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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-01-15/2011011501_07_0.html
囲碁の言葉が、転じて日常語や格言になった例は多い。定石を踏む。布石を打つ…
▼与謝野馨氏は、政界でもっとも囲碁がつよい人といわれます。やはり囲碁が趣味の菅直人首相。与謝野氏を経済財政担当相に迎え、心強い援軍をえて布石を打ったつもりでしょう。「政治生命をかける」という、消費税増税をふくむ税・社会保障の「改革」へ
▼しかし、「岡目八目」かもしれません。やはり、もとは囲碁の言葉です。わきで見ていると、対局している当人より八目先まで手が読める。転じて、当事者より第三者の方が物事の事情、大局をよくつかめる、という意味で使われます
▼与謝野氏は、名うての消費税の増税論者です。加えて「反民主」を唱え、「打倒民主党」の「たちあがれ日本」をつくった一人。公約違反で人々の怒りをかう民主党の菅首相が、与謝野氏の“変節”、公約破りを促し、政治家・与謝野の名にさらに傷をつける。見境なく味方に引き入れたとしても、国民のいっそうの政権不信、政治不信を招きます
▼与謝野氏に、「社会保障・税一体改革担当」の大役をまかせる菅首相。しかし、野党の政治家を一本釣りし、自分の党から責任者をだすという定石を踏めなかった足元のぐらつきを、どう自覚しているのやら
▼相手の急所をついたつもりが、そこは自分の急所でもあった―。囲碁で、「敵の急所はわが急所」というそうです。与謝野氏とりこみで“してやったり”などと思っていると、首相は痛い目にあうかもしれません。
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