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有田芳生の『酔醒漫録』
2011/01/11
内閣改造人事めぐる情報戦
1月11日(火)「大変な幕開けになりましたね」ある参院議員からそう声をかけられた。今日から1週間は政治が動く。報道では内閣改造が話題となっているが、その情報の出方によっても、菅直人政権の行方が見えてくる。
新しい官房長官には参議院からと新聞1面で報じられたのは、年初めのこと。情報源を探っていけば「なりたい人物」からのものであった。人事は漏れればつぶれる。この基本原則に基づいて、ある有力議員の名前が浮かんでは消えていった。情報戦だ。
しかし内閣周辺から具体的人物名が流れるならば、それは麻生太郎内閣の教訓が生かされていないことになる。失言や政治的ブレの続いた麻生政権は、内閣改造で乗り切ろうとした。首相周辺から党三役人事が漏れることで、反対派が勢いづき、人事に失敗。政治決断ができなくなり、結果として解散、総選挙へと流れ込んでいった。その果実が政権交代だった。
国会対策に長けた判断があるなら仙谷由人官房長官は続投させるという。そうなれば野党の猛反発で国会は冒頭から動かない。それも7日から10日だ。その間に辞任カードで交渉、予算の通過を約束させて官房長官と国交大臣を辞任させる。しかしこれもまた政略にすぎない。歴史観や国家観が見えないからだ。
こうした時代情況をどう捉えるべきか。中曽根康弘元首相の情勢分析が新鮮だ。
「政治制度というものが成熟するには3年、5年はかかります。新しい路線を目指して進むといういう以上は、国民にも忍耐する義務があると私は思いますね」
「あと1年くらい経てば、政権も3年目で、落ち着きと慣れが出てくる。そうすれば独自の戦略も生まれてくるかな。しかし首脳部の力量不足が目につく」
(「週刊ポスト」、1月14日、21日号)。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2011/01/post_044b.html
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