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毎日新聞 1月16日(日)21時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110116-00000060-mai-soci
鹿児島県阿久根市の竹原信一前市長(51)が解職請求(リコール)による住民投票で失職したことに伴う出直し市長選は16日投開票され、リコール団体元監事の新人、西平良将氏(37)が、再度の返り咲きを目指した竹原氏=いずれも無所属=を破り、初当選を確実にした。議会を開かずに専決処分を乱発するなど強引さが指摘された「竹原市政」に市民が、住民投票に続いて「ノー」を突き付ける形となった。
【福岡静哉、馬場茂、村尾哲】
08年秋の竹原氏の市長就任から約2年半、2度の市長失職など混乱した阿久根は大きな転機を迎えた。
西平氏は竹原氏を「独善的で市長の資質がない」と批判。「法律を守り、対話を尽くした手法で、地に足をつけた改革を断行する」などと、市政の正常化を訴えた。名度不足の懸念はあったが、市政正常化を訴え、主婦層や若者に支持を拡大。反竹原派市議12人や、企業・団体などとも連携した組織戦も功を奏した。
一方、竹原氏にとっては2年半で3度目の市長選。強引な行政手法への批判を浴び、12月5日の住民投票で失職したが、わずか398票差だったため、「改革」に期待する根強い支持を背景に巻き返しを狙った。しかし、市民の心を三度つかむことはできなかった。
阿久根では今後、竹原氏が対立した市議会解散の是非を問う住民投票が31日告示され、2月20日に投開票される。過半数が賛成なら4月24日に出直し市議選となる見通しで、市政の混迷はまだしばらく続くことになる。
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