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板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
2011年01月15日 15時42分51秒
米国カート・キャンベル国務次官補が日本に軍事費負担要求、菅政権は、消費税アップで応じようと懸命だ
◆朝日新聞が1月15日付け朝刊1面で「普天間移設『期限設けぬ』 米国務次官補、先送りを容認」と見出しをつけて、キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)に対してワシントンの伊藤宏特派員が行った単独会見記事を掲載している。財政ピンチのため、台所は火の車、国防費の大幅削減に踏み切った窮状のなかで、菅直人政権には普天間飛行場の移設問題よりも資金提供を要請したいという切実さがにじみ出ている。要するに「普天間飛行場周辺の住民の安全は、どうでもよい、とにかく、菅政権は、カネを出せ」ということだ。いかに超大国米国も、貧すれば鈍するということである。間違っても米国のような落ちぶれた貧乏国にはなりたくないものだ。以下、記事を引用しておこう。
「【ワシントン=伊藤宏】米政府の対日政策を取り仕切るキャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が13日、朝日新聞との単独会見に応じ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について『我々は再び期限や時期を設けることはしない』と明言した。米政府として、今春の菅直人首相の訪米までの決着にこだわらない考えを示したもので、事実上先送りすることで日米が一致した形だ。普天間飛行場の移設問題をめぐっては、日米両政府が昨年8月末に出した報告書で、次回の日米外務・防衛担当閣僚会合(2+2)までに、位置や工法などが最終決定されることが明記されている。
次の2+2は首相訪米前に開かれる見通し。キャンベル氏の発言は、こうした期限にこだわらず、中国や北朝鮮などの東アジアの問題や、より広い地球規模の問題に日米が対処するための協議に重点を置く考えを示したものだ。ゲーツ米国防長官が、日米両政府が見直し作業に入った2005年策定の「共通戦略目標」を普天間問題と切り離して進める考えを示しているが、対日政策の中心となっている米高官が米政府の方針をさらに明確に述べた形だ。キャンベル氏は『我々は昨年、普天間問題に焦点を当てすぎたために、日米間の多くの課題を進展させることが困難になった』と指摘。普天間問題の扱いについて『日米両国は沖縄に関連する問題について前進を続けるが、同時に、より緊急性の高い戦略的で地球規模の問題にも目を向ける必要がある』と述べた。沖縄県の仲井真弘多知事が県外への移設を強く求めていることには『コメントしない。我々は、これは日本の国内問題と認識している』と述べ、日本政府の対応にゆだねる考えを表明。菅内閣が沖縄県を説得できる見通しは立っておらず、日米両政府が合意している2014年の期限までに移設を完了させることは極めて厳しい状況だ」
◆しかし、いかに落ちぶれたとはいえ、米国は、「無条件降伏国・日本」に対しては、どこまでも狡猾であり、強圧的だ。「日米両国は沖縄に関連する問題について前進を続けるが、同時に、より緊急性の高い戦略的で地球規模の問題にも目を向ける必要がある」という言い方で、「より緊急性の高い戦略的で地球規模の問題」に対して、グローバル軍事費の負担を求めている。菅政権は、米軍の世界戦略展開のスポンサーとしてしっかり責任を果たせという要求である。「血を流すのは米兵、カネを出すのは日本(ただし、口は出せない)」という関係構図だ。
ここで用心しておかなければならないのは、「より緊急性の高い戦略的で地球規模の問題」というフレーズである。 これを軽く考えておくと日本は、大変なことになる。「地球規模の問題」の延長上には、「第3次世界大戦」が控えていることを忘れてはならない。すでに米国軍事筋は、内々に「戦費200兆円」を提示していると言われている。
菅首相(前財務相)が、一本釣りした与謝野馨経済財政相(元財務相)、留任させた野田佳彦財務相、藤井裕久官房副長官(元財務相=菅財務相の前任者、元大蔵官僚)という財務省関係4人シフトを敷いて、国民の大多数が嫌がる「消費税アップ」に血道を上げている。それほど、米国からの脅しが強烈であるという証拠である。表向き、社会保障費確保を掲げているが、その実は、「米国に戦費提供」するという大目的達成に懸命だ。無条件降伏国日本には、米国からの恐喝に抵抗する術はない。これが日米同盟の実態である。
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/f28f233600c9a683399c102fe7521bf9
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