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被害者女性のものかどうか現在のところ未定だが、携帯電話が見つかったことで、千葉県警(千葉地検)は携帯電話にかかわる作文を行っているようだ。
まず、供述場所で見つかったとされる携帯電話について、それに関してこれまで報じられている情報の範囲では、物証としての価値が極めて低いと言わざるをえない。
なぜなら、スマートフォンということだが、機種がなんであれ、大量生産されているものである。
見つかった携帯電話が物証として価値を持つためには、最低でも、SIMカードを第三者機関が解析し、被害者女性が生前使っていたもので、殺害後に記録されたものではないという証明が必要になる。
ともかく、大量生産品や書き換えが可能な電子部品は、それだけでは証拠力が乏しく、ストラップなど被害者女性のものと個別化できる物が付随していなければ、傍証以上の物証としての価値はない。
転載する記事によると、容疑者は、「長谷川さんは住人ではないと思っていた。殺害後に携帯電話のメール履歴などを見て、知人男性とのやりとりを確認しようとした」と供述しているという。
男所帯の臭いはするだろうから、侵入し殺害した後に、「長谷川さんは住人ではない」と思っても不思議ではない。
しかし、単身者向けワンルームマンションが基本で付き合いがほとんどないとされる140名の住人を知っているとは考えらえないから、侵入前にそうは判断していないだろう。今回のようなケースでは、初めて出会ったひとであっても、初めてだから住人ではないとは判断しないはずだ
さらにビックリさせられる“供述”は、「殺害後に携帯電話のメール履歴などを見て、知人男性とのやりとりを確認しようとした」というものだ。
前科はなく、強盗目的ではなく窃盗目的で侵入した男が、とっさの対応で脅しのために持っていた包丁を使って刺し殺したのである。
それこそ、ターゲットから何か重要な情報を盗み出す使命を帯びて殺害したケースや、殺人慣れしたふてぶてしい殺し屋なら納得できる話である。
しかし、盗み目的で侵入した容疑者が突発的に女性を殺害するハメに陥ったにもかかわらず、交際状況さえ知らないそばにいる死者の携帯電話から「知人男性とのやりとりを確認しようとした」というストーリーが出てくる思考に驚くばかりである。
殺害後も、窃盗目的で侵入したのに財布のカネを取らずに去っている容疑者が、そうすることで何か意味が出てくるとは思えない携帯電話のデータ確認をするという“妄想”が取り調べ官の頭に浮かぶワケがわからない。
殺人というとんでも犯罪をしでかした容疑者が、殺した「長谷川さんは住人ではないと思っていた」のなら、誰かが入ってくるのではないかと怯え、できるだけ早く現場から立ち去ろうとするはずでである。
「殺害後に携帯電話のメール履歴などを見て、知人男性とのやりとりを確認しようとした」という話は、思考力が欠如した取調官の妄想でしかありえない。
しかし、ここまで立て続けにおかしな“供述”情報が出てくると、ひょっとして、容疑者=犯人説に懐疑的な捜査員がいるのかなと勘ぐってしまう。
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「殺害後にメール履歴見た」看護師刺殺の容疑者[読売新聞]
千葉県浦安市のマンションで仙台市宮城野区の看護師長谷川かなえさん(23)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された西岡大志(たいし)容疑者(26)が県警の調べに対し、「長谷川さんは住人ではないと思っていた。殺害後に携帯電話のメール履歴などを見て、知人男性とのやりとりを確認しようとした」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、住人の男性の帰宅時間を探るなどの目的があったとみている。
県警の調べに対し、西岡容疑者は長谷川さんを殺害して携帯電話を持ち出したことを認めており、供述通りに24日、マンション近くの側溝から携帯電話が発見された。
その後の調べで、西岡容疑者は長谷川さんの携帯電話を盗んだだけではなく、操作をして中のデータを確認していたことが判明。データには、事件の数時間前まで会っていた弟やマンションに住む知人男性との通話時刻やメールでのやりとりが記録されていた。
(2012年6月25日17時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120625-OYT1T00703.htm
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