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菅直人首相(64)が探っていた「影の宰相」こと仙谷由人官房長官(64)の留任が、ついに頓挫しそうだ。菅首相から留任を直訴された西岡武夫参院議長(74)が、「仙谷長官のままでは参院本会議開会を認めないこともある」と強く反発したためだ。無任所の副総理として閣内に残すウルトラCも検討されているが「仙谷外し」の外堀は埋められつつある。
西岡氏は11日の会見で、「参議院の総意として、閣僚に対して辞任要求を伴った問責決議案が可決した以上は、閣僚は辞任すべきであると確信している」と述べ、仙谷氏の辞任を強硬に迫った。
これには伏線がある。西岡氏は10日夜、参院議長公邸で菅首相と会談。関係者によると、菅首相は遠回しな表現で仙谷氏が留任した場合の対応などを聞いたためだ。
菅首相はニヤニヤしながら議長公邸を後にしたが、「西岡氏から『参院は通常国会冒頭から全面ストップの可能性が高い』などと具体的な事態を聞き、かなりショックを受けていた」(首相周辺)という。「仙谷続投」に、事実上赤信号がともった瞬間だった。
菅首相と仙谷氏は、「仙谷氏が細かな政策を交通整理し、菅首相が重要政策を判断する。2人の役割分担はうまく機能していた」(政府関係者)という、切っても切れないほどの仲。それだけに、菅首相は何とか仙谷氏を官邸内に留めるよう模索してきた。
前原誠司外相(48)や蓮舫行政刷新担当相(43)、枝野幸男党幹事長代理(46)らが「問責に法的根拠は乏しい」などと、仙谷氏続投を求めていたことも追い風にしていた。
しかし、参院で多数を握る野党は「仙谷氏は『国務大臣』として問責決議を受けた。閣内に残るなら、参院での審議拒否は変わらない」(参院自民党幹部)と一歩も引かない構え。菅首相が通常国会で協力を渇望する公明党も「明確な誠意ある対応がなければ、われわれは審議には応じられない」(山口那津男代表)とハードルをあげつつある。
それだけに、枝野氏らが進言する「残留のまま通常国会を正面突破」する案は、本会議開会の権限を持つ西岡氏が野党側と同一歩調を取る以上、難しくなったと判断したとみられる。
ただ、西岡氏は「首相はまだ決断していないと感じた」と話しており、仙谷氏をめぐる菅首相の迷走はまだまだ続きそうだ。
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