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日本人は 重大な選択 を迫られている それに気づく国民 は何割なのだろう? (世相を斬る あいば達也)
http://www.asyura2.com/11/senkyo104/msg/248.html
投稿者 純一 日時 2011 年 1 月 11 日 06:30:09: MazZZFZM0AbbM
 

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/882b0dc7ddabc2f8085ad58eb325448a


2011年01月11日

この世で起きる出来事と云うものは、接近して見れば見るほど真実が見える事が多い。
 ”行って、見て、聞き、触る” ことが重要だ。これも観察にとって重要なファクターの一つである、それは認めよう、

しかし、個別の出来事が、単独で起きている場合と、「見えざる手」のようなもので、繋がった事象である場合、接近や渦中に巻き込まれる事が観察眼を濁らせることもある。国際政治なんてのは、明らかに後者だ。

筆者は一時期、中規模の企業のリスク・マネージメントや広報(IR)の責任者をしていた。この頃に身につけた俯瞰型座標軸が現在の政治や外交・防衛を眺める時に、観察眼として有効に働いていると思う。それ故に、結構周りから、コラムのように、なぜ行動しない?なぜ同士と集わない?と云う非難めいた言葉を耳にする。ひねくれ者を自称する筆者には馬耳東風の言葉だが、そのように思う周囲の人間の気持も判らない訳ではない。

企業在籍中、筆者には取引企業の与信限度決定権が与えられていた。大した権限にも思えないだろうが、営業部門にとって与信限度は営業業績を左右する生命線だ。また、与信を与えられる取引企業にとって、与信額の増減はキャッシュ・フローに大きく影響するので、これも生命線になる。実は筆者は企業内で嫌われ者だった。否、そのポジションが嫌われるポジション、つまり個人でありながら、職責と云う「機能人間」として振る舞っただけである。

ある日、社長が血相変えてやってきて「君はアソコの社長と会ったのかね?」と詰問してきた。「いや〜会ってませんよ」 「だったら会うべきだろう」等々の悶着があったが、結果的に会わずに済んだ。「人を観て商売せよ!」と云う格言も正しいだろう。

しかし、機能的に危機管理を行う立場に立たされた人間に「情緒」は禁物だ。件の社長に会えば、筆者とて人間、情緒が動き出す。その会社は、1年もせず倒産に追い込まれた。当社の納入商品が資金繰りに使われていたのが実情だった。数億の売り掛け損が数千万で済んだのだが、企業内には職責ではなく、筆者個人への私怨が残された事は言うまでもない。

民主主義において、大統領であろうと首相であろうと、それは一時のポジションに過ぎない。一定の職責を担うポジションであり、その機能が問われている。辞めてしまえば、本来只の一個人に戻るのだが、なかなか世間と云うものは、理屈通りには行かないものだ。筆者と違い、大統領や首相は末代まで語り継がれるのだから、「職責をまっとうしただけ」と云う理屈が通じない部分がある。

オマエは何が言いたいのだ、と叱責が飛んできそうだが、ここがコラムの良さである、独白もコラムになってしまう。まぁ暗に、菅直人の小沢一郎への対応に、「私情はないのか?」「情緒に走っていないか?」「個人的脅迫で国家を導いていないのか?」と問いかけているとも言える。

それはともあれ、10日は成人式だった。最近は親の同伴が目立つらしい。親たちは「ここまで育ててきたので、晴れ姿を見守るのは当然」とビデオ撮影に夢中だそうである。世間の白い目線など意にも介さない風情だ。筆者の周辺住民にも、25〜35歳前後の息子たちが、働いているようないないような時間帯で、よく見かける。余程親元の居心地がイイのだろうが、家族愛に執着した核家族の多さに、ため息が出る。

「一億総ガキ社会――『成熟拒否』という病」の著者である、精神科医の片田珠美氏によると、「子離れできない親と、 親離れできない子どもの共依存の象徴」原因は「少子化と平均寿命が伸びた影響が強い」と指摘している。「親子は友達関係がベスト」もう縄文の世界からは隔世の世界が展開している。おぞましきニッポン。どんなふうに、この社会を矯正できるのか、筆者は「徒労」と云う言葉しか浮かばない。しかし、それでは駄目なのだが、皆さん、何処から手を付けますかね?

