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2011/01/17(月) 07:32:04
財務省のシナリオに乗せられた菅内閣の予算編成――
財務省に踊らされている菅内閣の実態は、来年度予算の編成にも見られた。
「そう見られても仕方ないでしょう。政官一体の最大の政治ショーが繰り広げられた。いかに消費税が大切かという認識を国民に持たせる、ただその一点のためだけにいろいろ仕掛けがされたように見えます」
――「子ども手当」のドタバタもそういうことですか。
「子ども手当がどうだ、いくら上積みできるのかと、要するにわざとしばらくフラフラさせて、財源をひねり出すのがいかに大変かということを国民に印象付けようとしたのでしょう。そのたびに民主党が小手先で動き、あちらこちらから財源を小出しにしてきた。しかも、新聞記事は必ず最後のところに『小手先の対応だ。財源は消費税を含む抜本改革の議論から逃げてはいけない』との記述がある。そうなれば、国民は消費税は上げるべきだと考えてしまいます」
――それは財務省のシナリオだと。
「偶然と考える人はいないでしょう。菅政権はそれに気づかずに乗せられているのか、一緒に演じているのか。数千億円の話なんか国全体の借金から見れば小さな話です。年金基金の取り崩しもどうってことはない。それなのに、ことさらそれを大きく取り扱って、いかに財源がないかというところに持っていっているように見えます」
――しかし、消費税増税は必要なのではないですか。
「問題は、国民が、消費税増税で問題が全て解決するという錯覚に陥ってしまうことなのです。消費税で財政再建しようとしたら、すぐに30%にしなければならなくなります。消費が30%減って経済はガタガタ、いずれ破綻でしょう。洗脳された国民はそうとも知らずに増税に少しずつ付き合っていく。騙されちゃいけませんね。財務省が考えているのは税制改革大綱の中に消費税を何と書くのか、来年どこまで増税を具体化できるか、それだけとしか見えません。真に大事なのは社会保障改革と痛みを恐れない成長戦略です。そこの絵がまったくないんです」
(つづく)
[インタビュアー] ジャーナリスト・BS11キャスター 鈴木哲夫
※古賀茂明 1955年生まれ。麻生高、東大法卒。80年に通産省入省。事務次官の登竜門とされる大臣官房課を経て、産業組織課長など中枢を歩む。前公務員改革事務局審議官。現在は大臣官房付。
【改革官僚が語る〜霞ヶ関に屈服した菅内閣】より
(日刊ゲンダイ 2010/12/27 掲載)
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