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<b>冤罪死刑囚との面会(つぶやきもんぢろう)</b>
先週末、冤罪を訴えながらも
上告が棄却され死刑が確定してしまった方と面会をしてきました。
12月13日に最高裁で上告が棄却された山梨キャンプ場殺人事件で主犯とされた阿佐吉廣さんです。
処遇が変わって身分が確定死刑囚となるとほとんど外部の人間は面会できなくなるので
会えるかなぁと思っていました。
けれどもまだ処遇が変わってないようで会うことができました。
「どうもありがとうございます」とちょこんと頭を下げ面会室に入ってきた阿佐さん。
手紙でのやり取りはしていましたが会うのは初めてです。
グレーの厚手のカーディガンを着て、白髪交じりの短髪の阿佐さんはとても小柄で温和な方に見えました。目がたれ目気味のせいかもしれませんがニコニコしているように見えます。
「お元気でしたか?」という問いかけに対して
「ええ、元気いっぱいです」と両手でガッツポーズを作ってくださいました。
この事件、前回報告したとおりに12月に最高裁で上告が棄却されました。
しかし、物的証拠もなく、「共犯者」とされる人間の証言だけで有罪。しかもその証言者5人のうち
3人が「警察に頼まれて証言した」と証言を翻しているのです。
少なくとも差し戻されるべきだと僕は考えています。
阿佐さんはこう話していました。
「あんなあやふやな証拠で死刑と言えるのかな。これだけ疑問がいっぱいあれば普通常識からいっても差し戻ししかないと思っていたので、不思議です。死刑判決はもっと慎重に審理されると思っていたのにこんなにいい加減なんだと正直驚いています。彼らの調書なんて作り話ですから当てずっぽうでいい加減なものです。小学生が読んでもおかしいとわかるようなものです。自分のこととして出なく、今までもこんないい加減ことをしていたのかと思うと恐ろしいと思います。」
しかし自分を死刑に追い込んでいった証言者たちのことは庇っていました。
「彼らも悪い人間ではないんです。生まれて初めて警察で殺人事件の取調べを受けて、最初の調書には僕の名前なんて何も出てきてないんです。それが時間が経つにつれて名前が出てくる。警察に誘導されるわけです。そして罪を僕に乗せれば乗せるだけ取調官が喜ぶ。いえばいうほど自分の罪は軽くなっていく。これでしょう。まだ若かった彼らを責められないです」
でも阿佐さんもまだ63歳です。まだ十分若い。
<a href="http://blog.iwajilow.com/?eid=1071577">飯塚事件</a>のような過ちを繰り返してほしくないと願います。
<参照>
<b>冤罪ファイル その7 「山梨キャンプ場殺人事件」</b>
<a href="http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/blog-entry-455.html">http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/blog-entry-455.html</a>
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