http://www.asyura2.com/11/nihon30/msg/889.html
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BSE対策事業として行われた補助金を詐取するため、輸入牛肉を国産牛肉と偽装したとされる事件である。
同和絡みのため“アンタッチャブル”と言われていたハンナンやフジチクといった食肉業界のドンが逮捕されたことで大きな話題になった。
この事件の真髄は、偽装による補助金詐取があったことは事実だが(詐欺に関する浅田氏の指示がどこまでのものであったかは不明)、農水省官僚も黙認するかたちの“官製”詐欺であったかどうかにある。
現役検事と「ヤメ検」弁護士の“攻防”で行われた一審は、詐欺罪について、罪状を認めながら浅田被告の主導で行われたと情状酌量を求めたことで、浅田被告以外のハンナン関係被告は執行猶予付きの有罪判決となり、それが確定した。
浅田被告も一審では同じ「ヤメ検」弁護士だったが、懲役7年の実刑判決を受けたため、控訴審以降「ヤメ検」弁護士をやめた。そして、証拠隠滅教唆罪について、処分されたとする書類は自宅にあったとして無罪を主張したが、大阪高裁は、発見されたとする書類は複製の疑いがあるとして浅田被告側の主張を退けた。
最高裁では、破棄の指示があったと主張した検察が裁判官に有罪認定に誤りがあったことを認め無罪とした。この上告審で、大阪高裁の“書類複製説”が誤りとされ、大阪高裁に差し戻された次第である。
※ 参照関連投稿
「逮捕前の浅田ハンナン元会長は逮捕に「国家の意思」を感じ取っていた。 [週刊ポスト5・7/14]」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/288.html
「牛肉偽装事件:浅田被告側「農水省が不正を黙認」と主張 [毎日新聞]【農水省は共犯かほう助が成立と】」
http://www.asyura2.com/0406/nihon14/msg/250.html
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証拠隠滅教唆は無罪の見通し 高裁の牛肉偽装事件公判
国のBSE(牛海綿状脳症)対策事業を巡る牛肉偽装事件で、詐欺などの罪に問われ、一、二審で懲役7年とされた食肉卸会社、ハンナンの元会長、浅田満被告(74)の差し戻し控訴審初公判が5日、大阪高裁(森岡安広裁判長)であった。検察側は証拠隠滅教唆罪については無罪とするよう求めた。同罪は無罪となる見通し。
最高裁は昨年4月、浅田被告の証拠隠滅教唆罪の成立を認めた一、二審判決は「重大な事実誤認の疑いが顕著」として高裁に審理を差し戻した。
浅田被告は、書類の破棄をグループ元幹部2人に指示したとされた。元幹部2人はそれぞれ再審で無罪と一部無罪の判決が確定した。
[日経新聞7月5日夕刊P.]
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