買えるはずですので、東京新聞が手に入る地域の方はお試し下さい。
感想……「ウィキリークス」のことを、もっと勉強しなくちゃ。
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・投稿者注
※孫崎 享(まごさき うける、1943年〜 )氏は、日本の元外交官、元防衛大学校教授、作家。
※孫崎享氏の関連投稿
アーミテージと日本政治「小沢氏は反米。彼はいうなればペテン師(crook)ですね」(孫崎享氏のTwitterより)
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/859.html
投稿者 蔦 日時 2011 年 1 月 07 日
米国は尖閣で本当に軍事行動するか「アーミテージが菅総理と日本人全体を嘲笑する理由」(孫崎享氏のTwitterより)
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/960.html
投稿者 蔦 日時 2011 年 1 月 09 日
※渡部恒雄(わたなべ つねお、1963年〜 )氏は、 民主党・渡部恒三衆議院議員(福島県選出・小沢氏批判の急先鋒である)の長男。
東京財団上席研究員、CSIS非常勤研究員、沖縄平和協力センター上席研究員、タレント。
※渡部恒雄氏の関連記事
目下の小沢攻撃をまだ画策する者たちがいる。その米国側で攻撃を行っているもの達の素顔を晒(さら)します。
副島隆彦の学問道場
http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1347
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