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民主党は12日に両院議員総会と全国幹事長会議、13日に党大会を開く。菅直人首相(64)は政敵・小沢一郎元代表(68)に議員辞職まで迫る「小沢切り」をアピールして政権浮揚につなげる考えだが、出席予定の4道県連幹事長を夕刊フジが直撃すると、「党内議論抜きでマニフェストを骨抜きにしようとしている」「党内抗争にうつつを抜かし、これでは統一地方選に全敗だ」などと怒りの声があふれ出してきた。「小沢切り」の前に「菅降ろし」が炎上しかねない事態を、菅首相はどう乗り切るのか。
菅首相に最も厳しい視線を送るのは、小沢氏のお膝元・岩手県連の佐々木順一幹事長だ。佐々木氏は菅首相が厚相時代、カイワレ大根サラダを頬張るパフォーマンスで風評被害を鎮めようとして失敗した例になぞらえ、「今の菅首相や政権幹部は法廷闘争のようなことばかり好きで、言葉や感情が人の心に響かない『カイワレ大根総理』だ」とこき下ろす。
佐々木氏は菅首相について「権力の扱い方がお粗末すぎる。突然言い出した消費税増税にせよ、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)にせよ、党内で十分議論した形跡がない」と批判。「野党時代はおもちゃの竹みつを振り回しても危険性はなかったが、今は真剣を握っている自覚に足りない。一昨年のマニフェストに違反する政策転換なのに軽すぎる」と一刀両断した。
「小沢切り」についても「年頭会見に持ち出す見識を疑う」と指摘。「今の民主党は小沢氏の勢力が動かない『2分の1政権』。政権交代で国民に約束した政策を実現するため、挙党体制で汗をかくべきだ。全国で最も民主党基盤の厚い岩手県でも『TPPなんてマニフェストになかったじゃないか。何をやっているんだ』という声を聞く。このままでは統一選は辛い」という。
岩手同様、一昨年の衆院選で県内6選挙区を全勝した新潟県連の竹山昭二幹事長も批判を強める。県連では今春の統一選の候補者を公募しているが、「ほとんど手を挙げる人がいない」と嘆く。
そのうえで、「党内のゴタゴタに『そんな政権に期待したんじゃない』『自民党よりひどい』などと言われてしまう。このままなら統一選は全敗だ」と危機感を募らせる。
「政府は予算編成を終えたばかりで、本来なら地方への一括交付金の情報発信などしなければならないはずなのに、小沢問題に汲々としている印象しか与えない。TPPなども、本来じっくり議論すれば国民も受け止めるのだろうが、党内の政策討議も足りない。統一選の候補者が下手に『民主党公認』と書き込めない状況だ」
長崎県連の渡辺敏勝幹事長も「中央のゴタゴタが、統一地方選に致命的な影響を与える。小沢氏も含め一つの方向を向かなければならないときなのに」と口をそろえる。同時に「大臣も自分の思いを勝手に言う。まとまりのない民主党と思われている」と、度重なる失言や先走り感の濃い政治主導を批判した。
菅首相が主導した諫早湾開門訴訟の上告断念については、「『地元の声を聞いてほしい』と頼んでいたのに、菅首相は何の相談もなく決断した。地域主権といいながら中央集権過ぎる」とあきれ顔だ。
■過度な“小沢切り”にクギ 「党内抗争してるゆとりない」
不況に苦しむ北海道の佐野法充幹事長も「党内抗争にかまけているゆとりはない」と強調。「2011年度予算案を通すために、政府と党が一体となり、国民の期待に応える体制を固め直すべきだ」と過度な「小沢切り」にクギを刺す。
「国民は、政権交代は間違っていなかったと思っているはずだ。国会議員はその意義と自覚を見つめ直すべきだ。予算案も党本部からの発進力、アピール力をもっと磨くべきだ」
自民党でも2009年、麻生太郎首相(当時)の内閣支持率急落を受け、党内に「麻生降ろし」が吹き荒れたが、地方から「衆院選前にゴタゴタしてどうするんだ!」と激しい批判が巻き起こった。
「小沢切り」で切り抜けようとする菅首相を地方が見放すという、デ・ジャヴ(既視感)となるのか。
実際、今回の直撃取材では、議論や調整抜きで政策転換を図ろうとする強権手法に批判が集まった。ある非小沢系の民主党中堅は「小沢を切らねば通常国会を乗り切れないという構図が地方には理解してもらいづらい」と窮状を訴えるが、「菅首相の資質そのものを疑われては、リーダーシップで党内をまとめることなどできない」と危機感も募らせている。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110111/plt1101111612002-n1.htm
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