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2012年12月13日 日刊ゲンダイ
<ほとぼりが冷めたら復帰か>
京都府舞鶴市の女子高生殺害事件で、大阪高裁は12日、1審・京都地裁が出した無期懲役判決を破棄し、中勝美被告(64)に無罪を言い渡した。
「『女子高生と中被告らしき人が一緒に歩いていた』という目撃証言は、あいまいで信用できない」というのがその理由だった。
「1審無罪を2審が有罪にするケースはよくありますが、今回のように有罪→無罪はめったにありません。逆転無罪は、捜査にあたった警察・検察のメンツを潰すことになるからです。逆に言えば、それだけ今回の1審判決は問題が多かった。当時の裁判長は、完全に上層部から“ダメ出し”された格好です」(司法担当記者)
1審の担当は笹野明義裁判長。昨年5月に「無期懲役」を言い渡したが、実は今年7月24日付で、京都地裁から函館地方・家庭裁判所長にひっそりと異動していた。12日の「逆転無罪」は極寒の地で聞いたことになる。
「逆転無罪になることを知っていた最高裁が、事前に笹野氏を函館に異動させた可能性はあります。逆転判決が出て求心力が大幅に低下したまま、京都地裁で裁判の指揮を執るのも、酷ですからね。笹野氏は1980年の任官から主に刑事畑で大きなミスは犯していない。2年ほど経ってほとぼりが冷めたら、大阪高裁の裁判長あたりに復帰するかもしれません」(元裁判官)
次はどんな判決を下すのか。
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