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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-01-16/2011011601_01_1.html
消費増税・TPP参加迫る/大手メディアこれでいいのか
「しんぶん赤旗」日刊紙 2011年1月16日 1面
全国5紙は15日、菅第2次改造内閣の発足を受け、「懸案に党派を超えて取り組め」(「読売」)「結果出していくしかない」(「朝日」)「政権賭する発憤を示せ」(「毎日」)など、菅首相が二つの焦点課題とする消費税増税と環太平洋連携協定(TPP)参加の実行を迫る社説をいっせいに掲げました。国民世論を二分する大問題で、財界・アメリカと結託する菅政権を全面支援する異様な言輪状況が続いていることに、各界から批判の声が上がっています。
「朝日」は、「菅氏が掲げる二つに力を注ぐ『2点突破型』にかじを切った」と評価。「今度こそ金看板の『政治主導』に力を入れ、改革を現実のものとしなければならない」とエールを送りました。
「読売」は、「改造の狙い」が消費税「改革」「TPPへの参加」「日米同盟強化」にあるとずばり指摘。「首相は不退転の決意でまとめ(よ)」と迫っています。
その他も「菅直人首相が何を目指しているかを示す布陣となった…(問題は)どう政策を実行に移していくかだ」(「毎日」)「与野党協議を始めるためにも、首相や与謝野氏は社会保障改革の具体案を早く示すべきだ」(「日経」)「TPP参加に踏み切れ」「民主党政権が政権公約の見直し作業に着手するのは当然だ」(「産経」)などと、それぞれに消費税増税やTPP参加、日米同盟強化を求めています。
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掘り下げた議論感じない
関東学院大学教授(ジャーナリズム論) 丸山重威さん
全国紙の社説は消費税増税やTPP(環太平洋連携協定)参加を前提とし、激励するものとなっていますが、この問題は、民主党内ですら議論が十分にされていません。それなのに全国紙では結論だけが先走っているのです。
「懸案に党派を超えて取り組め」という「読売」にいたっては、戦前の大政翼賛会を思い出させます。
新年から見ていても、全国紙の論調には、その「志」の低さとありきたりの主張に大きな違和感を持ちます。報道のベースに必要な長期的で国際的な視野がどれだけあるのか。ジャーナリズムの役割を果たしているとは言えないと思います。
財源不足というとすぐ消費増税という話になりますが、税制全体で、どのような税体系が望ましいのか、掘り下げた議論を感じることはできません。
TPP参加の問題でも、自由貿易を進めた結果、輸出産業にばかり傾斜した政策で、「弱肉強食」社会が広がり、食料不足や貧困がひどくなる例も多いはずです。そういう危惧があることを検討したうえでTPP参加の道を促しているのか疑問です。
閉塞状況を打開するには、世の中にある多様な立場や意見、価値をきちんと拾い上げて発信し、打開の展望を示すことが必要です。メディアは、ただの情報処理機関になってしまってはいけないのです。
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【関連記事】
菅再改造内閣 懸案に党派を超えて取り組め(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110114-OYT1T01141.htm
改造内閣発足―結果出していくしかない(朝日新聞)
http://www.asahi.com/paper/editorial20110115.html#Edit1
社説:菅再改造内閣 政権賭する覚悟を示せ(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/20110115ddm005070136000c.html
【主張】菅第2次改造内閣 国難打開へ実績を示せ(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110115/plc1101150533003-n1.htm
「問責改造」で首相は態勢を立て直せるか(日経新聞)
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE0E3E4EBE1E1E5E2E3E7E2E3E0E2E3E38297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
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