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TPPについて主としてWikiで勉強しました。やはり悲しい予測しかでてきません。
TPPは、FTA(自由貿易協定)を含むEPA(経済連携協定)※を加盟国間で標準化し、二国間EPA交渉作業の負担を減らして締結を促進するもの。
※FTAとEPAの違い:
@FTA(自由貿易協定)機能は「全品目の関税完全撤廃」(含む、金融サービスなど)
AEPA(経済連携協定)はFTA機能に「移民と投資の規制撤廃、全産業自由競争化」を追加。
参加国は関税撤廃によって、さらなる貿易拡大が期待できるはずである。しかし、日本はTPP参加国及び参加表明国の殆どとEPA(経済連携協定)を締結済※である。
※日本のEPA締結国(WIKI)は12国(韓国に遅れを取ったのは対EU):
シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ブルネイ、フィリピン、ベトナム、およびASEAN包括的経済連携協定、インド(2010/10合意)、スイス、メキシコ、チリ、ペルー(2010/11合意)
TPPによって日本が新たにEPAを締結できるのは、NZ、豪、米の三国だけである。しかし、これら三国とは遠い昔からEPAに近い状態にある。米・豪・NZが今以上の輸入をしてくれる可能性は全くない。
逆に、日本が行っている「非関税障壁」と米が呼ぶ保護政策の撤廃を迫られるだけである。それらの「非関税障壁」とは、米国が付きつけてきた対日「年次改革要望書」に記載されている。米国は対日「年次改革要望書」を止めて、TPP進捗で管理できる。
米国が仮に財政問題を克服した暁には、次の公共的企業体が米国企業に売り渡される:@郵政、A有料道路、B健康保険、D年金、E畜産物輸入、F農産物輸入、G魚輸入 (EFでは国の下部機構が一括輸入する仕組みがターゲットになる)
更に極めつけはH移民受け入れ規制撤廃である。日本は教育を捨て、高学歴者や低収入労働者を1〜2千万人規模で受け入れるかもしれない。すでに経団連が主張している。そのとき、溢れた日本人は「安価奴隷」として輸出されないとも限らない。
日本は小泉竹中によって、下着一丁だけの開け広げ状態である。それを菅直人は新しい「開国元年」と言う。アジアからはじき出される米国への救いの手に過ぎないのに。日本はそれどころではない。
韓国と中国はTPP参加検討から離脱した。「FTA(関税撤廃)+相手国との個別調整+相手国財政を守る投融資」の組み合わせ(中国が実施している)のほうが効果的※で、自国と相手国の国情や文化・習慣を維持できると見ているからである。
※韓国とアジアは、ASEANと自由貿易協定。(EUとも自由貿易協定−これが日本との差)
※中国とアジアは、ASEAN、台湾と自由貿易協定。(EU財政危機を個別支援)
日本が多数の国と締結してきたEPA協定は比較的に緩やかで、中国のFTA+αに近いようである。つまり、WIN−WIN関係を維持しながら、国の文化や習慣を守れる。それらを菅内閣は破り捨てようとしている。
菅内閣は日本を「切り刻んで身売り」したいのか、それとも米国のような「強欲資本主義」帝国にしたいのか?
日本を強欲資本主義にするには、あまりにも人材不足で無理。すると売国一辺倒だろう。これが、悲しい予測です。(終わり)
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