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菅直人首相(64)は13日の民主党2011年度定期党大会後に党役員人事に着手、14日に内閣改造を断行する。24日召集予定の通常国会に向け、「挙党態勢」を打ち出す構えだが、実態はまるで違う。ねじれ国会を乗り切るには細心の注意が必要だが、今回の人事は、小沢一郎元代表(68)との暗闘に加え、党内外の人間関係をさらに悪化・複雑にしかねない火種が山積している。急きょ浮上した与謝野馨元官房長官(72)の起用。政権延命の大バクチが裏目に出る結果となりそうだ。
「この党大会を皮切りに、本格的な活動に入らないといけない。みなさんの声をしっかり受け止め、党運営、政権運営をしていきたい。最強の布陣をつくる」
菅首相は13日午後の党大会で力強くこう語った。だが、小沢グループの不満が爆発した前日の両院議員総会同様、内閣改造・党役員人事の先行きは暗たんとしている。
参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国交相、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に慎重な大畠章宏経産相らは交代。仙谷氏は代表代行に就任し、後任長官には仙谷氏の弟分である枝野幸男幹事長代理を充てる方向で最終調整を始めた。仙谷氏が国対委員長を兼務するとの見方もある。
また、たちあがれ日本の与謝野共同代表を、税と社会保障担当の特命相や厚労相、首相補佐官などで起用することも検討。与謝野氏は昨年末、民主党とたち日の連立に向けて奔走したが、党内の猛反発を受けて断念した。「菅首相は与謝野氏とは囲碁仲間であり、官房長官や財務相を歴任した与謝野氏の手腕を評価している」(周辺)という。
与謝野氏は13日午前、都内で同党の平沼赳夫代表に離党届を提出した。
このほか、野田佳彦財務相や前原誠司外相、片山善博総務相、北沢俊美防衛相、自見庄三郎金融相、玄葉光一郎国家戦略相、蓮舫行政刷新担当相らの留任が固まった。
悲願の政権交代から1年4カ月、民主党政権の真価が問われる布陣だが、今回の人事には火種が山積している。まず、目玉である与謝野氏の起用には早くも野党から猛反発の声が噴出した。
自民党中堅は「そもそも、与謝野氏は自民党比例でやっと復活当選した人物。それが1年もたたないうちに自民党を離党して、平沼赳夫代表らと『打倒・民主党!』を掲げて、たちあがれ日本を立ち上げ、今度は180度豹変して民主党政権に協力するという。永田町のユダだ。一体、彼の政治信念はどこにあるのか。政局観もゼロ。閣僚になっても、そのうち問責決議を突き付けられるだろう」と突き放す。
与謝野氏は、衆院東京1区から出馬して落選しているが、ここで当選したのは民主党の海江田万里経済財政担当相。閣内バトルが勃発する可能性もある。
「影の宰相」こと仙谷氏の代表代行起用にも懸念がある。岡田克也幹事長とまったくウマが合わないのだ。
民主党関係者は「反小沢の急先鋒である仙谷氏は、かつて『政治の師は小沢一郎』と公言していた岡田氏を敬遠している。岡田氏も、外相から幹事長に横滑りしたのは『菅首相と仙谷氏にやられた』と思っているうえ、小沢氏の国会招致について、仙谷氏が『岡田は何をモタモタしているんだ!』と陰口を叩いていたのを知っている。とても一致結束してという雰囲気ではない」という。
■いまの民主党は「みっともない! みっともない!」
仙谷氏には国対委員長との兼務説も流れているが、「国対委員長は幹事長の指示に従って与野党間の調整に当たるポストだが、仙谷氏は独自の判断で動くはず。また、自民党も『問責された仙谷氏の国対委員長などふざけるな』と反発している。大丈夫なのか」(同)と不安を隠さない。
「内閣のスポークスマン」で「首相の女房役」でもある官房長官への起用が有力視される枝野氏にも懸念が。「菅首相の信頼が厚い」(官邸筋)とされるが、昨年の参院選惨敗のA級戦犯であるうえ、菅首相とは因縁がある。
小沢氏に近い民主党議員は「枝野氏は左翼色が強く、理屈っぽい。官僚とはソリが合わず、小生意気に見える。スポークスマンとしても国民の反発を受けるのではないか。10年ほど前、菅首相に不倫疑惑が発覚したが、この女性は枝野氏とも親しかったと聞いている。果たして、枝野氏が体を張って菅首相を支えるだろうか」と語る。
これまで、小沢氏との暗闘ばかりが注目されていたが、今回の内閣改造・党役員人事は新たな亀裂・内紛を生む可能性があるのだ。
政治評論家の小林吉弥氏は「通常国会を無事に召集するために、菅首相としては仕方なく行う内閣改造・党役員人事だが、国民へのインパクトはなく、とても政権浮揚の材料にならない。逆に、党内・閣内の火種が増えそうだ。今後、小沢グループも不満を抱え続けていく。2011年度予算案や関連法案の成立と引き換えに、菅首相は退陣に追い込まれることになるのではないか」と分析する。
党大会で来賓として挨拶した国民新党の亀井静香代表はたまりかねたのか、「今の民主党でいいんですか? みっともない! みっともない!」と言い放った。終わりの始まりということか。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110113/plt1101131622004-n1.htm
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