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民主党は12日午後、都内の憲政記念館で両院議員総会を開いた。会場からは、小沢一郎元代表(68)の議員辞職勧告まで迫る菅直人首相(64)に対し、「民主党に必要なのは安定感だが、今は不安感が強すぎ強烈な逆風だ」(田城郁参院議員)などと批判が続出。13日の党大会や小沢氏の強制起訴を前に、血で血を洗う党内抗争の幕が切って落とされた。
総会では、渦中の小沢氏が側近議員とともに会場奥に鎮座。目をつむりながら議論に耳を傾け、会場はただならぬ緊張感に包まれた。
菅首相は冒頭のあいさつで「みなさんもう1度自信を持とうじゃありませんか。政権交代は決して一時的なものでくじけてはならない」などと主張。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)推進などを念頭に、持論の『平成の開国』を進める考えを示した。
菅首相の発言中は水を打ったように静まり返っていた会場だが、議員の意見交換になると、小沢氏との内部紛争や強引な政策転換への批判で一気に過熱した。
早々とマイクを握った1年生の横粂勝仁衆院議員は「菅首相よ、しっかりしてください。国民は民主党の内紛を求めていない」と先制パンチ。栃木出身の田城氏も「統一地方選に出馬する31人の県議・市議候補者が『菅首相は党代表選でノーサイドと言ったが、そんな気がしない。統一選にとても勝てる気がしない』と話している」と悲鳴を上げた。
「小沢切り」への批判に対し、岡田克也幹事長は「私は内紛があるとかまったく思っていない」と反論したが、会場からは「そこがおかしい」などと批判やヤジが続出、党内抗争の深刻さを浮き彫りにした。
また、「個人の所得を増やすとマニフェストを掲げて衆院選を戦ったはずだが、今は個人増税ばかり」(斉藤恭紀衆院議員)と強引な政権運営にも批判が集中。「昨日は社民党で今日はたちあがれ日本に連立打診では、支持者に説明がつかない」(姫井由美子参院議員)などと、行き当たりばったりの国会対策も糾弾された。
防戦一方の菅首相だが、小沢氏の衆院政治倫理審査会出席の議決強行→強制起訴を受け議員辞職勧告へと突き進む姿勢は崩さなかった。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110112/plt1101121657005-n1.htm
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