http://www.asyura2.com/11/senkyo104/msg/298.html
Tweet |
中曽根バブル崩壊によって、実に1500兆円の資産が消滅した。20年前のことである。以来、ひたすら借金でやりくりしてきた。国も地方も。その金額は1000兆円を超える。税収は30兆円台、それでいて90兆円の予算を編成した2010年、来年も同じような借金予算を編成する政府だ。政権交代の成果は全く現れていない。この空前の借金を返済する能力などない。常識的に見て日本再生は厳しい。それは消費税を10%に引き上げても、雀の涙でしかない。
いかなる手品を用いようとも、日本沈没は止まらない。20年もの間出来なかったのだから、もはや絶望的といっていい。船底に空いた大きな穴を閉じようとしなかった官僚政治の無能・無責任に反吐が出る。第一、中曽根バブルの大失政の総括さえしていない。85年(円高ドル安政策の導入)からの日本官僚政治の無責任さを論評する言葉はない。
<しかし不可能ではない>
だが、全く治療方法は無いのか。改革過程での出血は覚悟の上だが、それでも家計も法人会計、自治体・国も想定外の傷を負うことになろう。官僚政治は、現在もこの深刻な事態を「成り行き任せ」にしようとしている。円が紙切れになれば、それも仕方ないというのであろう。
方法がないからだ。成り行き任せだと社会不安による治安の乱れ、犯罪社会の到来を招くだろう。果たして、これでいいのだろうか。国民一人一人に血反吐を吐くような試練を受けさせるからには、その前に、この20年もの間、肥えてきた特権層がやせ細る見本を民衆に示す必要がある。特権層に対する大改革を成功させることが出来れば、しめたものである。日本の再生は可能となろう。
<議員天国と役人天国にメス>
まず、官僚政治の恩恵を受けている議員と役人の肥満体質を、税収に比例して人員と報酬を半減するような大手術をするのである。国と地方の制度的な肥満体質を無くすのである。半減可能ではないか。市民・国民サービスに重心を置いた簡素な、透明性の高い制度・機構・組織に改変するのである。低コスト・効率のよい役所と議会に変身させれば、現在の人件費36兆円といわれる人件費も半減できるだろう。そうすれば日本再生は不可能ではない。
そうすると、現在のように金もうけのための議員がいなくなる。志の低い自己保身の官僚もいなくなるだろう。志の高い奉仕の日本人が議会と役所に結集することになるだろう。理想郷であるが、これは日本再生お切り札である。議員の数が減少するので反対というような政党は、今の日本に不要なのだ。日本が生き残れるか否かの瀬戸際なのだから。これで議員天国はなくなる、役人天国もなくなることを意味するのである。透明性の高い法治国家・簡素な自治体になるだろう。そうしてこそ日本の破綻は、かろうじて回避可能である。
<非効率と高コストの霞が関解体> 明治以来の日本政治は、今日まで構造的に変わっていない。表向きは政党・政治家が国民や市民の前で踊り、それをマスコミが報道している。実態は官僚が全てを切り盛りしてきている。官僚のための制度・組織ばかりである。庶民・大衆の目線での法制度や組織は少ない。
非効率・高コストの官僚機構である。これが完ぺきに行き詰まりを見せているのが現在である。その象徴が霞が関なのである。霞が関を解体すれば、おのずと道は開かれよう。本来の民衆に顔を向けた組織であれば、改革のうねりは霞が関の中から起きてこなければならない。現実は、数人の官僚が政界に転じている程度だ。内部改革は不可能である。
官僚のいるところに、無意味な無駄な組織が生まれ、そこへと血税を吸収する。親方日の丸の日本だ。これが霞が関のいたるところで繰り広げてきた。それが自治体や民間にも波及している。霞が関こそが壮大なる無駄の元凶である。鳩山内閣が初めてそこに焦点を当てた。これは革命的といっていい。
結果は、官僚と彼らにまとわりつく悪しき勢力に潰されてしまったのが、何としても惜しい。日本政治は明治に後戻りしてしまった。門外漢は、ここを理解する知識が不足しているのが、いかにも残念である。
<予算・特別会計の刷新>
霞が関を解体すると、法外な無駄が見つかるだろう。税収30兆円でも活動できる日本丸に生まれ変われるだろう。低コストと効率の良い新議会と新霞が関である。自治体への縄張りも消滅し、自立する地方自治体に変わる。霞が関の解体は地方自治体の改革を求めることになろう。そうして地方も再生の契機となるのである。
なによりも、壮大なる無駄となっている国の予算と特別会計なる怪しげな官僚主導の血税の使い道に、改革のメスを入れられることである。民主党の事業仕分けは、単なる国民受けする政治的演技でしかなかったのだが、日本再生には、こうしたまやかしの仕分けは無意味・有害でしかない。
<各界から意欲ある奉仕改革チーム>
問題はこれを実現する改革チームを立ち上げることである。黙々と民衆のために奉仕する無報酬の人材を集めることで、本物の改革チームは誕生するだろう。ここには政治的演技はない。日本再生はゼロではない。日本亡国から回避できるのである。血税を武器弾薬に回せる日本ではないことも、理解できるだろう。ことほど疲弊している日本の現状なのである。
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51729336.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK104掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。