最近では、この就職氷河期に関わらず、希望の大企業に就職した人間の過半数が転職やリタイアを考えているようだ。現実に、難関を乗り越え就職した人間の20%が数年で退社すると云うのだ。このような現象を一概に論じるのは危険だが、「自分らしく生きる」とか「自分を大切に」と云う幼児期以降の教育と云うか、親の考えのようなものが浸透した結果の一つだろう。

「自己責任」とか「公共心」「人間は一人では生きられない」等、社会順応教育が見捨てられている。好き勝手な自己実現は人間社会では簡単じゃない事を、両面的に(プラスとマイナス)教育する環境がなくなっている結果が現れているようだ。

そう言えば「一億総ガキ社会――『成熟拒否』という病」は日米関係にも言えそうだ。

小沢一郎が語っていたように、「その方が楽だからですよ」非常に核心を得た短いフレーズだが、日本と云う国家を取巻くキャッチフレーズ「楽だから」は本当に時代を現した名言だ。「楽しければいい」って時代背景もある。

一方、外交の記事では「日本との同盟修復を=「民主的な盟友」−米紙」と云う時事通信の記事が目につく。WPの論説委員のものだが、オバマの対中戦略が失敗に終わったことを暗に示し、口先誠司の「アジアにおける平和と安定の礎石としてゆるぎない同盟」と云う提案を「とてもいい取引のようだ」と褒めそやしている。昨日の筆者のコラムの杞憂点が、ジワジワと具現化していく兆候を感じる。

日米の外交防衛関係者が狂乱的に世界を走りまわっている。何なんだ、この事態は。第三次戦争前夜のようではないか。たかだか、支配国日本の国民に日米同盟を理解させる為にしては大袈裟すぎる。

その次に目についたのが「不況で懐寒し…貯蓄残高、初の減少 09年全国調査」(朝日新聞)だ。調査なんかしなくても、増えているわけがない。まだまだ減り方が少ない気さえする、国民の貯蓄だ。

国家は信用できない、年金だって減額しかあり得ない。消費税も10%に上げてしまったら、財政規律を金科玉条にして、気がつくと15、20%と段階を踏むことは明白だ。 ただ、本当は将来の為に貯蓄せねば、と云う国民に対し、苛立つほど貯蓄が進まない。否、逆に減っている。世の中がデフレだと云うのに、お金が月々残らない、へそくりを切りまわしているのが現実、どうしてだ?

これは明らかに収入が減っているからだ。物価の目減り以上に収入が減っているのだ。このような状況で、財務省と菅直人政権は、消費税増税に舵を切ろうとしている。暴動が起きないのが不思議だ。これも「一億総ガキ社会――『成熟拒否』という病」の所為だろうか?

そんなことを考えながら、毎日新聞の鳥越俊太郎のコラムに出遭った。ホッとして、グラスにウィスキーをスリーフィンガー、美味い! 口直しに、当該コラムを貼りつけておく。


≪ ニュースの匠:「政治とカネ」の問題点は…=鳥越俊太郎

 正月期間中、箱根駅伝以外ほんとうに見るべきテレビ番組はありませんでした。しかし、まったくなかったわけではありません。2日NHK衛星第1で午後8時から2時間放映された「アメリカ同時多発テロから10年 歴史学者J・ダワーが“テロとの戦い”の真相に迫る▽世界は平和を実現できるか」は十二 分に見応えがありました。

 ダワー氏は、アメリカの現状は極端なナショナリズムを “愛国主義” に置き換えイスラム教徒を排除しようとしていると指摘したうえで、「イラク戦争は間違いだった」と断言しました。しかし、愛国主義一色でアメリカが染め上げられていたとき、アメリカで「イラク戦争に反対」と言うことには勇気のいることも事実なのです。社会が雪だるまのように転がり始めたとき、「NO」と言ってその前に立ちふさがるのは困難です。私は番組を見ながらそう強く思うと同時に、日本で今起きている現象に思いをはせました。

 「政治とカネ」。このキーワードは菅直人首相はじめ与党議員から自民・公明の野党議員、さらに新聞・テレビ・雑誌の全マスコミ、そして一般市民の 7割以上が普通に使い、小沢一郎氏に説明責任を迫っています。小沢氏への追及が始まった西松建設違法献金事件、そして資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件。私自身はこの二つの事件を巡る東京地検特捜部の動きとマスコミの連動を当初から検証していますが、特捜部が見立てをし、その通り捜査を行ったものの、結局はその見立ては何ら証明されず、最後は不起訴に終わった、いわば “巨大な虚構” に過ぎませんでした。

