http://www.asyura2.com/11/senkyo105/msg/161.html
Tweet |
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-date-20110120.html
2011⁄01⁄20(木) 07:00
「検察の暴走」と「民主党幹部による粛清」は日本が民主主義や法治国家とは程遠い「三流国家」であったことを再認識させられる出来事だ!
一昨日、飲み会でまた政治談議をしてきた。
以前勤めていた出版社仲間の面々で、当時から飲み会となると政治や国際情勢が主な話題となっていて、今も会うと相変わらずその話題になる。
やはり、主題は民主党政権と小沢論になるのだが、これだけ証拠改竄などの検察不祥事が表に出ているにも関わらず、こと小沢さんの問題となると別腹≠ノなるようだ。
西松事件や陸山会事件などの詳細を説明しても、「じゃあ国会に出てきて説明すればいいだけじゃないか」となり、「出てこないのが、そもそも怪しい証拠だ」などと結局最後は感情論になってくる。
逆に何が問題かを聞くと、特に詳細がわかっているわけでもなく、とにかく「闇献金を受け取っているはずだ」と決め付けて、「貰ってないなら説明しろ」となる。
一度マスコミ報道によって強烈に刷り込まれたら、他の異なる情報は耳に入らず、壁をつくって閉ざしてしまう。
このような人たちがまだまだ多数派を占めているということだ。
ネットやツイッターの中では、ある面、自分に都合のいい情報のみに接していることができ、判断や分析を見誤りがちになる。
先日の阿久根市の出直し市長選挙でも、当然、竹原市長が再選されるだろうと見ていたが、僅差で破れ、手法の問題もあって、それをことさら大きく取り上げられ、マスメディアの国民に与える影響というものをあらためて見せ付けられた。
そのような作りあげられた「民意」をたよりに、民主党の幹部達はやりたい放題、粛清の嵐が吹きすさび、京野きみこ議員のツイートを借りるなら、『まるで、遥か遠くの悲劇、惨劇、連合赤軍の内ゲバのようだ』ということだ。
まず、小沢さんの強制起訴後の党員資格停止や離党勧告なども視野に入れた常任幹事の差し替えをした。
≪党員への処分は常任幹事会の決定が前提なので、これまで32人だった常任幹事は差し引き3人増やし、35人とした。小沢氏に近い議員の数は10人で変わらないものの新たに加わった仙谷由人代表代行、馬淵澄夫広報委員長ら7人は小沢氏と距離を置く。幹事長代理は従来オブザーバー参加だったが、岡田氏の指名で非小沢の藤村修幹事長代理は正式メンバーに格上げされた。≫(毎日新聞)
また、各委員会の委員を選びなおすということで、希望委員会を記入するよう配布したが、その調査表には証人喚問を実施する衆院予算委員会と衆院政治倫理審査会については希望欄が設けられていなかったということだ。
これについて両委員会と審査会に所属する川内博史議員は「何らかの意図がある」として反発。執行部は予算委員会、政倫審のメンバー入れ替えを検討しており、党内では「小沢氏に近い議員が外される」との見方が広がっている。(産経新聞)
その辺を日刊ゲンダイが噛み付いている。
********** **********
岡田幹事長 政倫審メンバー差し替えのために国会の全委員会を総入れ替え (日刊ゲンダイ2011/1/19)
◆そこまでやるか
今週、安住淳国対委員長の名前で配られた配属委員会の希望調査票に、民主党内は騒然だ。
所属したい委員会に印をつけ、第3希望まで出すことになっているが、予算委員会と政治倫理審査会だけは、最初から欄が設けられていないのだ。
「特定の委員会について希望を受け付けないのは、初めてのこと。あからさまな、対小沢シフトです。執行部はここまでやるのかと絶句しました」(民主党中堅議員)
岡田幹事長はきのう(18日)、週内に政倫審で小沢元代表の招致議決を行う方針を表明。自民党など野党は議決に応じない方針だが、その場合は、17人いる民主党の委員だけで強行することも辞さないという。ただし、委員の中には小沢支持派もいて、彼らが反対すれば、招致議決はできない。それで、執行部は委員の差し替えも検討していたのだが、これがなかなか難しかった。政倫審規程第8条には、「委員に選任されたものは正当な理由がなければ辞任することはできない」と明記されている。無理やり差し替えれば、党内の小沢支持派が猛反発、大騒ぎになるのは確実だ。
そこで浮上した苦肉の策が、法務や厚生労働など国会の委員会の総入れ替えなのだ。これなら、政倫審だけをターゲットにしたわけではないと言い張れる。
政倫審の委員のひとりで、幹事を務める川内博史衆院議員が言う。
「そもそも、国会の開会が間近に迫ったこの時期に委員会のメンバーを総入れ替えすること自体が異例です。政倫審の差し替えが目的としか考えられません。予算委員会の希望を受け付けないのも、小沢さんの証人喚問を見越してのことだといわれている。身内を売る態勢を着々と整えるなんて、執行部は何を考えているのか。私は政倫審の委員を辞めるつもりはありません。18日にあらためて辞任の意向はないことを、委員の有志8人の連名で安住国対委員長に申し入れました」
