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福井事件の再審請求を棄却 名古屋高裁、新証拠認めず
朝日新聞 2013年3月6日11時11分
名古屋高裁に入る前川彰司さん(中央)ら=6日午前10時37分、名古屋市中区、高橋雄大撮影
27年前、福井市で中学3年の女子生徒(当時15)を殺したとして、懲役7年の判決を受けて服役した前川彰司さん(47)の再審請求について、名古屋高裁(志田洋裁判長)は6日、再審を認めた同高裁金沢支部決定を取り消し、再審請求を棄却する決定をした。
今回の決定は、有罪の決め手となった「逃走を手助けした」との元暴力団組員らの証言は信用できると判断。弁護側が主張する新証拠については、無罪を言い渡すべき明らかなものとはいえないと退けた。
弁護側は最高裁に特別抗告をする方針。
同支部による再審開始決定に対して検察側が申し立てた異議審では、弁護側の新証拠が改めて検討された。2004年に始まった同支部での再審請求審では、検察の手元にあった遺体の傷の写真や、関係者の証言の変遷過程を示す供述調書などが開示された。
同支部は「被害者の遺体の傷のうち2カ所の幅が被害者宅の台所にあった包丁2本の幅より狭く、別の刃物が使われた可能性がある」との弁護側の新証拠に基づき、「凶器が2本とした確定判決の認定には疑問がある」と判断。これに対し、今回の異議審で検察側は、傷の幅は計測による誤差の範囲内と反論。殺害時の被害者の姿勢によっては刃幅より狭い傷ができることがあると主張した。
また、同支部は「前川さんが逃走に使った乗用車に血痕がついていた」「事件の夜に血の付いた服を着た前川さんから『女の子を殺した』と言われ、アパートにかくまった」との元暴力団組員らの証言について、信用性に強い疑問があるとして再審を認める結果を導き出した。
◇
〈福井女子中学生殺害事件〉 1986年3月19日午後9時40分ごろ、福井市の市営住宅の部屋で、1人で留守番をしていた中学3年の高橋智子さん(当時15)が顔や首など五十数カ所を刺され殺された。別の事件で逮捕されていた元暴力団組員らの目撃証言から、翌87年3月、前川彰司さんが殺人容疑で逮捕された。
裁判では元組員らの証言の信用性が争われ、証言が不自然に変遷しているとして一審・福井地裁は無罪とした。逆に二審・名古屋高裁金沢支部は証言の信用性を認め、懲役7年を言い渡し、最高裁で97年に刑が確定した。
前川さんは服役後の2004年に再審請求し、11年11月、同支部は再審開始を決定。翌月に名古屋高検が異議を申し立てていた。
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