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2011-01-12 22:19:55
案の定。
何も起こらない。
何も変わる予感がない。
何も期待させる空気が無い。
12日の『民主党両院議員総会』でありました。
そもそも、幾ら執行部を批判しても、「言語が通じない」相手には、意見が聞き届けられる訳が有りません。
「党内の内紛とか、中で争っているということは全く認識はない。私が考える一枚岩は、菅首相のもとでみんなが一つになることだ」(岡田幹事長)
岡田の、この回答に尽きる。
「内紛など無い」
党内の不満など、完全に無視。
不満など持つ事自体が、間違ってる。
騒ぐのはかってだが、意見の違いは何処にでもある。内紛では無い。
「菅直人の下で一つになることが、一枚岩」
反対意見は認めない。
執行部の言う事を聞け。
それが、挙党一致である。
要するに、何が問題なのか。
何が原因で、党内が割れているのか。
何が原因で、支持率が下がっているのか。
全く理解出来ない。
これが、岡田が(幹事長として)代弁する、菅直人仙谷前原玄葉枝野政権の、考え方である。
正しく、<その考え方>自体が、問題である事、が理解出来ない。
これでは、理論は噛み合ない。
これでは、議論にならない。
これでは、党内が融和する訳が無い。
これで、民主党が国民の望む方向で、政権を運営出来る筈が無い。
そして、その事が、彼等「当事者」には、如何しても理解出来ない。
こんな政権を造ってしまった、2010年9月14日が、総ての分岐点であった。
何をやろうとしても、最早遅い。
★梶原康弘衆院議員 「環太平洋経済連携協定(TPP)について、首相は開国だと言うが、私はまったく認識が違う」
★田城郁参院議員 「地元の県議、市議らは異口同音に『統一地方選で勝てる気がしない』と言っている」
★斎藤恭紀衆院議員 「国民の信頼が失われている。我々はマニフェストに書いてないことをやって、書いてあることを実行していない。マニフェストを全面的に見直すなら、国民に信を問うべきだ」
★広野允士参院議員 「今年最大の政治案件は統一地方選だが、『地方切り捨て』と言われている」
★川口浩衆院議員 「政権与党が一枚岩でないことが最大の問題だ」
★舟山康江参院議員 「自民党がやってきた新自由主義的な政策に戻っているのではないか」
★姫井由美子参院議員 「(連携相手として)昨日は社民党、今日はたちあがれ日本ということでは、支持者に説明ができない」
★橋本清仁衆院議員 「岡田幹事長は、委員会の現場の苦労を認識しない国会運営を改めてほしい」
菅直人を始め、岡田もこれらの「意見」の意味が理解出来ていない。
同士の、<慟哭の叫び>が、届かない。
まさに、<未知との遭遇>と同じだ。
言語が通じない。
『言語』とは、ニホンゴと言う意味では無い。
思考や行動基盤など、当人の哲学を表現する手段の事である。
◆玄葉政調会長 「2011年度予算案は交付税を増やし、一括交付金を新設した。地域主権は画期的な第一歩を踏み出した。決して新自由主義の政策ではない」
◆岡田幹事長 「党内の内紛とか、中で争っているということは全く認識はない。私が考える一枚岩は、菅首相のもとでみんなが一つになることだ」
対話になっていない。
コロマニヨン人とネアンデルタール人が、会話をしているが如し。
<メートルの物差し>と、<インチの物差し>と、<くじら勺>とで設計しようとする様な物だ。
★石森久嗣衆院議員 「統一地方選で地方議員は『自分党』で戦うしかない。民主党の公認、推薦を取り消したいという方が多い」
★徳永エリ参院議員 「TPPの問題や消費税の問題はあまりに唐突すぎる。首相は国民に理解してもらえるよう努力してほしい」
★米長晴信参院議員 「『党がばらばらという認識はない』という岡田幹事長の認識はぜひ改めていただきたい。首相、幹事長は、小沢氏を味方だと思っているのか、敵だと思っているのか」
★森裕子参院議員 「問責決議を出された閣僚をどうするのかについて、何の方針も見解も示されていない」
★瑞慶覧長敏衆院議員 「普天間飛行場の移設問題は、明日の党大会で見解を述べてほしい」
★川内博史衆院議員 「幹事長は党の内紛ではないと言ったが、世間はそう見ている」
(以上、質問は<読売新聞/1月12日(水)20時9分配信>による)
岡田も、菅直人も、「ただこの場をやりすごせば、総ておしまい」と考えていたに違いない。
それに加えて、質問者の質問の意味が、正しく伝わらない、加えて理解出来ない以上、まともな回答が帰って来る筈は無かった。
じつに、壮大なる「演芸会」に終わってしまった。
現場で苦しい戦いを強いられている、各議員達の「魂の叫び」は、真空中に拡散してしまった。
想像はついていたものの、実際にその通りで終わってしまうと、やはり<疲労感>と<哀しみ>しか残らなかった。
