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菅の改造内閣は皇居での認証式も終え、正式にスタートした。どちらにしても数カ月の運命内閣、向きになって就任した各閣僚の悪口を言っても意味はないだろう。
理屈抜きに、政権与党の閣僚になったのだから、欠点だらけの予算案であっても、来月までには衆議院を通過させ、参議院に送り3月末までに衆参両院での予算成立まで必死になるのが、菅民主政権の最低限の責務であり、最大の責務でもある。
改造内閣のテーマ、「社会制度改革と税の抜本見直し」「平成の開国の為のTPP参加検討」で「6月までに不退転の決意で臨む」はお題目と理解しておく。兎に角、小沢一郎が反乱も越さず堪えている「予算通過」を絶対的使命と心得ておいて貰いたい。
仕事柄、各界のそれなりのレベルに属する人々との交流も多いのだが、概して政治情勢とか、外交・防衛に無関心な人が多い、否、敢えて触れない人もいる。“政治と宗教の話はタブー”と云う日本人の生活者常識も影響しているのだろうが、積極的に政治を話題にすることはない。
ただ、筆者としては、無関心を装う上層社会に属する彼等の、基本的政治へのスタンスを知りたい面もあるので、敢えて「政治もなんだかヤヤッコシイですしね」ってな調子で軽くジャブを当ててみる。その結果だが、面白いほど小沢一郎の所謂「政治とカネ」のマスメディアのネガキャンは有効に作用している事に直面する。
小沢の政治資金規正法違反の疑いが何であるかさえ、あまり判らないが、「汚い金ポッポに入れたんでしょう?」そのように思い込んでいる。仮にあれは検察と自民の国策捜査だとしても「小沢は悪いことをしているに違いない」との印象を持っている。そういう意味では、マスメディアの力量も中々なものだと認めざるを得ない。
つまり、マスメディアの薄汚れた国民洗脳、プロパガンダ報道は多くの国民を、階層の別なく汚染しているのが現状だ。小沢一郎がその事に気づくいたのは、代表選の真っ最中くらいだったろう。半信半疑で、ネットメディアに露出し始めた時、「政治とカネ」は世間の常識になりつつあった。秋以降、小沢の広報活動・ディア対策は動きだしたが挽回できるかどうか、不透明だ。
小沢一郎世代(70歳前後)の多くがネット社会との親密性が少なかったのは致し方ない。彼の取巻きのネット環境・操作能力が欠落していた点も、問題だった。しかし、今からでも充分間に合うだろう。ありがたい事に、菅内閣の顔ぶれを見たら、週一で問題を起こしそうだから、時間は結構残されている。(笑)
日曜日には地上波に登場するところまで来ている。(“拡散情報!”1月16日午前7時30分から、「新報道2001」に緊急生出演である。テーマは「菅改造内閣に激辛注文どうするマニュフェスト全てを語る」)現在の国民には「黙って男は・・・」が通用しない。善いか悪いか別にして、それが現実だ。
残念がら、大衆と云うものは総体的に「他人の不幸は蜜の味」な訳で、罪のない「覗き趣味」も好奇心を誘う。面白い事は良い事だ、ドラスティックなことも大好きだ、有名人著名人が虐められるのも大好き、虐めるのも大好き、そういうものである。だからと云って、この大衆を馬鹿には出来ない。彼らこそが国民なのである。愉快犯的要素は常に大衆の中で眠っている、何時目覚めても不思議はない浅い眠りだ。
そういう意味で、メディアを利用すると云う小沢一郎の戦術転換は、まだ間に合うだろう。出来れば執筆中と噂のある「新・日本改造計画」を早々に出版すべきだ。本来「日本改造計画」にしても、文庫本を出すべきなのだ。生番組は悪意のコメンテータの存在するモノを除きすべて生出演するべきだ。そして、理念と日本の政治を語るべきだ。時には「人の悪口」ではなく「人を論評」する程度の俗人さも見せて良いだろう。
何も神様ではないのだから、それなりの人間臭さを出し、マスメディアが作ったイメージを壊す事は非常に重要だ。 そして、小沢一郎が出演しない番組は「偏向報道」する番組であると云う「噂」を定着させることである。出演を拒否された局、及び系列新聞社はイラつく、それで良いのだ。TBSと報道ステーション、否、大越のNHKが一番ダメ放送局になるのだろう。
小沢の番組選択は興味深い戦術である。 最近の週刊誌や雑誌関係者の話を総合すると、菅直人や谷垣をテーマの記事を書いても、まったく売れないそうだ。親でも反でも良いが、兎に角「小沢一郎」と見出しがついていれば売れるそうだ。小沢一郎は「小沢一郎」を商標権登録した方が良いかもしれない。(笑)
テレビ出演も大いに視聴率を稼ぐだろう。菅直人のように、無理やり報道ステーションに出させろ、と頑強に申し入れなどしなくて済む小沢一郎は、それなりの興味が国民大衆にあると云う事だ。
岡田と云う政治家も馬鹿なんだか利巧なんだか判らない原理主義者だ。小沢の政倫審出席の表明が気にいらんので、拒否と受けとめるとか言いだした。その上、「離党勧告」等を検証決定する党倫理委員会の委員長に、あの腐れ肛門(渡部恒三)の起用を内定しているそうである。本気で環境整備に乗り出した。(笑)常任幹事会の顔ぶれも急遽入れ替えがあったようだ。相当本気モードなのか、脅しのポーズなのか、判断はつかない。
検察官役の弁護士諸氏が小沢一郎を起訴すべく、起訴状を書いている真っ最中だろうが、マトモナ訴状を書けるのか、筆者は疑っている。それでも無理くり書かざるを得ない立場だ。公訴棄却まで覚悟の上で、物証ゼロ、証言ゼロ又は証言否定である。あるのは石川議員の検面調書と絵物語風状況証拠だけだ。イヤイヤ嘘つき水谷建設元会長証言があった。
