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16日の選挙の結果、西平良将新市長が就任したことで、一部のマスコミでは「阿久根市の混乱は終結した」かのように報じるところが散見される。竹原氏の改革に賛同していた他地域の政治活動家からも「阿久根の教訓を...」といった言葉が聞かれる。はたして、そうだろうか。前市長・竹原信一氏を支持する市民運動家たちは口を揃える。「まだ、戦いの途中」と―。
見方を変えれば、立場が逆転しただけだ。新市長の西平良将氏は、竹原氏をリコールで失職に追い込んだ市民グループ「阿久根の将来を考える会」の役員。選挙戦も同メンバーが支えた。しかし今後は、公人としてのさまざまな制約に縛られる。言動の一つひとつが市民からの厳しい監視の目にさらされる。当選後のコメントで、「私は"彼"(竹原氏)」と述べた西平氏。身をもって自分の言葉の重みを感じていくことになるだろう。
一方、ひとりの阿久根市民に戻った竹原氏はどうか。元々、たったひとりで市民運動を行なっていた人物である。それが今では、4人の現職市議をはじめ、多くの賛同者、協力者を得て今日に至っている。なお、前回、投票が行なわれた2009年3月22日執行の阿久根市議選では、4人の竹原派市議は、獲得票数順で上位5位内に入っている。
また、全国的に講演活動を行なっていた竹原氏個人のネットーワークは広い。選挙中は、竹原氏の事務所へ、遠方から多くの応援メッセージが届けられていた。全国各地、遠くは富山から「手伝いをしたい」と有志十数名がかけつけた。
その人脈から竹原氏の相棒として阿久根にやってきた、仙波敏郎氏の存在も大きい。仙波氏は新市長就任と同時に副市長職を辞したが、今後も阿久根市民として、竹原氏とともに市政を見守ると述べている。同氏の覚悟は、並々ならぬものがあるだろう。
さらに、市役所内から孤軍奮闘の竹原氏を支えた、大河原宗平氏以下、4名の市職員も「内側から見張る」とばかり、職務を続けるという。仙波氏と大河原氏は警察の裏金問題を告発した警察OB(関連リンク参照)である。市役所内に残った4名については処遇が注目されているが、「公務員であり、理由なき免職はありえないが、部署の異動はあるだろう」(竹原派市議)との見方がある。
次のステージは、1月31日告示、2月20日投票に行なわれる阿久根市議会の解散の是非を問う住民投票である。竹原氏落選により、リコール署名活動を行なった竹原派市民の闘志に火が点いた。議会改革こそ、市政運営正常化の必要条件だと認識しているからである。
そして、今回の阿久根市長選での竹原氏の獲得票数(7,645)を踏まえれば、西平市長にまず求められるのは、いわば『数千人の竹原信一』を相手にした『対話』ではないだろうか。今後の市政に関して説明責任を果たさず、誤解を招くことがあれば、一気に炎上する可能性は高い。前・竹原市政よりも困難な局面に置かれていることを、認識すべきであろう。
【山下 康太
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