加えて、同日行われた『全国幹事長会議』においても、結果は同じ。
これ又、予想されていたとは言うものの、やはり気持ちのどこかに、微かな<何かの期待>が有ったが故に、議員総会以上に、寂寥感に見舞われてしまった。
▶<民主党>執行部批判次々と…両院議員総会、全国幹事長会議(毎日見出し)
>民主党が12日、相次いで開いた両院議員総会と全国幹事長会議では、選挙基盤の弱い新人議員や党組織が盤石ではない地方県連から党執行部に対する批判が噴出した。
>「私には内紛という認識は全くない」という岡田克也幹事長の発言に会場は騒然となり「バカ言ってるんじゃないよ」など激しいヤジが飛んだ。「小沢切り」を仕掛けたのは岡田氏だとみる小沢氏系議員の不満が爆発した。
>首相は「(昨年9月の代表選で公約した)『クリーンでオープンな政治を目指したい』という方向で進むことが私の責任だ」と述べ、「脱小沢」路線堅持の姿勢を強調したが、党代表選でも首相を支持した徳永エリ参院議員が「パンフを破られ、ものをぶつけられる地方議員の思いが分かっているか」と訴えると会場には沈鬱な雰囲気が漂った。
>小沢氏の衆院政治倫理審査会への出席問題では「内輪もめはいいかげんにしてほしい」など批判的な意見も相次いだ。
>両院議員総会に姿を見せた小沢氏は、目をつぶって首相のあいさつや議論にじっくり耳を傾けた様子だった。その夜、東京都内の焼き肉店で側近議員らと会食し、こう漏らした。
「統一選は大変だなあ」
【毎日新聞/1月12日(水)21時40分配信】
今回の「民主党両院議員総会」の結果をみて、建設的な事柄など書ける筈も無い。
ただただ、現政権の無理解と強権ぶりとが際立っただけで、それは既に当初から分かっていたことである。
追認したのみ。
而して、国民の半数以上が、この政権の抱える問題点を「認識していない」事こそが、総ての問題点の根底をなすのだ。
言い古されているが、<マス塵>の果たす役割は、邪悪すぎる。
国を、正しくない方向に導く日本の報道機関は、ほぼ1世紀を通じて、何ら変わっていない。
国を誤らせるマスコミ。
権力に使われている事もさることながら、マスコミ自ら「その役割を積極的に果たしている」事が驚きであり、その異常な在り方に、反発も反作用も基本的には作用しない事が、更なる驚きである。
国民の75%前後は、未だに<おとなしい羊>で居ることに、何ら疑問を抱くでもなく、唯々諾々として、ただ草を食むのみ。
本当に、何とかならんのか。
▶<内閣改造>仙谷氏は国対委員長に、代表代行兼務…最終調整(毎日見出し)
>菅直人首相は12日、仙谷由人官房長官を交代させ、後任に民主党の枝野幸男幹事長代理を充てる意向を固め、党大会翌日の14日に内閣改造を行う最終調整に入った。仙谷氏は党代表代行で処遇し、「ねじれ国会」対策の責任者として国対委員長を兼務させる方向。
>昨年9月の内閣改造で民間から起用した片山善博総務相のほか、米軍普天間飛行場の移設問題など外交・安全保障政策の立て直しを担う前原誠司外相、北沢俊美防衛相の留任が固まり、党役員では岡田克也幹事長と玄葉光一郎政調会長(国家戦略担当相兼務)が続投する見通し
>菅政権の内政・外交を取り仕切ってきた仙谷氏は「影の首相」と呼ばれ、交代させた場合の打撃を懸念する首相はギリギリまで続投を模索。しかし、自民、公明など野党は「仙谷氏続投なら審議拒否」と宣告し、民主党出身の西岡武夫参院議長も「院の決議は重い」と野党に同調。通常国会に提出する11年度予算案の審議や、首相が「政治生命をかける」と意気込む社会保障と税の一体改革へ向けた与野党協議を進めるには、野党との協調を優先した方がいいと判断した。
>臨時国会で野党に政策協議を呼びかけながら失敗した反省から鉢呂氏を交代させ、重量級の国対委員長として仙谷氏に代表代行と兼務させることで野党対策を強化。仙谷氏の「更迭」色を払拭(ふっしょく)するだけでなく、政策ごとの部分(パーシャル)連合や将来的な連立組み替えもにらんだ「攻めの国対」を打ち出す狙いがある。
>首相は公明党との連携を期待しており、そのためにも民主党の小沢一郎元代表の「政治とカネ」の問題にけじめをつける必要があると判断。仙谷氏の後任に小沢氏批判の急先鋒(せんぽう)、枝野氏を充てることには「脱小沢」路線の堅持を明確にする意味がある。
【毎日新聞/1月13日(木)2時32分配信】
『脱小沢』路線。
これこそが、菅直人の「政治哲学」の総てである事が、改めて再度確認されただけである。
このような「小手先の内閣改造」で、物事が解決出来ると信じているのであれば、お人好しも甚だしい。
無能は、「おのれの力量を知る事が能わない」事が、悲劇である。
情けない男を、総理に頂いてしまったものだ。
<日本の悲劇>は未だ、出口が見えない。
「統一選は大変だなあ」
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