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菅直人首相は内閣改造などの人事を終え、「菅官邸」のメンバーがそろった。藤井裕久官房副長官(78)や細野豪志首相補佐官(39)らが加わり、ベテランと若手がスクラムを組んで首相を支える。国会対策と発信力強化を二本柱に据え、経験豊富な「老」の知恵と「青」の機動力で巻き返しを狙う。
内閣改造直後の16日、首相公邸で閣僚勉強会を開いた菅首相は同日夜、そのまま近くのホテルで懇親会を催した。その場はさながら藤井新官房副長官の独壇場だった。
藤井氏は出席者で最年長。あいさつで大蔵官僚時代を振り返って「官邸勤めは岸信介内閣の時が初めてだった」と話すと、同席した46歳の枝野幸男官房長官が「僕はまだ生まれていない」。会場は笑いに包まれた。
すき焼きにビールでほろ酔い気分になった藤井氏はさらに、改造前は「影の総理」と言われた仙谷由人前官房長官の肩に腕を回して労をねぎらった。官邸内で官僚トップの滝野欣弥官房副長官を手招きすると、今後の官邸運営について「説教」した。
首相は改造に合わせ、どう官邸を強化するか知恵を絞った。政権の要だった仙谷氏の後任の枝野氏は最年少官房長官。それだけに首相は「官邸が軽くなってはいけない」と考え、細川内閣で蔵相、鳩山内閣で財務相を務めた藤井氏に白羽の矢を立てた。
首相は藤井氏に枝野氏の「指南役」を期待する。改造内閣の最大の政治課題と位置づけた税と社会保障一体改革で、官邸内の調整役も担わせた。この改革の司令塔の与謝野馨経済財政相とは東大野球部の先輩後輩という間柄だ。
ただ、78歳という高齢に不安もつきまとう。官邸スタッフからは「国対部屋に誰が行くのか」という声も漏れる。官房副長官は与党とのパイプ役も大事な仕事だ。官邸・与党内で国会対策の足並みが乱れると2011年度予算案の成立がおぼつかなくなる。
そんな心配を振り払うため、首相が配置したのが、衆院の細野豪志と参院の芝博一(60)の両首相補佐官だ。留任した側近の加藤公一補佐官(46)を含め、補佐官4人中3人に国会対策を担当させ、本来副長官が担う職務を振り分けた。
国会対策を強化する理由について、枝野氏は18日の記者会見で「内閣はいい政策を打ち出すだけが役割ではない。国会を通して実施していく側面を強化した」と説明した。
加藤氏は、対立を深める小沢一郎元代表を支持する議員とも親交がある。国対経験豊富な芝氏は岡田克也幹事長に近く、国会運営のカギを握る輿石東参院議員会長とも関係がいい。
首相は、民主党の次世代ホープと目される細野氏に期待を寄せる。細野氏は昨年秋の民主党代表選で小沢氏を支持したが、尖閣諸島沖衝突事件後には仙谷氏の「密使」として訪中するなど、菅官邸と接近。昨年12月7日には首相と会食し、政権運営について意見交換した。首相は周辺に「細野君には藤井さんと連携して総括的にやってもらう」と語る。政策調整や国対との連携役が期待される。
テレビ番組出演などで知名度の高い細野氏と若い側近の寺田学補佐官(34)には、首相が力を入れる発信力強化にも一役買ってもらおうという思惑がある。これまで演説草稿を準備してきた福山哲郎官房副長官(49)と合わせ、発信力担当は3人に増えた。
首相周辺の一人はこう力を込める。「これからは、首相が何をしたいかをわかりやすく伝えたい」
(倉重奈苗、村松真次)
http://www.asahi.com/politics/update/0119/TKY201101180587.html
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