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菅直人首相(64)が14日午後に行う内閣改造・民主党役員人事の全容が固まった。たちあがれ日本を離党した与謝野馨元官房長官(72)は経済財政担当相、法相には江田五月前参院議長(69)を起用。仙谷由人官房長官(64)は岡田克也幹事長(57)に国対委員長就任を邪魔され、役職は党代表代行のみとなった。しかし自らの後任には枝野幸男幹事長代理(46)、国対委員長には安住淳防衛副大臣(48)と、それぞれ子飼いが就任。陰で内閣と党を支配する「闇将軍」体制が完成しそうだ。
今回の人事は、参院で問責決議を受けた仙谷氏と馬淵澄夫国土交通相(50)、警視庁国際テロ情報の流出などが問題となった岡崎トミ子国家公安委員長(66)を交代させ、24日召集の通常国会を円滑に進めるのが狙いだ。
菅首相の持論である消費増税を含む税制と社会保障制度の一体改革と、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を推進するために、税制に精通する与謝野氏を一本釣り。それだけでは不安なのか、官房副長官に大蔵省出身の藤井裕久元財務相(78)を起用する。
また、TPPに慎重な大畠章宏経済産業相(63)を国土交通相に配置換えもした。
与謝野氏の経財担当相就任のあおりを受け、前任者の海江田万里経財担当相(61)は経済産業相に横滑り。前原誠司外相(48)、野田佳彦財務相(53)、片山善博総務相(59)、北沢俊美防衛相(72)、細川律夫厚生労働相(67)、蓮舫行政刷新担当相(43)、玄葉光一郎国家戦略担当相兼党政調会長(46)らは再任の方向で固まった。閣僚の過半数が留任となり、改造は中規模に留まった。
今回の人事で菅首相が最も頭を悩ませたのが、内閣の要だった仙谷氏の処遇だ。
当初、仙谷氏は参院で問責決議を突きつけられても「私は衆院で信任されている。憲法上(問責の効力は)どうなのか」などと述べ、官房長官の座に固執。内閣の主要案件をことごとく任せていた菅首相も、年明けまで仙谷氏留任の芽を探っていた。
しかし、西岡武夫参院議長から「参院審議の全面ストップもあり得る」などと引導を渡されると、今度は代表代行と国対委員長との兼務を模索。「仙谷氏更迭の印象をぬぐい去るため、なんとか表の役職に就けようともがいていた」(民主党関係者)という。
こうした動きに待ったをかけたのが岡田氏だ。
その理由について、民主党有力筋の1人は「これまで閣内を凌雲会の仙谷氏、党は非凌雲会の岡田氏が運営するというすみ分けができていたが、岡田氏はこのパワーバランスが崩れることを嫌った」とみる。
■仙谷子飼い安住と枝野を遠隔操作
実際、与謝野氏が入閣し、菅首相が与野党の大連立にも色気を出す中、仙谷氏が野党との交渉の窓口となれば、党の命運を左右する重要案件が岡田氏の頭越しに決まる可能性が大きい。また、新内閣は仙谷氏が実質的なオーナーとなっている党内グループ「凌雲会」の枝野氏や前原氏が重要閣僚を占めることになり、政権内での同会の影響力が絶大になるのは間違いない。
結局、菅首相は岡田氏の諌言を受け入れ、仙谷氏の国対委員長起用を断念。民主党は自民党の派閥政治を徹底批判して政権奪取したはずだが、往時の自民党以上にグループ間の勢力争いが加熱していたことが浮き彫りになった。
しかし、その国対委員長ポストには、これまた仙谷氏の子飼いで、凌雲会メンバーの安住氏が就任。安住氏といえば昨年8月、参院選に落選した河上満栄氏に電話して「困ってるでしょう。300万円振り込んであげるから、好きなものを買いなさいよ」などと進言したことが、河上氏のツイッターで暴露されたことで知られる御仁。当時、複数の週刊誌が「9月の党代表選で菅氏当選を目指し、仙谷氏が官房機密費を安住氏に配らせたのでないか」などと、こぞって書き立てた。
このため、反凌雲会系の民主党中堅議員は「仙谷氏が安住氏を簡単にコントロールできることは確か。官房長官の枝野氏も、仙谷氏を『政治の師』と仰いでおり、仙谷氏が政府・党双方を裏から支配する体制が仕上がったのは間違いない」と顔を曇らせる。
仙谷氏の暴走を食い止めようと動き出した岡田氏と、遠隔操作による政権支配を狙う仙谷氏。「強いリーダーシップ」を標榜する菅首相だが、2氏の勢力争いを指をくわえてみていることしかできないようだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110114/plt1101141152000-n1.htm
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