委員会希望調査の締め切りは19日午前。執行部は、20日に委員を差し替える予定だ。政倫審と予算委員会を“反小沢”の一派で固めれば、執行部の意向に沿った議決が可能になる。すでに人選も終わっているという。
石川知裕議員の検察捜査バクロで、小沢無罪は動かなくなった。それなのに、執行部が国会の委員会を私物化してまで、小沢潰しに血道を上げるなんて異常も異常。岡田幹事長もついに狂ったか。
早速、仙谷効果が現れ始めた証左であろう。
その象徴的なのは、19日の役員会で冒頭から仙谷氏が岡田氏と並んで上座に陣取ったということ。(日経新聞)
また、岡田克也幹事長が使用していた大部屋に仙谷代表代行が入ることになり、岡田氏が枝野幸男官房長官が幹事長代理のときに使用していた小さめの部屋に移動したとのことである。(産経新聞)
まさに粛清、内ゲバ抗争の首謀者は仙谷だということだ。
こうした中で、証拠改ざんをスクープした朝日新聞の板橋洋佳、野上英文両氏の記者コンビが、またまたスクープを飛ばした。
自白調書、誘導で確認 大阪地検支部検事、知的障害者に(朝日新聞2011年1月20日3時2分)
≪建造物等放火などの容疑で逮捕・送検された男性(29)に知的障害があり、物事をうまく説明できないのに、男性が取り調べで詳細な犯行状況や謝罪の言葉を述べたとする「自白調書」を大阪地検堺支部の男性検事(41)=当時=が作成していたことがわかった。朝日新聞が事件関係者を通じ、同支部が取り調べの様子を撮影・録画したDVDを分析。何度も説明に詰まる男性に対し、検事が調書の内容に沿うように事実上誘導しながら確認する場面が残されていた。≫
********************
このような捏造調書による事件そのもののでっち上げ、強引で無理筋なストーリーに沿った恣意的捜査を、日本の検察は繰り返してきたと言えるだろう。
このような検察不祥事が表出していて、どうして小沢さんの件には当てはめて考えられないのか、考えられない。
ロンドン在住の研究者、小野昌弘氏のツイートは、検察の問題を外国人に説明することの難しさ、また、日本の問題の深刻さがあらためてわかって興味深かったので、転載させていただく。
≪日本の事情を知らない人に検察問題を理解させるためには次の要素を説明する必要があるようです。
1)起訴された件の有罪率が99%であること、つまり裁判所の形骸化、
2)マスコミが検察の情報を垂れ流すだけの機関となっており、裁判と無関係に検察の主張に基づいて社会的刑の執行が行われてしまう事
3)警察・検察の裁量権が異常に大きく、捜査の内容が弁護側に開示されないこと、
さらに日本の事情を明確にするためには、
4)検察が捜査を担当している中で、罪状を認めるまで身柄拘束をし続ける人質司法、
5)検察官と裁判官の癒着の疑い、特に裁判官の人事昇進制度の不透明さ
6)歴史的にどのように検察(特に特捜)とマスコミが共同して政治弾圧を行って来たか、
などを丁寧に説明しなければならないようです。
日本では検察が政治弾圧を行っているという事実を、日本の実情を知らないひとに説明するのにこれだけ要素を並べる必要があるということは、日本の司法制度には、世界的にみて民主主義国家としてありえない要素がこれほど多いということなのでしょう。
先日、別の分野の教授から「日本がまず解決すべき最大の問題は司法問題だと思う」と言われて(この教授にその話題をしたことがなかったので)驚きました。その人は人伝えに私の話を聞いたようですが、日本における民主主義の危機とその根幹にある検察問題はイギリス人にもインパクトがある話のようです
検察問題は共通して、法治という基本が成り立っていない事、特に捜査から起訴において各部署が法的手続きのみに基づいて職務を行う条件が揃っていないこと、この不備が政治的に利用されていることに根源があるように思います。解決のためには、警察・検察における手続きを透明化することが枢要でしょう
検察とマスコミの癒着問題の解決には、両者の関係の透明化が必要でしょう。具体的には、癒着の温床となっている記者クラブの解体とともに、マスコミの責任を具体的に(誰がどのような判断でいかにして今日の状況をつくったかを)明らかにすることが現在および将来の日本にとって大変重要だと思います。
検察による容疑者および証人に対する拷問というべき異常な取り調べ法が、冤罪事件をつくるのみならず実際に自殺者という形で被害者を出していること、明らかになった件だけでも複数あり構造的な問題であることを話したとき、スペイン人の友人は深いためいきをついてしばらくのあいだ絶句しました。≫
民主党の幹部と検察との二つの暴走は、先進国で経済大国と言われる日本が、中味は後進国で発展途上国であったこと、同時に民主主義と法治国家が根付いていない三流国家であることを再認識させられる出来事である。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK105掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。