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どうやら首相・菅直人は通常国会入り口のパスポートだけは入手できることになったようだ。民主党両院議員総会のガス抜きが終わり、対野党では菅も改造に向けて「仙谷切り」の本性をあらわにし、国民向けには「小沢切り」でアリバイを成立させる。しかし一連の布石は全部が全部菅自らにはね返るものであり、求心力どころか遠心力がこの政権の行く末を左右しようとしている。
とにかく12日の両院議員総会における親小沢グループの発言は、執行部にドスを突きつけるような迫力はなく、統一地方選挙に向けての悲鳴のようでもあり、ヒステリー女の金切り声のようでもあった。“風”で当選した小沢チルドレンの置かれた立場がありありと分かる。20人の発言のうち8割が親小沢、うち14人が新人の発言であった。「選挙区でそれぞれの議員が民主党への憎しみを投げつけられている」「パンフレットを破られ、ものを投げつけられる」と言った発言からは、ようやく自らの存在がが“バブル”であったことに気づいて、そのいら立ちの声とも聞こえる。地方選惨敗不可避の潮流を感じさせるに十分であった。
菅が「日本がもう一度、元気な国になったきっかけが、あの2009年の衆院選の政権交代だったと言えることを確信しながら、自信をもって前に進んでいこう」と鼓舞しようとしても、小沢チルドレンにとっては栄光のあとの大挫折の現実をひしひしと感ずるだけの虚ろな言葉と受け止めただけであろう。そもそも小沢が両院議員総会での突き上げを意図したのを、幹事長・岡田克也が逆手にとって総会を開催した経緯があるが、このチルドレンらの叫びは出席した小沢にとっても相当のショックであったはずだ。毎日新聞によると小沢は同夜、焼き肉店で側近議員らと会食し、「統一選は大変だなあ」と漏らしたという。
こうして菅は民主党の置かれた現実をまざまざと眼の前にしながら、一応ガス抜きは成功したと判断、内閣改造に着手する。毎日などが仙谷を更迭しないのではないかと報じていたが、予想通り菅は官房長官交代に踏み切る。しかしこの「仙谷切り」は菅にとって両刃の剣となる。というのも野党の要求に屈して「問責イコール辞任」の手口を与えることになるからだ。通常国会の入り口を入ることに成功しても、出口で首相問責決議案を可決されたらどうなるかだ。野党はおそらく統一地方選挙にぶつける形で問責決議を成立させようとするだろう。問責可決に統一地方選の惨敗が重なった場合に、菅は塗炭の苦しみに置かれることになる。責任論が台頭し居座るも地獄、退陣も地獄、解散も地獄のまさに生き地獄だ。
一方「政治とカネ」の“内憂”も何ら進歩していない。岡田は政倫審で小沢招致を議決すると息巻いているが、本質を見極めるのに鋭いマスコミが法的拘束力もない議決をしても褒めてはくれない。アリバイ作りに過ぎないと反応するのは目に見えている。出席しない小沢への批判はもちろんだが、形だけの議決をしても意味はないのだ。また予算委員会審議でも閣僚発言などを巡って大きな陥落が待ち構えている気がしてならない。菅にとって何と長い2か月間であることだろうか。入り口への突破口は何とかこじ開けたが、トンネルの先に鬼が待つか蛇が待つか。とにかく百鬼夜行である。
【朝刊トップ3分勝負】
★朝日
民主、公約見直し表明
財源の捻出限界に(1/2ページ)2011 民主党の岡田克也幹事長は12日、同党の両院議員総会で「党大会後に組織を作り、マニフェストの検証作業をもう少しじっくりと行っていきたい」と述べ、2009年衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しを正式表明した。菅直人首相(民主党代表)ら党執行部は13日の党大会で見直し方針を諮り、党政策調査会を中心に議論して8月をめどに結論をまとめる考えだ
★毎日
内閣改造:仙谷氏は国対委員長に、代表代行兼務…最終調整
民主党両院議員総会に姿を見せた仙谷由人官房長官=東京都千代田区の憲政記念館で2011年1月12日午後1時58分、手塚耕一郎撮影 菅直人首相は12日、仙谷由人官房長官を交代させ、後任に民主党の枝野幸男幹事長代理を充てる意向を固め、党大会翌日の14日に内閣改造を行う最終調整に入った。仙谷氏は党代表代行で処遇し、「ねじれ国会」対策の責任者として国対委員長を兼務させる方向。
★読売
官房長官・枝野氏、国対委員長・仙谷氏で調整
菅首相(民主党代表)は12日、内閣改造・民主党役員人事について、参院で問責決議が可決された仙谷官房長官を党代表代行とし、後任の官房長官に枝野幸男幹事長代理を起用する方向で最終調整に入った。
★産経
首相明日内閣改造
菅直人首相は12日、内閣改造・民主党役員人事を当初予定していた17日から前倒しして14日に行う意向を固めた。小沢一郎元代表の衆院政治倫理審査会(政倫審)を通常国会召集直後の25日に開催するため、国会召集も28日から24日に早める
★日経
トヨタ、環境車向け次世代電池量産
トヨタ自動車は今年秋をめどに家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)に搭載するリチウムイオン電池の量産に乗り出す。パナソニックや日立製作所も今年以降、電気自動車などに載せる電池の量産を始める。2012年以降に予想されるEVやPHVの本格普及をにらみ、量産で車載用電池のコストを一気に引き下げる。環境車の基幹部品でも日本のリードを維持する考えだ
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2011-01-13
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