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2011年1月12日 掲載
意外な苦戦も
愛知県知事選挙とともに、来月6日に投開票される名古屋市の出直し市長選。当初は現職・河村たかし市長(62)の圧勝とみられていたが、昨年暮れから意外にも「接戦」との声が上がっている。
「任期を2年3カ月残しながら、辞職して出直し市長選としたことに、一部の市民から批判が出ているのです。河村は『やりたい政策が、市議会の抵抗で実現できず、再び信を問いたい』と説明していますが、出直し市長選には2億4000万円の税金がかかり、批判を浴びています。また市長選で河村のライバルとなるのが、民主党推薦の石田芳弘・前衆院議員(65)。7日、自民党市議団が『とにかく河村を倒したい』と、石田の推薦を決めました。民主と自民が手を組み、河村包囲網を敷いたのです。公明は自主投票ですが、多くが石田を支援すれば、接戦となるでしょう」(地元紙記者)
当初、余裕を見せていた河村も、年末年始は県知事選に出馬する大村秀章衆院議員と共に、自転車で街頭宣伝をするなど必死だ。一度辞めた事務所スタッフに「戻ってきて選挙を手伝ってくれ」と頼んだり、連日深夜、居酒屋で作戦会議を開いているという。
河村が気になっているのが、9日告示された鹿児島県阿久根市の出直し市長選挙だ。
「議会改革を進めたい現職・竹原市長と、強引なやり方に異を唱える新人・西平氏の一騎打ちで、名古屋市長選と同じ構図です。もし強引な市政運営が批判され、竹原市長が敗北したら、名古屋市長選に飛び火する可能性がある。今のところ阿久根市長選は大接戦。河村陣営からは竹原市長の応援に行く案も検討されています」(地元政界関係者)
まさか、河村市長が負けることはないだろうが、大マスコミの阿久根市長選の報道次第では、意外な激戦となるかもしれない。
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