http://www.asyura2.com/11/nihon30/msg/654.html
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無罪証拠は隠匿する、これは検察側の常套手段。これでどれほど多くの人が冤罪に苦しみ泣き寝入りさせられていることか!
検察庁は冤罪捏造庁と改名すべし。
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http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121128-OYO1T00826.htm
「期日間整理」3年半…証人申請遅れ目撃者死亡
大阪地裁で審理中の殺人未遂事件の裁判で、無罪を主張する弁護側と検察側が期日間整理手続きを3年半、計54回にわたって続け、この間に事件現場付近の状況を目撃した男性が死亡していたことがわかった。弁護側によると、目撃証言は被告の犯人性を弱める内容で、検察側に何度も証拠開示を求め、その存在が明らかになったという。男性の死亡は弁護側の立証に大きく影響し、同手続きや証拠開示のあり方が議論を呼びそうだ。
殺人未遂罪に問われたのは無職、田尻正慶(まさよし)被告(69)。起訴状では、同居する養父(75)の死亡保険金を得るため、2008年3月4日夜、大阪市旭区の路上で養父を暴行、脳挫傷などの傷害を負わせたとされる。
田尻被告は同年5月の逮捕後、一貫して否認し、初公判でも「やっていない」と主張。犯行にかかわったことを示す直接証拠が一切なく、地裁は翌09年2月、同手続きの開始を決めた。
弁護側によると、検察側は「現場の靴跡が田尻被告のスニーカーと同型で同サイズ」「現場近くの路上に落ちていた紙おしぼりから血液と皮膚片が検出され、それぞれ養父と田尻被告のDNA型と一致した」などと主張した。
これに対し、弁護側は〈1〉養父の交友関係〈2〉目撃情報〈3〉田尻被告を割り出した経緯――などの証拠開示を請求。しかし、検察側は証拠の種類を特定するよう求めるなどし、双方の間で応酬が続いた。
公判担当の検察官は人事異動で次々と交代。昨年6月、4人目の検察官が目撃者の男性に関する捜査書類をようやく開示した。男性は「『ぎゃあー』という悲鳴の後、現場付近から立ち去る不審な男を見た。40歳ぐらいで小太り、ぼさぼさの黒髪だった」と述べ、60歳代でやせ形、短髪に白髪がまじる田尻被告の風貌とは大きく異なっていた。
このため、弁護側は今年7月、男性を証人申請し、地裁も認めたが、その後、昨年9月に男性が亡くなっていたことが判明した。
公判は今年10月に再開し、大阪府警の捜査員が証人尋問で、目撃者の男性から聞き取った情報などを証言した。検察側は「内容は伝聞で、証拠の要件を満たしていない」と主張したが、地裁は、目撃情報も含めて証拠とする判断をし、年内に結審する見込み。
田尻被告は毎回の同手続きに参加していたといい、弁護人の篠原俊一弁護士は「証拠開示の主導権を握る検察には最初から誠実に対応してほしかった。被告の不利益にならないよう運用を見直すべきだ」と話す。
大阪地検は「個別事案についてはコメントできないが、適正な訴訟活動を行っている」としている。
◆期日間整理手続き 初公判後、裁判所の決定で、裁判官、検察官、弁護人が争点などを整理する手続き。裁判員制度導入に備えた刑事訴訟法の改正で、裁判の迅速化を図るため、公判前整理手続きとともに2005年11月に導入された。全国の地・簡裁で期日間整理手続きを経て昨年裁判が終結した被告は267人で、うち否認事件が8割を占めた。
(2012年11月28日 読売新聞)
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