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【高知白バイ事件】こんなもの裁判ではない!(JANJANBlog)
2013年 6月 28日 20:48 芹沢昇雄
http://www.janjanblog.com/archives/97630
冤罪に関心がある人なら『高知白バイ事件』をご存知と思う。
2006年3月3日午後2時半ごろ、高知県吾川郡春野町弘岡中の国道56号の交差点内でスクールバスが右折のため停止していたところに、右方から暴走してきた白バイがバスに激突し警察官が死亡した事故である。
普通は当事者が事故現場に立ち会い「現場検証」をするが、このバス運転手の片岡さんは警察官により事故後現場から離されて業務上過失傷害の現行犯で逮捕された。その9ヵ月後の平成18年12月6日、高知地検は片岡さんを業務上過失致死で在宅起訴した。
検察はバスが白バイ警察官を3メートルも引きずったと主張した。しかし、バスに乗ってい22人の生徒と教員3人の「バスは動いていない」と証言、更に後方で止まっていた校長の「動いていない」との証言は「身内の証言」と排除された。逆に、逆方向を走っていたとされる身内の白バイ警察官の「バスは10キロで動き、白バイの速度は60キロ」との証言は「専門家だから信頼できる」と証拠採用された。しかし、制限速度で走りこの白バイに追い越された軽トラの運転手は100キロぐらいで追い越されたと証言している。
在宅起訴されていた片岡さんは、地検に呼び出され「お前が白バイを引きずった時のスリップ痕だ」と写真を初め見せられ、そこには1メートもの黒い線が写っていた。事故当時「スリップ痕」の確認はしていないのである。有罪の証拠は身内の白バイ警察官の証言と、デッチアゲられた「スリップ痕」だけであり、100歩譲って「バスが動いていた」として、下記の矛盾はどう説明するのか?こんな「不正義」が許されていい訳はない。
◆10キロの急ブレーキで何故「1メートル」ものスリップ痕が付くのか?
◆スリップ痕になぜ「タイヤ溝」が無いのか?しかも、左右で20センチの長さの違いがある。
◆「スリップ痕」がなぜ翌日には消えてしまったのか?
◆スリップ痕がなぜ「ハ」の字型なのか?
@「テレビ朝日」(ドキュメンタリー宣言)が大型バスを使い実験しているが10キロの急ブレーキでは1メートルものスリップ痕はあり得ず、その痕跡を確認するのも困難であった。
A街中の道路で急ブレーキのスリップ痕を見ることは珍しくなく、そこには必ず「タイヤ溝」の跡が残っている。
Bスリップ痕は数日では消えない事をは多くの人は目撃しており、一日で消えることはあり得ない。
Cタイヤは平行しており、スリップ痕が「ハ」の字型につくことはあり得ない。
こんな矛盾は子どもでも解り、時速60キロの白バイが急ブレーキを掛ければ警察官が4メートルもはね飛ばされる(検察主張)ことはないだろう。また、白バイの破損部品は流れておらず一カ所であることはバスが動いていないことを示している。
しかし、高知地裁の片多康裁判長(当時)は運転手に禁固1年4ヶ月の実刑判決を言い渡し、高裁、最高裁は検証もせず鵜呑みにし有罪が確定した。裁判ではバスに同乗の生徒たちの証言申し出も却下したのである。片岡さんは否認を通したため「反省していない」と、仮釈放も認められず2010年2月に満期出所した。
現在「再審請求中」で元大阪高裁統括判事(裁判長)の生田輝雄弁護士が尽力している。片岡さんは「国賠訴訟」も起こしている。世の中にこんな「不正義」を許していい訳なく、ご家族はこの間、大変なご苦労をされており、多くの皆さんにご理解とご支援をお願いしたい。
こんな判決を出しても平然としている裁判官に心からの憤りを感じ、こんなものは到底「裁判」などとは言えない!
◆「あの時バスは止まっていた」(「検証」動画が見られます)
◆KSBニュース(瀬戸内海放送の「連続取材映像」)
◆【冤罪・高知白バイ事件・片岡晴彦さんを支援する会公式ブログ】
【生育】1941年・東京生れ、埼玉在住
【現職】『NPO・中帰連平和記念館』理事
【影響を受けた人】「宮澤賢治、田中正造、杉原千畝、林竹二、・・・・」
【影響を受けた映画】「二十四の瞳、人間の条件、米、ひめゆりの塔・・・・」
【関心テーマ】「冤罪・教育・平和・福祉・労働」など
【趣味】「旅、山登り」
【市民記者登録】2004年
【記者のHP】http://serinobu.jimdo.com/
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