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7月9日の朝、自宅前に停めた車に乗り込む元担任教師のM。広樹くんの死後、しばらく悩んでいた様子だったが、最近では「自分がメゲていたら示しがつかん」と開き直っていたという〔PHOTO〕山田宏次郎
大津・中学生いじめ自殺 自殺練習を放置した担任は本誌取材に「鼻唄!」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33101
2012年07月27日(金)フライデー :現代ビジネス
「もうおれ死ぬわ」
'11年10月、滋賀県大津市内の公立中学校に通う当時2年生の広樹くん(13)は同級生らにこうメールを送った後、自ら命を絶った。自宅マンションの最上階(14階)からの飛び降り自殺だった。
彼の死から6日後、学校は全校生徒859人に対してアンケート調査を実施。そのうち、いじめの内容を示す計336件の回答を受け、学校は広樹くんへのいじめが存在したことを認めている。にもかかわらず、「半数近くの回答は事実との確証は持てない。また、いじめと自殺の因果関係も証明できない」として、市の教育委員会はアンケート結果を公表せず、調査も約3週間で打ち切ったのである。
自殺から9ヵ月、市や加害生徒らに損害賠償請求の訴訟を起こしている両親が、市教委から提供を受けたアンケート結果を裁判所に提出。それをきっかけに、教育現場の酷さが明らかになったのだ。
アンケートに記された内容を見てみよう。「思いきりお腹や顔を殴ったり跳び蹴りしたりしていた」、「教科書を破った」といったいじめの実態が書かれている。学校側、特に担任が気付かないとは思えないいじめも多い。
「体育祭で羽交い締めにされ、ハチの死骸を食べさせようとしていた」
「運動着に精液をかけ体育の時間に臭いと馬鹿にした」
「昼休みに校内の階段を使って、自殺練習をさせていた」
など、教師らの目を気にせずに堂々といじめが行われていたのである。
当時のクラスメートの一人が言う。
「担任のM先生がいじめを見て見ぬふりをしていたのは事実です。女子生徒達が勇気を出して『広樹くんがいじめに遭っている』と掛け合っても、先生はただ笑っているだけ。広樹が度を越えた強さでいじめっこたちにプロレス技をかけられているのを見ても、軽い調子で『やりすぎるなよー』と声をかけるくらいです」
この証言通りなら、Mが真剣に取り組めば自殺は防げたかもしれない。
さらに広樹くんは、直接Mにも電話をしたというアンケート回答もある。数回電話をかけ、「何とかしてほしい」と涙ながらに訴えたというのだ。報道によると学校側は電話があった事実は認めたが、Mの「内容はいじめに関するものではなかった」との主張を鵜呑みにして、それ以上の追及は一切しなかったという。
当時の別のクラスメートは、加害者とされる同級生らについてこう話す。
「広樹をいじめた奴らは3人。みんな、特に学校で目立つ存在ではなく、本当の不良の前では態度が小さくなるようなタイプです。3人のうちの一人が『万引きの天才』と言われていたんで、広樹も近所のスーパーで万引きをさせられていました。ある時は学校のそばの市民球場の客席に縛りつけて『万引きしたって言えやー』と笑いながら殴ったり蹴ったりして、携帯電話で動画を撮っていたんです」
もはや、いじめを超越して傷害≠フ域にある行為の数々である。
別のクラスメートが続ける。
「広樹はおとなしい性格だったから、いつも涙を流して我慢していた。自殺した当日、あいつらは教室に貼ってあった(集合写真の)広樹の顔に画鋲を突き刺して『死んだらええやん』って笑っていました。担任のMは、その時すでに広樹が死んだことを知っていたのに、3人の行動を見ても何も言わんかったんです」
広樹くん、そしてクラスメートからのSOSを黙殺し、いじめを放置していたという担任。尊い命が失われた今も、何ら責任を感じていないのだろうか。
7月9日午前6時半、本誌は自宅前で出勤しようとするMを直撃した。
---フライデーです。いじめへの対応について聞きたいのですが。
「んふぅふぅ〜、ふふ〜ふ〜♪」
驚くことにMは、歩み寄った本誌記者に対して「何も聞こえなーい」とばかりに鼻唄で質問を遮ったのだ。
---今回の騒動についてなんですが・・・・・・。
「ふふぅふ〜、ふふふ〜ふ〜♪」
何の曲なのかは分からないが、鼻唄は続く。そのまま自家用車に乗り込もうとするので記者が身を乗り出すと、
「敷地内に入らないでくださいね〜」
これが鼻唄以外に発せられた唯一の言葉であり、それきり車は走り去ってしまった---。
Mのこうした対応に見られるように、今回の事件を巡っては学校や市教委がひたすら保身に走り、隠蔽を試みてきたことは明々白々である。前途ある少年が絶望のうちに死を選んだという事実は、そんなにも軽いものなのだろうか。
「フライデー」2012年8月3日号より
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