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http://mainichi.jp/select/news/20120928k0000m040131000c.html
袴田事件:「夢中で…」繰り返す 弁護側テープ鑑定
毎日新聞 2012年09月28日 02時30分
1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で一家4人を殺害した強盗殺人「袴田事件」の第2次再審請求で、袴田巌死刑囚(76)の当時の「自白」を録音し、静岡地検が昨年開示したテープの全容が27日、分かった。袴田死刑囚は一家を襲ったときの様子を「夢中で刺した」「夢中で突いて」と繰り返している。弁護団に鑑定を依頼された心理学の専門家は「具体性を欠いた無内容なもので、無実の人の虚偽の自白」と結論づけている。【平塚雄太】
今月、静岡地裁に提出された浜田寿美男・奈良女子大名誉教授(法心理学)の鑑定書にテープ録音を文字にしたものが添付されていた。内容は66年9月21日、強盗殺人罪などで起訴した後の警察官による取り調べで、黙秘権の告知などに続き、袴田死刑囚が動機や手口を語る「自白」が約1時間続いた。その中で一家を刺し始めてから現場を飛び出すまでの行動について「夢中で」を6回繰り返している。
寮から外へ出て犯行現場に行く着衣について「寝ているパジャマをそのまま着て」「白っぽいもんじゃあ人目につくと、カッパを上からはおって」「血が付いて、洗濯機で洗って」などと供述した。
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