 しかし、“虚構” は転がる過程でマスコミを通じて大音響のこだまを生じさせ、首相から大阪のおばちゃんまで、何かといえば「政治とカネ」というようになりました。小沢氏のどこが、なぜ問題なのか? きちんとした検証抜きのレッテル貼りは、言葉のファシズムではないのでしょうか。 ≫(毎日新聞)


鳥越氏が指摘するような、日本にはびこるファシズムの中で、菅直人政権は仙谷、岡田、野田、前原、枝野、玄葉、渡部らでたらい回し隷米強化策を画策し、政権の延命をするのだから、呆れてモノも言えん! 空いた口がふさがらない どころか、無理心中につきあわされるような恐怖さえ感じる。

マジに、菅政権に国を売られたくない。 米国の開国以来続いた国益主義。それは米国の謀略とか策謀と云うよりも、あの国の国家の在り方そのものなのかもしれない、つまり米国の行動原理そのものなのだ。

「アメリカ・アズ・ナンバーワン」と「中華思想」ですか。それが世界経済NO1とNO2。今に軍事力もNO1とNO2。その間でウロチョロの日本か……。頭がグチャグチャしてきた、また考えよう(笑)おやすみなさい


PS:オマケだが、菅の内閣改造は仙谷官房長官と馬渕国交相を動かすかどうかだけの小幅なものになりそうだ。仙谷の官房長官更迭が怖くて出来ないのが菅直人だとハッキリしてきた。小沢一郎離党勧告まっしぐらの姿勢を年頭から見せながら、党大会を凌げるか、今や不安に慄(おのの)いているのだと云う。

小沢一郎も人が悪いね。両院議員総会で印籠渡してやれば、菅も救われるのに。まだまだ恥を掻かせる積りのようだ。(笑)


 

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コメント
 
01. 2011年1月11日 08:14:38: Uk6k8oTDa6

両院議員総会? そんなものにどんな期待がもてる。
総会で菅内閣を糾弾できるほどのエネルギーが民主党にあればそもそも今のような状態にはなっていないよ。
小沢氏が見ている先は、たぶんそんな狭い世界でも、短い時間でもないよ。
わたしのかってな想像だけど、たぶん小沢氏は裁判で有罪判決が出ることも見越している。
あれくらいの器量の人物になると、もう自分のことであくせくする年齢でないことをよく承知している。
かれの夢はそんなことより日本にとって有意な若者を育てることだろう。
次世代を担う政治家を育てることに主眼が移っているように見える。
有象無象どもがうごめている拙劣な謀略など眼中にないさ。

02. 2011年1月11日 08:44:51: jfFAZGb6iI
「仙谷の官房長官更迭が怖くて出来ないのが菅直人だとハッキリしてきた。」

ここにも分離不安をかかえる幼児が…
だから財務省ベッタリなんですかねぇ、菅氏は。


03. 2011年1月11日 11:46:28: kbjD6Oqr1Y
あいばさんの投稿は、勉強になります。
いつも、考えさせられています。

それでも、小沢さんは、今週に動いて欲しい。


04. 2011年1月11日 13:50:18: 7SIYGv3ft6
 あいばさんのテキストいつも気に入ります。類い稀な直感力を持った正統派だと思いますが、かならず自分に対する皮肉とかもあって、美意識が高いんだなあと思います。繊細な感性とタフさかげんに、もしくはタフであろうとする意志が感じられてすばらしい。
 こういうテキストには、01さんのような、長い時間の軸で達観したコメントも出てきます。
 01さんの勝手な想像は当たってるのかもしれない。そしてそこからくる小沢さんのメッセージは国民がひとりひとり、自分の立ってる地で、どのような未来を作りたいか?
 そのことをひとりひとり考え始めたら、そのイメージが頭の中で作られた時、確実に世の中はかわっていく、、、。いつのまにか自分が行動してることに気付くことになるから、、。

05. 2011年1月11日 22:56:08: L66dsQkzT2
天の時、地の利、人の声。

へ理屈政権には、飽き飽き、辟易、怒号。
来年度予算は、自民党と同じ。どうせ同じなら、さっさと通せ。約束違反には、投票せん、つうところじゃねえの?

なんで、そんなゲテモノの尻拭いをするかね。
今は、バカどもの破滅を見てればいい。

予算関連法案を攻撃するのが、野党の正念場だけど、アレらもジョボそう。
統一選の大敗は、もう手遅れだし。


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