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民主党の小沢一郎元代表(68)の衆院政治倫理審査会への出席問題が長引く中、「反小沢」で固まっていた党執行部内に亀裂が生まれつつある。小沢氏に対する離党勧告も視野に入れる最強硬派の仙谷由人代表代行(65)と、軟着陸を探る岡田克也幹事長(57)の間で路線対立が起きているのだ。
「実質的に党の代表でございましょう。官房長官として政府を牛耳り、今度は党を牛耳っていかれる実力者だ」
自民党の大島理森副総裁は18日、党本部にあいさつにきた仙谷氏をこう揶揄した。いまの仙谷氏の立場を表すのにふさわしい表現といえよう。
仙谷氏はこれに先立つ与党国対委員長会談にも飛び入り参加し、驚く国民新党側に安住淳国対委員長が「影の国対委員長です」と紹介する一幕も。すでに国対控室の横に「仙谷部屋」のスペースを確保し、党本部でも岡田氏が使っていた部屋を譲り受けた。
小沢氏の処分に関しては、仙谷氏と枝野幸男官房長官は「政倫審出席拒否」と「強制起訴」の合わせ技で離党を迫る意向とされる。脱小沢に政権浮揚を賭ける菅直人首相も後押ししている。
一方の岡田氏は「小沢さんにきちんと説明してほしいということで、疑惑が晴らされればそれで終わる話」と話し、政倫審での説明を一定のけじめとして、徹底した小沢氏排除には二の足を踏んでいる。
小沢氏のクビをめぐる仙谷vs岡田の対立。民主党関係者は「ポスト菅のさやあてだ。仙谷氏は、前原誠司外相のグループ『凌雲会』のオーナーとして、前原−枝野と政権をつなぎたい。一方の岡田氏は勉強会程度の仲間しかいないが、この集団は、岡田−野田佳彦財務相の順番を想定している。そのためには、党内融和の可能性を残したほうが得策だと考えているのだろう」と解説した。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110119/plt1101191216001-n1.htm
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