それはさておき、月内だか、来月だか判らないが、起訴されるのは検察審査会のシステムだから、現時点では致し方ない。それで、起訴されたら、民主党は小沢一郎に対し、党員資格停止、離党勧告、除籍のいずれかを倫理委員会及び常任幹事会で決定するとしている。少なくとも、そのような報道が主流だ。菅直人の不条理云々の言葉からすれば、いずれかに動くだろう。動かざるを得ないだろう。それでも筆者は動けない可能性もあると読んでいる。
どれをとっても、小沢一郎に生死に関わるような一太刀を当てるには至らない気がする。 仮にいずれかの沙汰が出て、一人離党しても痛痒はない。居残った議員は、常に民主党内の核爆弾状態が続く。マスメディアの論調では離党した小沢は、金もなく、組織も失く、もう怖い存在ではないと断言している。しかし、それは怖さへの強がりの方が強いだろう。菅直人が金切声で小沢排除を叫んだが、怖いと叫んでいるのと同じ事である。それに、民主党員でなくなった小沢一郎の方が怖いのではないか?筆者はそのように読んでいる。
小沢は現時点で金はないが、金は集まる。力があるから金は集まる、菅や自民党では駄目な状況が増えれば増えるほど、小沢には献金が増える。それだけの経済人人脈を抱えている。大口個人献金支持者も存在する。小沢を離党にまで追い込んだ責任者の一人でもある鳩山由紀夫からの資金協力は充分に可能だ。
統一地方選向けに作成されたポスターでは「国民の生活が第一」の民主党のマニュフェストの肝が消えた。ついでに菅直人の顔も消えた。(笑)怒れ!鳩山由紀夫!
何時でも、資金量豊富な新党は結成できる。参加する議員数はどうか?マスメディアによると、精々10人前後なんて言っている馬鹿評論家の予想をメインに書いているが、馬鹿言っちゃいけない、70人から100人は参加するだろう。諜報員として30人前後が残ると読む。これに何処かの段階で鳩山が合流する。案外逆もあるような気がする。
鳩山由紀夫は民主党で再起、首相になる目はない。新党なら完全な出直しが通用する。 それがいつか?その辺は、またの機会に考えてみる事にする。しかし、いずれにしても、予算が通過するまでは、忍の一字だろう。小沢一郎に対し、菅民主党政権がどんな手を使って抹殺しようとしても、小沢は生き残り、半年もしないで、日本の政界の核として躍動することになる。
小沢一郎は起訴されたら裁判に忙殺され、政治どころの話ではない、とマスメディアは論を張っているが、嘘つきも甚だしい。半年後だって、公判なんか開けないだろう。公訴棄却と云う事もある。それに、裁判を知っている人間なら判る常識だが、弁護士が戦術を立てるのであって、小沢が公判の指揮を取るわけではない。被疑者は意外に多忙ではない。(笑)まして、逮捕勾留されているわけでもない。毎日、国民生活が第一」実現の権力構造のシュミレーション・タイムが増えるだけである。
PS:面白い情報がマスメディアに戦慄をもっ流されいる。石川議員は佐藤優のアドバイスで、可視化の先例を作った!(笑)検察が泡食って、石川議員が卑怯者だと言わんが為にリークしたのだろう。全メディアが扱っている。石川の卑怯の前に、大前提で地検特捜の大卑怯があるだろう。
≪ 陸山会事件:石川議員が再聴取を録音 「自供誘導」主張
小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢氏を「起訴相当」とした検察審査会の1回目の議 決(昨年4月)を受けて昨年5月、元秘書の石川知裕衆院議員=同法違反で起訴=が検察に再聴取された際、取り調べの模様を録音していたことが分かった。
関係者によると、捜査段階で容疑を認める供述をしたとされる石川議員に、検事が「勾留中の供述と任意調べの供述が変遷すると検審に悪い影響を与える」など と、認めた供述を維持するよう迫ったという。
石川議員は2月7日の初公判で起訴内容を否認する方針。供述は誘導されたもので、信用性や任意性を否定するものとして録音した内容を書面化し、公 判前整理手続きの中で裁判所に証拠申請している。大阪地検特捜部を舞台にした一連の事件を受けて設置された法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」でも議論の対象となることが予想される。
関係者によると、再聴取は昨年5月17日に東京・霞が関の検察庁舎で約5時間にわたり行われた。石川議員は元外務省主任分析官の佐藤優氏のアドバ イスでICレコーダーを忍ばせたといい、冒頭で検事から「録音をとってないよね」と確認されたという。
この中で検事は「石川さんが全面否認で来るならやってやろうじゃないか。特捜部は徹底抗戦する」などと発言。石川議員が「小沢さんが、いかがわしいお金を集めて(土地購入の原資とされる)4億円をつくったなんて認められない。4億円を隠そうと思ってやったのではない」と否定すると、検事は「それでは上が納得しない」などと話したという。
さらに検事は「石川さんも(小沢氏の)強制起訴は望まないだろう。保釈後の供述を変えたとなると、小沢さんから強い圧力があって供述を変えたと検審は見る。そうすると強制起訴になってしまう」と話したという。
検察側は捜査時、水谷建設元幹部が石川議員に渡したと供述した5000万円を土地購入原資の一部と見ていたが、石川議員は一貫して否定。一方で石 川議員は「表にできないお金だと思い隠した」などと供述した調書にサインをしていた。(毎日新聞) ≫
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/dd2d6bf8310b634bea72d6ac6ba563fe
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