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2011年01月12日(水)
「メディアは先走るのが仕事ですから」と大手テレビ局の報道トップに開き直られたら、呆然とするほかない。
フジテレビ報道局専任局長、平井文夫氏。
レギュラー出演している新報道2001(1月9日放送)で、「小沢国会招致問題についてメディアが先走っている」と岡田幹事長が発言したのに対し、平井氏は何食わぬ顔でそう口走った。
「先走る」とは、「他より先に物事をする」という意味もあるが、どちらかというと「他を出し抜いて、独りよがりに判断し、行動する」という文脈で使われることが多い。
岡田幹事長が、そういう意味で釘を刺したのに対し、平井氏はまともに取り合わない。かりに突っ込まれたら、「いち早く情報を取るという意味だ」と答えるだろう。
話のすり替えなら、昨今のマスメディアは政治家に劣らない。先走りは、なおのこと得意だ。
小沢流の政治手法、つまりは、カネや少数精鋭による密室的で強引な事の進め方とかが、すでに時流に合わなくなっているのだろう。 強制起訴されれば、裁判が最高裁まで行くのは必至。となれば、「3〜5年は裁判に忙殺される」(関係者)とみられている。 田中角栄元首相のように、離党して党内に隠然たる影響力を行使すればよい、との声もあるが、とあるベテラン秘書は「田中さんには、人柄に魅力があった。小沢氏とは比べようがない」と冷ややかだ。 当時の田中派には、海千山千の人材が豊富で、今の小沢グループとは、天と地ほどの差がある。「小沢院政」が敷ける環境など整いようがないではないか。 首相が「小沢切り」の姿勢を一貫して崩していないのは疑いなく、議員辞職も念頭に小沢氏自らが出処進退を判断するべきだとまで発言した。 自民党のころからの小沢氏を知る民主党のベテランは、小沢氏は万策尽きたとみている。 単独離党して政界の表舞台からひそやかに姿を消していく−。政権交代の立役者にしてはもの寂しいが、そんな末路を小沢氏がたどることも、なくはない。◇
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たとえば、10日夕にネット配信された産経新聞の「小沢氏は万策尽きたか 単独離党の寂しい末路も?」 という松本浩史記者の記事。
「民主党の小沢一郎元代表は、このところにこやかだ。憑きものが落ちた感じだ」
ベテランの民主党関係者から年明け早々、こうした話を聞かされた松本記者はこう「思った」そうだ。
「今月中に政治資金規正法違反で強制起訴される立場であることを思えば、そんなにのんびりしていられるの、といぶかしんでしまう。と同時に、諦観の境地に達し、すでに自らの先行きについて、弱気になっているのかな、とも思う」
この記述は、「思う」「いぶかしむ」「思う」と主観表現の動詞を連続して使うことにより、松本記者の個人的感想であることを、正直に示している。もちろん意識したかどうかは別である。
そのあとに次の記述が続く。
「聞けば、昨年末、頻繁に行われた小沢氏を支持する議員グループや秘書会との会合では、かつてみられた無愛想さは影を潜め、進んでお酌もし、ガハハハハと口を開けて笑うこともあったのだという」
宴席で、その座の主人公が無愛想にしているわけがない。「かつてみられた無愛想」とは、いつの宴席のことなのか。
記者会見で、つまらぬ質問に「無愛想」な顔をすることがあり、ムッとした顔をねらったショットがテレビや新聞にしばしば出ることは承知しているが、夜の宴席で無愛想にしているわけにはゆくまい。
ひかえ気味にしているとはいえお酒を好む小沢氏が、飲んだときに「進んでお酌もし、ガハハハハと口を開けて笑う」のは、ふつうのことであろう。
いずれにせよ、松本記者は最近の小沢氏について「憑きものが落ちた」ように「愛想がよくなった」とし、それは「諦観の境地」で「弱気になっている」せいだ、という「独りよがり」な記事の筋道を考えて、「先走り」にはやったのだろう。
それは、このあとの文章で「弱気になる」理由を長々と説明していることからわかる。要約してみよう。
◇小沢氏がどう反転攻勢をかけていけばいいのか、有志が都内のホテルで顔を合わせたが、妙案は浮かばない。
以上のように、松本記者は「小沢氏は最近愛想がいい」からスタートし、「万策尽きて、単独離党、表舞台から去るのでは」という結末に物語を運ぶため、あらん限りのステロタイプなイメージをしぼりだして作文したことがよくわかる。
「メディアは先走るのが仕事ですから」と言い放った平井文夫氏といい、「とあるベテラン秘書」の話をもとに、憶測と凝り固まった観念で、先走りのファンタジーを作文する松本記者といい、ご自分たちがこうやって日々、メディア自身の価値を貶める「仕事」を続けていることに、いささかの反省もないようである。
新 恭 (ツイッターアカウント:aratakyo)
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