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毎日新聞 1月10日(月)11時18分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110110-00000008-maiall-pol
市役所や市議会の「改革」をうたい、特異な手法を続けた竹原市政の是非を争点に9日告示された鹿児島県阿久根市の出直し市長選。元リコール委員会監事の養鶏業、西平良将氏(37)と竹原信一・前市長(51)による舌戦が始まった。議会出席を拒否し議会招集をも拒んで専決処分を乱発する市長、その竹原氏が解職され、今度は市議会解散を目指す運動−−。08年秋の竹原市政スタート以来、混迷を重ねる中で2年半近く市を二分してきた戦いは、最大の節目を迎えた。
【馬場茂、村尾哲、川島紘一、黒澤敬太郎】
西平氏は午前9時、阿久根市港町の事務所前で第一声。小雨の中、市長リコール署名運動を担った若者ら約500人が集まった。
「阿久根はどうなるのかという憂いをこの1年間、いろんな方々から聞いてきた」と、監事を務めたリコール運動を振り返った西平氏は「大事なのは対立ではなく対話だ」と混乱が続いた市政の正常化を強調。「皆様からいろんな声を聞くことが市長の資質。私は阿久根を盛り上げ、新しく変えていきたい」と訴えた。
竹原市政による「改革」が市民の間で一定の支持を得ていることを踏まえ、西平氏は「行政改革」を公約の最初の柱に掲げた。4年間で市職員給与の15%削減や議員定数の6〜2減、日曜や夜の議会開催などを挙げる。
また竹原市政を「『官』を削るだけで『民』を大きくする発想がない」と批判。漁業の水揚げ量拡大など産業振興や、出産手当金や紙おむつ代を市内限定の商品券で給付するなどの消費拡大を訴える。全独居老人世帯への非常警報装置など福祉政策も公約に挙げた。
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竹原氏は午前9時、同市赤瀬川の事務所前に約200人を集めて出陣式。大勢の報道陣を横目に「メディアがこんなに来ており、全国が注目している」と切り出した。
「私が目指してきたことは社会の真実の姿を知っていただくこと。公務員はどれだけ給料をもらっているかを隠し、特権をさらに拡大しようとし、政治家とも裏で手をつないでいる」とお得意の公務員批判。「一人一人が全体を考え、次の世代のために我慢しようという気持ちになれば素晴らしい阿久根市になる。私たち自身が苦労を続けましょう」と「改革」継続を呼び掛けた。
竹原氏は、公務員や議会を抵抗勢力と位置付け「職員ボーナス半減や議員報酬日当制で捻出した約2億2000万円で、ごみ袋半額化や固定資産税、保育料、窓口手数料の値下げなどを実現した」とPR。農道・水路の整備などと合わせて「実績」を強調する。公約について竹原氏は報道陣に「市民の皆さんが支え合う社会を作るため、やるべきことは全部やる」と述べた。
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出直し市長選の激戦ぶりそのままに阿久根市民の意見も二分されている。
同市の旅館業の女性(74)は「ごみ袋代が少し安くなったからといって生活が楽になるわけではない。竹原さんは水産業、農業を活性化させ、観光客を呼び込む努力をしていない」と竹原市政を批判した。一方、竹原氏の写真をプリントしたTシャツを着た同市大川、大工、大田勇一さん(62)は「公務員と民間との格差を是正して、改革ができるのは竹原さんしかいない」と熱っぽく語った。
ただ、08年夏から市議選、住民投票も含め5度目の「選挙」に食傷気味の声も。同市波留の自営業の女性(66)は「とにかくこの騒動が早く終わってほしい。選挙を何度もして税金の無駄」とあきれた様子で話した。
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