http://www.asyura2.com/11/senkyo105/msg/141.html
Tweet |
知的障害者の男性を放火などの容疑で逮捕して取調べを行い検事が描いたとおりのストーリーを描き自白調書を作成した。
また、大阪地検特捜部から派遣された検事が男性のアリバイが記されていた警察調書を削除(隠蔽)して減給3か月の非常に軽い処分を受けている。
今回は運悪く発覚したが似たような事を検察という犯罪集団は、日本全国で行っているのだろう。(氷山の一角)
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110120/t10013518891000.html
検事 知的障害者の自白誘導か
1月20日 12時46分
大阪地方検察庁堺支部の検事が、放火などの容疑で知的障害のある男性の供述調書を作成した際、自白を誘導したとも受け取れる取り調べをしていたことが、関係者への取材で分かりました。検察は、その後、男性の起訴を取り消しましたが、取り調べを撮影したDVDが残されていて、弁護士は「障害につけ込み、不当な捜査が行われた」と批判しています。
去年1月、大阪・貝塚市で、知的障害のある男性が住宅のすだれに火をつけたとして、放火などの容疑で逮捕・起訴されましたが、大阪地検堺支部は、犯行を認めたとされる捜査段階の供述を巡って、「証言能力に問題がある」として、その後、起訴を取り消す異例の対応を取りました。
関係者によりますと、起訴の前に担当の検事が自白調書を作成した際、調書の内容を男性に読み聞かせながら事実関係を確認する取り調べの様子がDVDに録音・録画されていました。この中で検事が「なぜ放火したのか。イライラしてたからと言ったよな」と質問して、男性が「うん」と答えたり、「火をつけるにはライターとかいろいろあるけど、何を使ったのか」と聞かれて、男性が「ライター」と答えたりしているということです。弁護士は「男性の障害につけ込んで自白させたと言わざるをえず、典型的な誘導で不当な捜査だ」と検察を批判しています。一方、大阪地検の大島忠郁次席検事は「誘導したわけではなく、供述内容を確認したもので、取り調べは適正だった」と話しています。
この事件を巡っては、大阪地検特捜部から派遣された別の検事が、男性がアリバイを主張していたことを警察の捜査報告書から削除させたとして、減給3か月の懲戒処分を受けています。
http://www.asahi.com/national/update/0119/OSK201101190171.html
「それはええんやな」大阪地検自白確認、質問おうむ返し(朝日新聞)
2011年1月20日13時50分
検察の不適切な捜査が、また明らかになった。物事をうまく説明できない知的障害のある男性(29)に対し、大阪地検堺支部の検事(41)=当時=が誘導ともとれる取り調べで自白調書の内容を確認していた。取り調べの様子が録画されたDVDを検証した地検幹部は「裁判員に調書の信用性に疑問を持たれかねない内容だった」とし、異例の起訴取り消しを決めた理由を語った。
男性は、2009年12月に大阪府貝塚市内の長屋に侵入し、ライターですだれなどに火をつけたとして、翌年の1月5日に現住建造物等放火と住居侵入の疑いで貝塚署に逮捕。同月26日に起訴された。
取り調べがDVDに録画されたのは、起訴の5日前にあたる同21日の午後4時半から約30分間だった。地検堺支部の取調室には男性と取り調べ担当検事、検察事務官ら。DVDは、検事がそれまでに作成した自白調書を読み上げる場面から始まる。
「あたたかいドリアやグラタンなどが食べたくて、買うお金がなかったので、お金を盗もうと思って(長屋に)入ったのでした」「その火が、長屋に燃え移ろうが、何だろうが、どうでもいいという気持ちでした。(中略)雨が降っていましたが、火は消えませんでした。むしろ、その火は横に広がっていきました」
約20分かけて検事が読み上げた。その間、男性があくびをするなどしたため、検事が「大丈夫ですか」と質問。男性は「はい」と答えた。読み上げ後、検事が動機などについて調書の内容に誤りがないかどうかの確認に入った。
◇
検事「おなかすいちゃったという話やったな」
男性「おなかすいちゃったという話やった」
検事「うん、それはええんやな」
男性「うん、それでいいです」
男性の答えは調書の内容のように滑らかではなく、検事の質問をおうむ返しにした。その後、検事の質問は火を付けた時の状況に移った。
検事「火をつけるのにライターとかいろいろあるけど、何使ったん?」
男性「ライター」(中略)
検事「火は広がったのかな(中略)縦にいったん? 横にいったん? どっち? 横? 横にいったん?」
男性「横にいった」
検事「そのあたりまでは見てたんか?」
男性「見てなかった」
検事「見てたんか?」
男性「はい」
検事「見てたのでいいのかな」
男性「はい、見てた」
◇
検事は調書内容と異なる説明をした男性に2度にわたって同じ質問をし、調書に合うように男性を誘導。約30分間の取り調べとDVDの録画が終わった。この調べでは、検事が机をたたくなどの威圧的な行為はなかった。
男性の逮捕容疑となった現住建造物等放火容疑は、起訴されれば裁判員裁判の審理対象事件だった。しかし、男性の関与を示す指紋などの直接証拠や有力な目撃証言を府警と地検堺支部は得ることができなかった。男性の弁護人の荒井俊英弁護士は男性の障害を検察側に伝えていたが、検事は自白調書をもとに男性を起訴した。
だが捜査関係者によると、公判前に争点や証拠を絞り込む大阪地裁堺支部での手続きで男性側が起訴内容を否認。地検本庁がDVD検証などの補充捜査をしたところ、検事が男性の障害を十分考慮せずに調書を作成・確認していた。さらに、調書を読んだ男性をよく知る福祉関係者も「男性が実際に話した通りに書けば、(今回のような長文の)調書の内容にはならない」などと説明したため、地検は昨年11月、自白調書では立証できないとして異例の起訴取り消しを申し立てた。
地検幹部は朝日新聞の取材に「DVDを見ると、男性はあくびをしたり上の空になったりしている。調書の信用性を担保するDVDが、結果的に起訴取り消しの決め手となってしまった」と話した。(板橋洋佳、野上英文)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK105掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。