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2011年01月15日(土) 06時48分14秒
民主党が政党政治を破壊する
小沢派(国民主権派)と菅・仙谷派(既得権益追従派)の対立で私たちも考えてしまいがちだが、この与謝野さえも取り込んだ菅改造内閣が、いかに民主主義政治にとって、深刻な事件であり、歴史に汚点を残すかを私たちは考えなければならない。
なぜ民主党は政権交代を実現できたのか。
それは、自公政権における既得権益への利益誘導政治により、国民の生活が疲弊し、それゆえに「国民の生活が第一。」とした民主党に、変化を本来望まない日本国民が、戦後はじめてとなる本格的な政権交代を託したわけである。
それが、菅政権は国民を完全に裏切り、消費税増税、法人税減税、まともに議論もされない中でのTPP参入と、小泉政権以上の既得権益追従政治に回帰している。
これはとんでもない裏切りだが、私たちはこの先の民主主義政治を考えるためにも、なぜこんなことが起こったのかと、事実を直視しなければならない。
まず、明らかなこととして、今回の菅民主党による裏切りの連続で、これまで民主党が10年にわたって進めてきた「マニフェスト選挙」というものは、価値を持たないものになってしまった。
マニフェストで選んでくれ、と言いながら、政権交代をしたら、今度は真逆の政治をやるわけだ。これでは、もう国民は民主党がマニフェストを掲げたところで信じない。これは民主党だけでなく、他の政党のマニフェストも信じない不信感が蔓延するだろう。
さらに考えなければならないことは、なぜ菅や仙谷の暴走を、民主党の議員は止められないのか、ということである。先の代表選でも小沢一郎の国民主権派の政治を支持した議員は200名以上いたが、なぜその状況で、小沢系を徹底排除し、また執行部が決めたことが、そのまま民主党の決定としてまかり通るのか。
小沢系の議員も、2009年の政権交代で選ばれた議員がほとんどのはずだから、体をはってでも暴走を止めなければいけないはずである。それが多数決で菅・仙谷が握れば、なんでもありで暴走を許してしまうところが、理解できない。
解散されるのが怖いとか、マスコミが怖いとか、アメリカや官僚が怖いとか、小沢に次ぐ人材がいないとか、いろいろあるだろうが、なぜ政党政治でこんな暴挙が起こりえるのかを、この先の民主主義政治のためにも、研究されなければならない。
どう考えても納得できないのは、私たちは民主主義のリスクとして、ナチスのような極端な民族主義が民主主義政治の中から生まれたことや、戦前の大政翼賛会の出現を反省し、警戒するわけだが、しかし、今回の民主党のようなケースはちょっとこれは想像を超えている。
つまり、選挙で掲げたマニフェストと真逆の政治をやりながら、それでいて、どこまでも軽い首相の「口から出任せ」の言葉と、マスコミの報道と、民主党議員たちの腰抜けぶりと、国民の意識の低さで、まるで何事もなかったかのように、それがまかり通ってしまう、おかしさなのだ。
私たちは民主主義政治を考えるうえで、今の民主党をどう受け止めればいいのだろうか。
そして、菅改造内閣では、当然のように消費税増税に突き進んでいき、国民はそこに抵抗もできないのだろう。
これは民主主義政治とは言わない。
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