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マイナリさん:「暴言、今も脳裏に」 東電社員殺害無罪
毎日新聞 2013年06月14日 15時00分
http://mainichi.jp/select/news/20130614k0000e040226000c.html
1997年の東京電力女性社員殺害事件で再審無罪が確定したネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリさん(46)が、帰国から1年を機にカトマンズの自宅で毎日新聞のインタビューに応じた。マイナリさんは「今は家族との時間を大切にしている」と近況を語る一方、「取り調べで浴びせられた暴言や暴行が頭から離れず、眠れない」と話し、改めて日本政府に謝罪を求めた。
97年3月、入管難民法違反容疑で逮捕されると、警察での過酷な取り調べが待っていた、と話した。
「なぜ殺したんだ。早く言え」
刑事が蹴った取調室の机が腹に当たり、何度も足を蹴られた。取り調べを拒むと、手足をつかまれ、取調室に入れられたという。「警察は不利な証拠をいくつも隠し、当初から私を犯人に仕立て上げようとした」
マイナリさんは一貫して否認を続け、強盗殺人罪で起訴された1審の東京地裁で無罪判決を受けた。だが控訴審で逆転有罪とされ、2003年11月に無期懲役が確定。東京高裁が再審開始と刑の執行停止を決め、昨年6月15日に日本を出国するまで約15年間身柄を拘束された。「耐えられたのは弁護士や支援者、家族のおかげ。冤罪(えんざい)被害者は僕を最後にしてほしい」と訴えた。
マイナリさんは不当な身柄拘束で精神的苦痛を受けたとして、日本政府を相手に国家賠償訴訟を起こす考えだ。
マイナリさんは今、逮捕前に日本から仕送りした金で建てた自宅で、妻子と母親の5人で暮らす。父ジャヤさんは6年前、86歳で亡くなった。娘2人は大学生に成長したが、「一番大事な時期に家族が離れ離れになり、小さな娘たちを抱きしめてあげることもできなかった。失われた歳月を返してほしい」。妻ラダさんは「家族にはあまりに残酷な15年間だった」と涙ながらに話した。【重石岳史】
(写真)
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