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容疑者は手取り30万円のSE 浦安の看護師殺害、なお残る「密室殺人」の不可解
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120701/crm12070112010004-n1.htm
2012.7.1 12:00 産経新聞
大型連休中の4月30日に千葉県浦安市のマンションで起こった、仙台市の看護師、長谷川かなえさん(23)が刺殺された事件。発生から53日目に殺人容疑で逮捕されたのは、別の階に住むIT関連会社員の男だった。「盗み目的で侵入し、気づかれたので刺した」と犯行を認める供述をする一方、部屋には物色された跡はなく、長谷川さんの財布は残されていた。侵入方法などにも不自然な供述をしているといい、逮捕から1週間以上が経過してもなお、不可解な点が残る。
■食い違う供述と現場の状況
県警によると、長谷川さんは休暇を利用して現場マンションの2階にある元交際相手の自宅を訪れた。5階に住んでいた西岡大志容疑者(26)との接点は、4月30日午前3時ごろ。長谷川さんが西岡容疑者の後に続いて、オートロックの正面玄関に入る姿が防犯カメラの映像に写っていた。
西岡容疑者は、長谷川さんが郵便受けに残された合鍵を取り出す際に、部屋番号を盗み見したとみられ、「女性の部屋なら狙いやすいと思った」と供述している。
一方で、現場の状況と供述にも食い違う点がある。捜査関係者によると西岡容疑者は「無施錠の玄関から部屋に入り、鍵をかけずに出た」と供述しているが、外出先から帰宅して遺体を発見した元交際相手は「玄関は施錠されていた」と証言する。
動機、現場の状況に辻褄の合わない部分が多すぎる。捜査本部は「見立てと違う部分があり、供述のすべてを信用することはできない」と指摘するが、西岡容疑者は何かを隠す必要があるのか、よく分からない。
エレベーターの防犯カメラには、西岡容疑者が何かを拾うような姿も写っていた。県警は、近くの自動販売機で飲み物を買うために外出した長谷川さんが、合鍵を落とした可能性もあるとみて裏づけを進めているが、いまだに合鍵は発見されていない。
■「盗みなんてしなくても…」
「被害者のことを考えたら、話さないといけないですよね」
6月21日朝の任意同行後、当初は関与を否定した西岡容疑者は、こう答えた後、淡々と供述を始めたという。
西岡容疑者は、東京都新宿区のIT関連会社にシステムエンジニア(SE)として勤務。「金を盗もうとした」と動機を供述しているが、会社関係者によると、月収は手取りで30万円前後あったという。
近所のパチンコ店に西岡容疑者が頻繁に出入りし、カードローンで金を借りていたとの証言はある。だが、周辺捜査から困窮するほどの生活状況ではなかったとみられる。
会社関係者は「盗みなんてしなくても、普通の生活には十分な収入があったはずだ。金銭的なトラブルも聞いたことがない」と首をかしげる。
現場からは長谷川さんの携帯電話や凶器の包丁が持ち去られただけで、財布は残されていた。
「まだ本当のことを話していない可能性がある」とみる県警幹部もいる。県警はさらに詳しい動機や犯行に至るまでの経緯を調べている。
■中学時代はテニス部主将…容疑者
西岡容疑者は大阪府出身。近所の人や同級生によると、中学時代はテニス部のキャプテンを務め、高校卒業まで松原市で両親らと一緒に生活していた。滋賀県にある立命館大学のキャンパスで学び、1人暮らしを始めた。
松原市の実家近くの60代女性は「穏やかで話し方も丁寧な子だった。信じられない」。大学関係者は「おとなしい普通の学生だった」と振り返る。
平成22年3月に卒業し上京。IT関連会社に入社し、社宅だった現場マンションに入居した。同社によると、4月30日の事件後も欠勤はなく、普段通りに出社していた。同僚の間では「仕事熱心」「真面目で優秀」「頭の回転が速い」などと評価され、凶悪事件との落差に戸惑いが広がる。
実家近くの女性(74)によると、西岡容疑者の母親は「(息子は)ゴールデンウイークやお盆も忙しくて、なかなか帰ってこない」とこぼしていたという。
■患者から慕われる看護師…被害者
一方、殺された長谷川さんは、仙台市の国立病院機構仙台医療センターへ看護師として勤務していた。病棟では同僚同士で仲がよく、飲み会や勉強会が開かれ、長谷川さんもよく参加していたという。
仙台市の女子高に3年間通い、茶道部に所属していた。同級生の女性は「真面目で優しかった」と話す。看護師を目指し、福島県内の大学に進学。23年4月に仙台医療センターへ採用され、消化器内科で働いていた。
女性看護師は「友達としても親しくしていた。熱心で上品な人だった」と振り返る。長谷川さんは実家を離れ、病院近くの宿舎で1人暮らしをしていた。
センターの広報担当者(49)によると、同じ病棟で勤務していた看護師長は「自分で一度理解してから仕事をする慎重な人だった」と話し、同期の看護師の一人も「雰囲気がよく、患者さんからはとても慕われていた」と惜しんでいたという。
容疑者の逮捕を受け、高校時代の同級生の女性はこう話した。
「ほっとしたが、かなえさんが帰ってくるわけではない。むなしい気がする」
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