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アメリカNBCで1999年─06年にかけて放映されたテレビドラマ「ウェストウィング」(邦題:ザ・ホワイトハウス)を正月に観た。98年11月の大統領選で共和党から政権を奪取した民主党・バートレット大統領の就任から半年経ったホワイトハウスという設定で始まる。
ウェストウィングとはホワイトハウスの西棟で、大統領の補佐官や報道官が勤務し、記者会見室などがある場所だ。ドラマの主役は大統領ではなく、首席補佐官を始めとする裏方スタッフたち。彼らは大統領を心から尊敬し、国を思う情熱と強い正義感を持っている。
議会は共和党が上院の過半数を占めており、いわゆる「ねじれ」状態。大統領選で公約した法案を成立させるために、法案の修正に次ぐ修正や野党の一部を取り崩す水面下での根回しなど、困難な議会運営が続く。また、経済は低迷し外交面でも数々の難問が降りかかる。その結果、政権を取って以来、大統領の支持率は低下の一途だ。
これって現在の日本の状況とあまりに似ていないか。バートレット政権では、裏方スタッフたちが一致団結し、知恵を出し合い、眠る間も惜しんで大統領を助けていくのだが、はたして日本の首相官邸はどうなっているのだろう。
首相官邸で総理番記者として勤務した小泉純一郎内閣時代、官房長官は福田康夫氏、副長官に安倍晋三氏。だが、実際に官邸を取り仕切っていたのは裏方の総理秘書官、飯島勲氏だった。小泉内閣の支持率が下がると、北朝鮮電撃訪問を発表したり、内閣改造でサプライズ人事を発表して、支持率アップを演出したのも同氏だ。
首相の北朝鮮訪問時は、ワシントンに滞在していた同氏が官邸にファックスで同行記者の社名と人数を指示し、それまで慣行として総理同行記者名簿を仕切ってきた官邸記者クラブを慌てさせた。週刊誌や夕刊紙、スポーツ紙の記者を官邸に入れたりもしている。小泉内閣は空前の高支持率を何度も記録した。
支持率低下、党内分裂、小沢一郎氏との確執──。2011年を難問山積で迎えた菅首相。今必要なのは、熱意と信念を持ち、知恵を出して首相のために働く有能なスタッフなのかもしれない。
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